エキスになっていく その2

 内田樹の『先生はえらい』を読んでいる。これが2度目だ。
1度目がとても印象的でおもしろかったので、人にもどんどん
進めていたのだが、2度目に読んであまりにも新鮮でおどろく。
どうしてこんなに忘れているのだ?1度目はちゃんと読んでいた
のか?
 その中に村上春樹の「うなぎ」についての引用(村上は小説を
自分と読者とうなぎの3者で作っていくという)と太宰治の『如是
観音』の引用に私は立ち止まってしまった。やっぱり村上春樹
と太宰治はいい。
 やはりエキスになっている私。私の読書遍歴の核は太宰
と村上だ。(おはずかしいのですが)いろいろな作家を読んで
きたけれど、けっこう忘れた。そして今さらあらためて読もうとは
思わない。私の読書生活の中に占める文学の位置は今では狭く
低くなってしまっているのだが、それでも、今でも気になり、どうして
も読んでしまうのが、この2人だったことに気付いた。
 本編の内容と直接関係ないのだが、引用されている文章を
見入ってしまった。私はこの2人にどうしようもなく惹かれてきた
ということを改めて認識してしまった。文学生活もエキスになって
いく。
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by nokogirisou | 2008-06-28 03:38 | 日々のいろいろ
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