のだめカンタービレ23巻

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  とうとう終わってしまった。
 あっけないといえばあっけないが、どんなことにも終わりが
 あり、それが始まりである。そう考えると、納得できるし、
 描きすぎず、ある意味すがすがしい、終わり方だったのでは
 ないか。それぞれが新たなスタートに立っている。

 「のだめ」にはたくさんの音楽に出会わせてもらって本当
 に感謝している。何より、ベートーヴェンを聴き直すことが
 でき、好きになれたことは貴重なことだった。

 ものたりなかったのは、千秋とその父との和解。父と息子の
 確執を、ややコミカルに軽く描きすぎではないかと感じた。
 しかし、これはメインのテーマではないし、このくらいにおさえ
 てもいいのかもしれない。

 シュトレーゼマンとの共演の後に抜け殻状態になったのだめ
 がどうやって音楽に戻ってくるか。「千秋との共演」などという
 ちっぽけな夢のためだけでなく、もっと本質的な音楽にどうや
 って向き合おうとするか、これがこの23巻のテーマであった。

 子どもたちに音楽を教えることか。
 コンサートで成功することか。
 コンクールで賞をとることか。
 それとも演奏する喜びを体験することか。
 
 千秋とのだめがモーツァルトの2台ピアノのためのソナタを
 弾くところは、見え見えなのだが、やはり2人の原点確認と
 未来の展望のために必要だったと考える。

 
 

  
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by nokogirisou | 2009-12-30 21:40 | 本と図書館
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