ベートーベン その2

 「悲愴」「月光」「熱情」「テンペスト」「ワルトシュタイン」「告別」と聴い
てきた。
 ポリーニの演奏はリズムがとてもきちんとしているのでとても落ち着く。
偏りや、引きづった感じがなく心地よい。それていて、パッションのある
弾き方なので単調さがない。
 そして、自分はピアノという楽器がやはり好きなのだということに改め
て気付いた。思いいれを持って聴いてしまう。音色そのものが他の楽器
にくらべて美しいというのではない。ピアノにはピアノの限界があり、最も
手軽でポピュラーな楽器ゆえに神秘性や崇高さに欠けると感じられる面
もある。それでもピアノにしかない自由さと可能性がある。 
 ベートーベンは、読書をしながら、書き物をしながら聴いていて心地
のよい音楽だということを発見した。古典派までの音楽は概してそうな
のかもしれない。聴きながらとても仕事ができない、ほかのことに集中
できない音楽もある。聴いていて疲れる音楽もある。そもそも音楽は、
そのものに集中して聴かないともったいないと思うが、日常生活の中で
は、聴きながら何かをするという場面も多い。その際、ベートーベンは、
悪くない音楽だと思った。
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by nokogirisou | 2008-01-19 22:23 | 音楽
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