2004年 09月 28日 ( 2 )

檸檬

 
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 梶井基次郎の短編「檸檬」が無性に読みたくなって書棚を探した。
夏に、「檸檬」の舞台になった京都の寺町通りの果物屋を見学したり
丸善跡をうろうろしたことを懐かしく思い出す。
 梶井は、大変な狼藉をはたらいたらしいが、この主人公もまたデカダン
である。「えたいの知れない不吉な塊」にとりつかれているという。
 梶井が甘味屋のおしるこ鍋に、豚肉を入れたというエピソードを聞いた
ことがあるが、あれは本当なのだろうか? 
 主人公が「みすぼらしくて美しいもの」に惹かれる気持ちにはとても共感
できた。花火そのものよりもその外装、おはじきや南京玉といたものを私も
好む。未だに、そういうガラスものが捨てられないし、油断していると旅先で
つい購入してしまう。きらびやかな宝石よりもずっとそそられる。
 主人公は、そういう「ぜいたく」なものによって慰められている。

 ある日、果物屋で買ったたったひとつの檸檬で、主人公は「しつこかった
憂鬱」から解放される。筆者は「逆説的」という言葉を使っているが、私は檸檬
にそういう力があることを信じているので当然だと思った。
 梶井は、果物屋と丸善をこの上なく素敵な店に描写してみせる。私は
たやすく、当時の魅力的な店内を想像することができる。舶来物であふ
れるしゃれた丸善に私はあこがれを持つ。 
 そうして、主人公は、丸善で画集を山のように積み、その頂に果物屋で買った
檸檬を載せ、そのまま店を出てしまうのである。檸檬が爆弾だという想像を
勝手に楽しみながら。
 その唐突な、解決の糸口のとぎれた終わり方に快感を覚えて、私は
冷蔵庫にある檸檬を探しにいく。
 包丁をたてると、本当に光太郎ではないが、トパアズ色の香気が漂った。
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by nokogirisou | 2004-09-28 03:50 | 本と図書館

2レッスン連続

 先週のテニスは、レギュラーと、振り替え分の2回を同じ日連続して
レッスンを受けた。汗の量は結構だったが、2回連続して楽しさ2倍。
疲れもほどほど。もう一回分くらいいけそうか…。これはテニスだから
でほかのことだったら、飽きてしまったかもしれない。「一日中テニス」を
体験してみたい。
 テーマは「短いボールをワンバウンドで返す」
 同じコーチによる同じメニューのレッスンだったが、1回目と2回目では
メンバーと人数が異なっていたため、雰囲気も練習内容も違って感じら
れた。午前の中高生のいるクラスは、4人でなかなかハードだった。
午後は、女性が多く、華やいだ雰囲気だった。人数も多く、ローテーション
のサイクルが短い。
 
  ショートラリー→ボレー対ストローク→球だししてもらって、ベースライン
を移動しながら3球(クロス・クロス・ストレート)で思い切り打つ。
(フォアとバック4回ずつ)→ベースラインからスタートして、短いボールを打つ
練習→サーブの練習→試合形式で、短いボールを処理する練習
→ダブルスの練習試合
 
 試合では、2人の間を抜かれることが多くて反省。とにかく前に出て、積極
的にボレーを試みることにしたのだが。
 短めにボールを返すと、相手も苦し紛れに打ってくるので、思いがけない
ところにボールがくる。それを返せず自滅というパターンも何度かあった。
 ボールの先を読まねば。まだまだである。
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by nokogirisou | 2004-09-28 01:29 | テニス