外山啓介ピアノリサイタル

 ピアノの貴公子外山啓介のリサイタルに行ってきた。8月30日のこと。
前半はフランスの作曲家の作品、後半はショパンの作品という2部構成だった。

曲目は
サティ :ジムノぺディ 第1番
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
フォーレ:ノクターン 第2番 ロ長調 op.33-2
ドビュッシー:月の光
        亜麻色の髪の乙女
        映像 第2集   
                 葉ずえを渡る鐘の音
                 そして月は荒れた寺院に落ちる
                  金色の魚
休憩
ショパン:ノクターン 第1番 変ロ短調 op.9-1
      ノクターン 第2番 変ホ長調 op.9-2
      エチュード 第12番 ハ短調 「革命」 op.10-12
      プレリュード 第13番 嬰へ長調 op.28-13 
      プレリュード 第14番 変ホ短調 op.28-14
      プレリュード 第15番 変ニ長調 「雨だれ」 op.28-15
      舟歌 嬰へ長調 op.60
      バラード 第4番 へ短調 op.52
 たしかに、スタイリッシュなピアニストだ。
繊細な音色を出していたかもしれない。スマートな感じがしたが、私には
物足りなかった。心がゆさぶられなかったと言っては失礼なのだが、正直
なところ。彼は何を伝えたかったのだろうか…。今一番将来を嘱望されてい
る日本のピアニストだそうだが。
 サティは高橋アキの演奏が耳に残っているし、ラヴェルは横山幸雄の
演奏が、フォーレのノクターンは小山実稚恵の演奏が、気に入っている。
ドビュッシーはやはりミケランジェリの演奏が強烈に印象深い。外山の
演奏は、するすると手の間から逃げていく水のような感じ。
 ショパンもなんだかとても平板な感じがした。私はかっちりとして、メリハリ
があって心地よい音色のポリーニの演奏が好きだ。ショパンはいろいろな
演奏に魅力があるだろうが、どうも今回の演奏は印象に薄いのはどうしてか。
 しかし、となりの席の女性たちは、うっとりしていて休み時間にCDを購入して
いたから、やはり好き嫌いの問題なのだろう。
 最近コンサートやリサイタルで物足りなさを感じることが少なかったので
妙に虚しさを感じた。もちろん次の予定が入っていて落ち着かない私の方にも
原因があったのかもしれない。時間をやりくりして、やっと聴きに行ったにも
かかわらず、満足できなくて残念だった。

 
[PR]
by nokogirisou | 2008-08-31 23:28 | 音楽
<< 旅の忘れ物 イタリア紀行5 たべものその3 >>