カテゴリ:音楽( 188 )

新クラシックへの扉 新日本フィル

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すみだトリフォニーホールに第48回新クラシックへの扉「午後2時の名曲コンサート」を聴きに行ってきた。
指揮は十束尚宏、新日本フィルの演奏。ハイドンプログラム。
交響曲第44番ホ短調「かなしみ」これは、私の好きな曲。ハイドンのマイナーは独特の哀愁がある。当時はマイナーな曲が少なかっ第そうだ。
協奏交響曲変ロ長調
ソリストはオーボエ 古部賢一 、ファゴット 河村幹子、ヴァイオリン 西江辰郎、チェロ 横坂源
ソロとオケの絡み合いも、ソリストの絡みも息が合っていて対話のようで良かった。
最後の交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」
これは初めて聴く曲。ティンパニが大活躍する大曲。
特に4楽章が勇壮な感じで盛り上がっでいた。
定期演奏会だからか、楽団員はリラックスした表情だったが、演奏後に憂いのあふれる表情をしたヴァイオリニストがいてとても気になった。

すみだトリフォニーホールは錦糸町駅から近く便利で、ここからスカイツリーもよく見える。とても落ち着くよいコンサートホールだった。

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by nokogirisou | 2015-08-02 05:44 | 音楽

ラ・フォル・ジュルネ新潟2015

 今年もラ・フォル・ジュルネ新潟が始まり、終わった。
テーマは「パシオン~恋する作曲家たち」
毎年、楽しみにしている。今年は天気もよく、白山公園の
ツツジ、牡丹、藤が満開で、ふるまちどんどんも同時開催
で、新潟の町全体がいい季節で賑わっていて一日楽しめた。

 私が選んだ3つの公演は

1 「スペイン版、愛と哀しみのパシオン」
 ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」
  ギターは鈴木大介
  オーケストラは
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ロベルト・トレヴィーノ指揮
  大好きな曲だが、生では初めて聴いた。
  ギターの音を生かそうとするオーケストラの
  気遣いを感じた。ギターの音色がとても美しい。
  鈴木大介はとても生き生きと演奏する。

 もう一曲
 ファリャの「恋は魔術師」より。
これがなかなかの大曲で、素晴らしかった。

2 「ヴァイオリンとピアノが奏でる小品集」
  エルガー 愛の挨拶
  ヘス(加藤昌則編)ラヴェンダーの咲く庭で
  ドヴォルザーク(クライスラー編)スラヴ幻想曲
  ブラームス F.A.Eソナタ
  クララ・シューマン 3つのロマンスop.22
  ストラヴィンスキー イタリア協奏曲

  ヴァイオリン  奥村愛
  ピアノ     坂村伊都子
  MCもあり、曲の背景がわかり、とても楽しい
  演奏会だった。

3 「ピアノの詩人・ショパンの恋心」
  モーツァルト 「ドン・ジョバンニ」序曲
  ショパン   ピアノ協奏曲第2番ヘ短調op.21
 
   オーケストラは
  シンフォニア・ヴァルソヴィア
  ロベルト・トレヴィーノ指揮
  ピアノ  小山実稚恵

   小山実稚恵のピアノのタッチがとても繊細で優しい。
   また、テンポはゆったりだった。
   自分の出番でないときも小山は歌っていた。
   
   アンコールは小山のピアノでショパンのノクターンop.20
   ブラームスのハンガリア舞曲第5番
   オーケストラはのりのりだった。

  終了後、通路を歩いていたら、目の前に鈴木大介がふつうに
  歩いていて、反対側からまたふつうに歩いてきた小山実稚恵と
  握手しあっていた。ほんの目の前の出来事で、あっけにとられ
  てしまった。互いに演奏家としてリスペクトしあっている様子
  を間近で見られて感動した。
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by nokogirisou | 2015-05-10 21:42 | 音楽

コンポーザーピアニストフェスティバル2014

 辻井伸行、加古隆、レ。フレールの3組のコンポーザー
ピアニストが一堂に集い、競う、ライブに行ってきた。
会場のりゅーとぴあは3階席まで満席だった。

 ステージには3台のピアノが並んでいる。
 辻伸行はスタインウエイ、加古隆とレ・フレールは
ベーゼンドルファーを弾く。
 プログラムに曲名は書かれておらず、すべて本人が
ステージ上で紹介した。そのため、一部曲名不明である。
 
 生の辻井伸行の音色はやはり、すばらしかった。辻井の
「水の戯れ」の演奏をFMで聴いたことがあるが、音の輝
きと粒だちがとても印象的だった。しかし生の音色は、
それを超えて、本当にみずみずしくつややかだった。

 「神さまのカルテ」「はやぶさ」「マエストロ」などの
 映画のための作品を披露してくれたが、「はやぶさ」が
特に印象的だった。それまでの辻井作品とは異なる雰囲気
だと思った。
 「コルトナの朝」スイスを旅したときの曲。
「それでも生きてゆく」
 震災後、音楽は何ができるかを考えぬいて作った曲だと
いう。背中をまるめて弾く。
 最後は、新しいCDに収録されている、リストの
「ラ・カンパネラ」を熱演。ノリにのっている。
会場との一体感を感じているようだった。

