旅の読書

  とまりの出張で高校時代に住んでいた町に行った。
駅前のホテルに宿泊したのだが、夕食後、男性達は夜の
街に繰り出していった。私は、一人、なつかしい街を散歩
した。もうほとんどのお店がシャッターを閉め始めていた。
駅前のドーナツ屋以外、喫茶店のようなものはみな終わっ
ているようだ。
 うれしかったのは、高校時代によく通った文房具店と書店
に明るい電気がついていたこと。まだやっていたことが嬉しく
て思わず中に入ってしまった。文房具屋では、いつも使って
いるブルーブラックのペンを一本買った。
 書店には、この町ゆかりの作家の本のコーナーがあった。
新潟の書店にはおいてない本が平積みになっている。思わず
写真資料集を手に取る。買いたくなる。
 それから、目についたのは哲学のコーナー。池田晶子の最後
のエッセイ集があった。死ぬ直前まで書き続けた『暮らしの哲学』。
2冊を手にとってレジへ向かった。
 「ありがとうございます」と丁寧に挨拶されびっくりした。本を買
ってこんなに丁寧に礼を言われたことはない。ちょっと嬉しかった。
 どちらの店も、高校時代当時とは店構えが変わり、今風になって
いた。しかし車社会になってしまった今、雁木通りでの商売は大変
なのだろう。

 本を持って急いでホテルに戻る。買った本はすぐに読むのが鉄則。
椅子に座って、どんどん読んだ。旅のよいところは本が読めること。
家事がないから集中して読める。ほぼ2冊読み上げた。
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by nokogirisou | 2008-01-13 20:25 | 日々のいろいろ
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