とんかつ 「ぽるく」

 突然にとんかつが食べたくなることがある。
衣を揚げる香ばしい香りが恋しくなるのだ。大学時代の先輩
が、よくふるさとの「とんかつ」の話をしていたことを思い出す。
彼女が帰省すると、かならずお母さんが2センチの厚さのとんか
つをあげてくれるのだそうだ。それはそれはさくさくして美味だとい
う。もうそれを食べるためだけにも帰省する意味があるというのだ。
 無性にトンカツが食べたくなり、とんかつ「ぽるく」に行くことにした。
ここは「砂場」のマスターのお気に入りのお店で以前紹介していた
だいたお店だ。
 店内に入ってびっくり。他のお客のテーブルに大きなボールが
あって、その中に山盛りのキャベツが入っていたのだ。私たちが
とんかつ定食やら追加のコロッケや牡蠣フライなどを注文すると
すぐに、同じボールが登場した。さくさくする新鮮なキャベツの千切
りが山盛り。ドレッシングが手作りで、おいしい。カツがあがるまで
ひとしきり、うさぎになった気分でキャベツを食べた。
 とんかつをみた瞬間、声を上げてしまった。なんとここのかつは
3センチ以上の厚さだ。かなり時間をかけて揚げていたのはこの
せいなのか。肉はやわらかく香ばしくうまい。ソースの味が濃すぎ
ないのもカツの味をひきたてている。牡蠣は能都産だったが、とて
もジューシーで粒が大きくて、満足だった。手製のタルタルソース
と牡蠣がよくマッチする。揚げ物は、こんなにも違うものか。自分
で揚げたものや、他のお店とまったく別物だ。
 そして、おどろきはカニコロッケだ。よくあるカニコロッケとは全く
異なる。本当のズワイガニのすり身とタマネギがたっぷり入って
いて、いかにも「ガニ」を食べているという気になる。これは今まで
食べたカニコロッケの常識を覆した。
 しかもこんなに揚げ物を食べても少しも油っぽくなく、胃にがもた
れない。キャベツの効果か油のせいか。ご飯もまたうまい。ついつい
食べてしまう。みそ汁は秋の5品入っていた。それがまた美味。
 そして私たちがうまいうまいと食べている様子を、ご主人も奥さんも
うれしそうに見ていてくれて、それがとても温かい感じがした。
 いい食事というのは、人を幸せな気持ちにさせると思う。おいしくて
そしてたのしい気持ちになれる食事はありがたい。しかもお値段は
とても安くてびっくり。「おいしかったです。ごちそうさまでした」というと
奥さんが「またきてくださいね。」と言ってくれる。とても満足の1食だ
った。

 
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by nokogirisou | 2008-11-11 05:37 | 日々のいろいろ
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