キャットストリート

コミックが原作のNHK木曜ドラマ「キャットストリート」が終わった。
最終回は「涙の卒業式」。
当初、このドラマを見る予定は全くなかった。私は不登校、ひきこもり、フリースクールというキーワードを聞いた瞬間パスしたくなってしまう。そもそも、このところテレビはほとんど見ていなかった。それなのに、たまたま、偶然このドラマの初回を見てしまったのだ。最初は谷村美月の魅力に惹き付けられたと言ってよい。普通の少女なのだが、魅力的に見えた。
 谷村は7年間ひきこもりの元子役、青山恵都を無表情で、すばらしくぴったりと演じていた。
その彼女が、ひょんなことをきっかけに、外界に出て行く。そしてフリースクール「エル・リストン」とそこの仲間に出会ったことで彼女の世界が広がり、色がついていく。
 彼女は赤ん坊も同然だった。何もできない。何もかもが新鮮だった。だから喜びも大きく
傷つくことも多い。そして、何か始めなければと焦る。
 幸いなことに恵都には本当によい友人がいたのだ。彼女のことを真に心配し、見守る
同年代の仲間がいた。その仲間もそれぞれに傷を抱えていたのだが、それぞれに魅力的
な人たちだった。現実にはなかなかこういうことはない。みんな自分のことでいっぱい。
つきあっても必ず、ごたごたが起きる。いざこざがおきる。
 恵都にとって、いつも見守り、困ったときには助けてくれ、時には厳しく
しかってくれる存在が峰浩一だった。こんな人が身近にいたら、誰だってすぐに
恋に落ちるだろう。浩一はプライドが高く、なかなか恵都に惹かれている自分、恵都
によって変わったことを認めようとしないのだが、彼にとっても恵都はかけがえの
ない存在になっていく。浩一を勝地涼が演じているところがミソである。彼はニヒル
でなかなかの好青年に見える。
 そこに母子の関係、姉妹の関係、子役時代の親友ライバルとの関係等が絡み合い、
恵都の成長ぶりが描かれる。最終的には恵都にはお芝居、女優になるという夢、
「昔とった杵柄」があったために新たな一歩が踏み出せた。

  では、何も持っていない普通の人はどうやって立ち直っていったらよいのだろう?
  浩一のような見守ってくれる恋人が現れなかったらどうやって立ち直っていったら
  よいのだろう?

 青春ドラマはよい。もうすっかりそういう時代から遠く離れているのに、どきどきする。
 愛するとか信じるとかストレートになかなか描けないことをすらすらっと描いてくれる
 青春ドラマは悪くない。このドラマを楽しみにしていた6週間は楽しかった。 
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by nokogirisou | 2008-10-02 23:34 | 日々のいろいろ
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