 加古隆は、大人の雰囲気で登場。MCも落ち着いていて
とても聞きやすく、ことばが深い。
音楽に対する静かで挑戦的な姿勢にとても好感を感じた。
 さまざまなテレビ番組のために作曲してきたことを知る。
「ポエジー」
「白い巨塔」
ピアノ組曲「クレー」から2曲
NHKスペシャル「映像の世紀」のテーマ曲「パリは燃えているか」
 この曲のときの照明がとても効果的だった。
「少年時代」
(この次の曲のタイトルは失念)
映画「蜩ノ木」の秋谷のテーマ

 最後はレ・フレール。
 斎藤守也と斎藤圭土の兄弟のピアノデユオ。
 一台のピアノ、一台の椅子。
 4本の手で弾く。
 ピアノのプレイスタイルを研究し、チャレンジし続けている。
 楽曲は激しい。
 パフォーマンスがすばらしく、かっこいいので、客席は魅了される。 
 手拍子や掛け声も。
 「サムライ・ファンキー」
 「空へ」
 「キャトルマンのテーマ」
  あと3曲の曲名不明


 最後は、辻井も登場、即興の共演。のりのりだった。

 演奏会はこれで終わらなかった。
 すばらしいフィナーレが待っていた。
 加古隆の「黄昏のワルツ」を3台のピアノで3組の演奏家が共演した
のだ。これは感動的だった。
 3組の息はぴったりだった。
 スタンディングオベーションの嵐。

 興奮しっぱなしの演奏会だった。
 楽しいだけでなく、心ゆさぶられた。
 
 すでに夏休みはとっくに終わり、日常生活に疲れを感じていた
このごろだったが、この演奏会で、また明日からがんばろうという
気になった。音楽の力はすごい。



 
 
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by nokogirisou | 2014-08-29 22:26 | 音楽

アンサンブルクライン

8月3日アンサンブルクライン第50回記念演奏会を聴きに行ってきた。
 奥村和雄門下生によるヴァイオリンガラコンサートである。
奥村愛、鍵冨弦太郎、庄司愛、枝並千花(以上ヴァイオリン)、
羽柴累(ヴィオラ)という門下生の錚々たるソリストたちも
参加し、とても魅力的なコンサートだった。

 13時30分開場のところ12時すぎには、入場口に並んだ。
ミーハーながらかぶりつきの席をとる。
 
   プログラムは
 「スコットランドの釣鐘層」スコットランド民謡
 
 おもちゃの交響曲    レオポルト・モーツァルト
 「調和の幻想」作品3より第10番  ヴィヴァルデイ

 ヘンデルの主題によるパッサカリア  ハルヴォルセン

 弦楽のための交響曲第10番     メンデルスゾーン

「和声と創意の試み」作品8より「四季」  ヴィヴァルデイ

  なんといっても「四季」が圧巻
 春、夏のヴァイオリン独奏は枝並千花、
 秋、冬のヴァイオリン独奏は奥村愛
 
 本当にのびのびした、つややかなヴァイオリンの音色に
 聞き惚れた。「四季」は何度聴いても、そのときどきの
 聴き方ができる。
 以前はあまりぴんとこなかった「夏」が今日はとても
 すてきに、夏らしく聞こえて不思議な気がした。

 それから印象深かったのは鍵冨弦太郎とヴィオラの
羽柴累との「ヘンデルの主題によるパッサカリア」だった。
室内楽ならでは、音のやりとり、会話のような楽器同士の
コミュニケーションがとても魅力的だった。
 鍵冨さんがとてものびのびと、笑顔で演奏されていたの
がとても印象的だった。

 ほんとうに楽しい時間でアンサンブルの魅力を堪能した。
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by nokogirisou | 2014-08-03 23:49 | 音楽

ベルリン・フィル12人のチェリストたち

 7月8日はりゅうーとぴあコンサートホールに「ベルリン・フィル
12人のチェリストたち」の演奏会を聴きに行った。いつものオルガン側
のp席だ。チェリストたちを見下ろす感じになる。
 
 パート1とパート2ではずいぶん団員の雰囲気が変わった。
いずれも編曲がすばらしく、室内楽の楽しみを満喫できた。次々と
主題を受け継いでいくのが視覚的にも確認できて、チェロの対話を眺めて
いるような楽しさだった。チェロだけの合奏でこんなに豊かな音色とリズム
を味わえるのはやはり感動的である。プログラムは次のようになっていた。 

パート1
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
R.シューマン:森の情景 作品82 より
森の入口/茂みの中で獲物を狙う狩人/孤独な花/気味の悪い場所/狩の歌/別れ

パート2
三枝成彰:レクイエム
J.ウィリアムス:映画『シンドラーのリスト』より "メインテーマ"
M.ルグラン:映画『華麗なる賭け』より "風のささやき"
A.ピアソラ:カランブレ
C.グランダ:肉桂の花
A.ピアソラ:カリエンテ
B.ハーマン:映画『めまい』より"ラブ・シーン"
G.シアリング:バードランドの子守唄
T.ギルキソン:映画『ジャングル・ブック』より "ベア・ネセシティーズ

