上京 その1

 大学時代にお世話になった先生が3月に定年退職になられる。
いつも笑顔で、厳しく、はつらつとしていた先生がご退職なんて信じ
られないと思ったが、自分も年をとっているのだ。公平に年月が過ぎ
去る。
 学会で記念講演をなさるというので、新幹線に乗って上京した。
まずは、午前中、上野で「冷泉家王朝和歌守展」を見学した。
冷泉家が現代に伝統を継承しながら、たしかに残っていることが
驚きである。800年にわたる歴史の中でつくられてきた勅撰集や
私家集、歌論集が継承されてきた。25代冷泉為人氏は、自らのこと
を「冷泉家の蔵番」と呼ぶ。
 展示されている資料はすばらしかったが、資料そのものよりも、私は
冷泉家がこれらを守り続けたこと、そして、平安時代から続いている
年中行事やしきたりを守り続けてきた事実にされに感銘を受けた。
 それから、いつもの「古月」へ。
 今回のヒットは「鮮魚と大根の煮もの」だった。魚の味がとてもしっかり
していて、生臭くなく、美味。そして大根がやわらかくやさしい味で
スープとよく合っていた。前回すっかり気に入ったマーラー豆腐も
注文し、ご飯にかけて食べる。辛くて汗が出る。
 おいしいお茶のあとに、いただいたデザートもすばらしかった。
しょうがと柿がマッチしたミルクプリン。食後、とってもすっきりした。
いわゆる「中華料理」とは一線を画するなにかがある。まずは身体に
なじむ味と食材で、食べたあとに代謝がよくなり、しかも胃の調子がよく
なる。
 とうとうこのお店に四季通ってしまった。春の桜、夏のさるすべり、
秋の緑木、冬の銀杏。窓からの風景も楽しませてもらった。
 

 
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by nokogirisou | 2009-12-13 22:37 | 日々のいろいろ
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