盆暮れ行事

 今日は親戚が集まる日。
 家族が4つ集まる。姪や甥たちが帰ってきて部屋が狭く感じられる。
それにしても、毎年毎年同じことを私たちは飽きもせずくりかえしている。
そして私たちは、確実にみんな年をとっている。小学生でにぎやかだった
姪甥たちも、いつのまにか日本酒を喜んで飲む年になっている。おどろく
べきことだ。
 変わらないように見える大人達もしっかり年をとっている。
 仕事をリタイアした義兄義姉が、旅をしたり、楽器を始めたり、して人生を
楽しんでいるようでうらやましかった。私はまだまだ仕事をやめられない。
ぎらぎらした現役だ。スローライフなどと言っていられない。せかせか忙しく
生きている。
 しかも私たちが退職するころには、退職金も少なく、年金もわずかで、彼ら
のように第2の人生を楽しむゆとりがないだろう。そうであっても、心ゆたかに
音楽と旅と本のある生活をしたいものだと思う。

 いつだか新幹線の中で読んだ「トランヴェール」に伊集院静が興味深い
エッセイを寄せていたことを記憶している。
 伊集院氏は、毎年暮れには実家に帰ってご両親に顔を見せている
そうである。帰らなかったなかったのは、お父さんと確執のあった数年
だけだという。おとうさんは、毎年何があっても子どもたちに、暮れには
家に帰ることを求めたそうだ。お姉さんがスキーで遅れて帰ったときに
は酷く機嫌が悪かったというのだ。
 それには意味があるのだろうと、伊集院氏は考える。両親というのは、
盆暮れに子どもの顔を見て安心するのではないか。凶悪犯人が長い
こと、両親と音信不通だというケースが多いのもこのことと無関係では
ないのではとあった。たとえ一年の盆と暮れの2回であっても親子が
顔を合わせることは、一言で言い尽くせぬ意味があるのだろう。

 私も若い頃、暮れに帰らず正月すぎで実家に帰ったとき、父親に
そうとう怒られたことがある。あのときは家に帰るのが嫌で嫌で
怒る父親に「どうして?こうやって機嫌悪くなるから帰りたくないんだ」
と思ったものだが今は、なんとなく父の気持ちがわかる気がする。
 若い人たちには、盆暮れに実家にしっかり帰ってきてほしいと思う。
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by nokogirisou | 2010-01-03 01:17 | 日々のいろいろ
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