フィレンツェの思い出2

 
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 ピサから戻って、添乗員のOさんのおすすめのフィレンツェ料理のお店
に行った。それについては食べ物のところですでに書いたが、パンを使った
リボリータとオリーブオイルとビネガーをたっぷりふりかけるサラダはとても
印象的で、日本に戻ってきてからも真似している。その後、路地のジェラート
屋に行ったこともすでに書いた。入り組んだ路地にあるわかりにくいお店なの
に人が集まっているということはやはり、おいしいのだろう。私の注文を聞いて
くれた店員は中国系の美人だったがきびきびとして、すてきな人だった。
 おなかがいっぱいになったので、とにかくドゥオーモのクーポラに登ってみる
ことにした。すでに長い行列ができていて勇気がいるのだが、どうしても登りたく
て行列の最後についた。ジプシーの女が寄ってきて、赤ちゃんの写真を見せて
お金をせびる。無視するしかない。私たちの後に並んだ人が、別のジプシーの
持っている紙コップに1ユーロを入れていて驚いた。
 思ったほど待つことなく、私たちは2重構造の壁の間に作られた階段を上り
始めることができた。まるで、童話に出てくる塔の螺旋階段のようだった。500
段近い階段をひたすら上っていく。途中、ドゥオーモの上部の歩廊に出るのだが
上から、ドゥオーモ内部を見下ろすのもなかなか快感である。また天上画やステ
ンドグラスも近く見え感動だった。
 しかしその感動より勝ったのが、すべての階段を上り終わって上に出た時だった。
フィレンツェの街を一望できる。なんとすてきな街なのだろうか!ジョットの鐘楼より
もクーポラの方が高いことがわかった。赤茶色の屋根がそろっていて美しい。
ここでは古い建物の方が価値がある。テナントを借りる時も古い建物ほど高くて
人気がある。中世の街の入れ物をそのまま今も大切に使っているフィレンツェの
人たちをうらやましく思う。
 クーポラを降りてから、地図を片手に街を歩いた。まずはヴェッキオ橋を目指す。
そしてサンタ・クローチェ広場で休み、ハトと戯れながら、サンタ・クローチェ教会を
眺めた。それからサンタ・マリア・ノヴェッラ広場に行きサンタ・マリア・ノヴェッラ教会
を望む。広場があって、教会があるという風景がとてもフィレンツェ的で素敵だった。
 時間がなくてアカデミア美術館や、サン・マルコ美術館、ダンテの家に立ち寄れな
かったのは残念だったが、次回の旅のためにとっておくことにした。
 最後は革細工のお店に行き、ブックカバーと栞をお土産に買った。食べ物以外に
土産を買ったのは、これが最初で最後であった。そこから駅前のホテルまで、なん
とか地図を見ながらたどり着けてよかった。地図を見ながら自分の足で歩くと、本当
に旅人になった気分になる。人に連れて行ってもらうだけでは旅にならないのだ。
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by nokogirisou | 2008-10-05 00:12 | 日々のいろいろ
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