ベートーベン 交響曲7番

 長いこと、ベートーベンが苦手だった。あの重々しさと真面目さに
耐えられなかったのだと思う。「皇帝」など退屈でならなかった。
 唯一好きだったのは、交響曲6番だった。
 それなのに、年をとるうちに、だんだんベートーベンも悪くないな
と思うようになった。
 ミーハーながら昨年は『のだめカンタービレ』、ソフトバンクの「予想外」
コマーシャル等、ベートーベンの7番をよく聞いた。気がついたら7番が
好きになってしまっていた。1楽章の出だしと2楽章が特に好きだ。
 カルロス・クライバー指揮のバイエルン国立歌劇場オーケストラの演奏
は、第1楽章の序奏からぐいぐい惹き付ける。オーボエとフルートのソロ
も魅力的だ。そして、全体にとてもバランスよく、聞いていて心地よい
演奏だった。テンポとリズムが安定した正統派の演奏だと思う。
 先日、アーノンクール指揮のウィーンフィルの演奏を聴いた。こちらは
第1楽章の序章があっさり始まったように感じるが、その後テンポがゆっくり
に感じられた。リズムをしっかり刻んでいるように感じた。アーノンクールは
指揮台にはあがらず、ステージの板の上で指揮をしている。フルートのソロ
がとても地味な感じがした。クライバーのようななめらかさはないのだが、
こちらもまた印象的な演奏だった。
 ベートーベンはなかなか奥が深いと今さらながら思った。
 しかし、交響曲の構造を私はまだなかなか把握できない。分析的に聴けない。
音楽は何度も聴かないとわからない。聞き逃している音がたくさんあることを
自覚する。
 
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by nokogirisou | 2007-09-13 22:15 | 音楽
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