 私が特に新鮮に印象的に、わくわくして耳を傾けたのじゃ、シューマンの
「森の情景」と三枝成彰の「レクイエム」そしてピアソラの「カランブレ」だ。
 引きこまれた。
              
 アンコールは3曲もやってくれた。

 リンデマン 「ボサ・ノヴァ」12人のためのブラジル風変奏曲
 マンシーニ 「ピンクパンサーのテーマ」
 瀧廉太郎 作曲 三枝成彰編曲「荒城の月」

 スタンディングオベーションやブラボーの嵐だった。
 メンバーの方たちも舞台で日本語を話してくれたり、手を振って
 くれたりと大サービスであった。
 
 
 
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by nokogirisou | 2014-07-09 00:07 | 音楽

Dr.可児

  白山さまのすぐ近くにあるDr.可児は、りゅーとぴあの行きかえりに
よく立ち寄るお店だ。手作り料理もビールもワインもおいしいが、とにかく
マスターとマダムがすてきな人なので、ついつい寄ってしまう。
 今日は、お店の真ん中でチェロを弾く方がいて、なんだろうと不思議
に思いながらおそるおそるお店に入ると、今日はチェロの教室のみなさん
の宴会だった。
 なんとマスターも10年前からチェロを習っているという。ピアノの上において
あったチェロはマスターのものだったのだ。全然知らなかった。今年は演奏会
を開くという。今日は「みあげてごらん空の星を」を演奏してくれた。びっくり。
かっこよかった。
 マスターのチェロの先生は堂々とバッハの無伴奏チェロ組曲2番をひいてくれた。
こんなに近くでチェロを聴けるとはなんとも幸せなことだ。
 チェロを聴きながら、食べたトマトとチーズのパスタが絶妙においしかった。
自分の町にこんなすてきな店があることをこの上なく幸運に思う。
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by nokogirisou | 2014-05-16 23:58 | 音楽

ラ・フォル・ジュルネ新潟2014

 4月27日(日)は大変あたたかく、いい天気でラ・フォル・ジュルネ
日和だった。歩きながら、多くの知人に出くわした。それもまた楽し。
 今年のテーマは「三都物語 ウィーン・プラハ・ブダペスト」である。
とくに「民謡やロマ音楽など民衆の中から生まれた音楽に影響を受け
て作曲された音楽」が中心だという。だから取り上げられた作曲家は
ブラームス、ドヴォルザーク、バルトーク、あるいはベートーベン、
コダーイ、リストなどであった。
 今回は、チケット発売日に売り切れになった公演もあり、聴きたい公演
すべてを聴くことができたわけではないが、27日は音楽三昧の充実した
一日を過ごした。
 ラ・フォル・ジュルネの魅力は、一公演45分で、様々な公演を梯子でき
ることと、りゅーとぴあ、白山公園、上古町一体を散歩しながら楽しめる
ことだ。この日ばかりは古町も活気づき、飲食店も満員だった。久しぶり
に古町を歩いた気がする。新発見するお店も多数あった。
 
 スタートは三越特設会場での鍵冨源太郎(Vl)と湯原拓哉(Vc)の
デュオだった。これは鍵冨の旧小澤邸会場の演奏会のチケットが
即売だったため、特別に設けられた無料の演奏会だったが、なかなか
よかった。鍵冨源太郎の演奏を間近で見、聞くことができたのは喜びだ。
すっかり青年然として、落ち着き、湯原とコミュニケーションをとりながら
楽しそうに演奏する姿は見ていて心地のよいものだった。最近はソロと
してよりも室内楽で活躍している鍵冨だ。
 演奏された曲もハイドン、ゴダール、「ムーンリバー」と趣が異なり、
おもしろかった。とくにフランスのゴダールの「さわやかな朝」(という
タイトルだったと記憶しているのだが)は初めて聞く曲だが印象深か
った。アンコールは「ロンドンデリーの歌」でアレンジがとてもよかった。
 
 次は、りゅーとぴあの能楽堂に移動し、奥村愛(vl)粟津惇(vl)
山田那央(vla)奥村景(Vc)関ますみ(Cb)の弦楽五重奏を聴いた。
おもしろい編成である。能楽堂で室内楽を聴くのは初めてだったが、
なかなかマッチしていたと思う。バルトークのルーマニア民俗舞曲が
乗っていてよかった。ドヴォサークの弦楽五重奏曲第二番は
やや途中まったりしたが、聞きごたえはあった。

 それから、りゅーとぴあのコンサートホールに移動した。これは
とても聞きたかったドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調。
ロストロポーヴィチの演奏で何度もCDを聴いてきたが、生演奏が
聴きたかった。
 チェリストは若きりりしき、オーレリアン・パスカル。オケは大友直人
指揮の群馬交響楽団。チェロがわかわかしくみずみずしい演奏で
好感を持った。オケはホルンがちょっと残念だったが、木管がすば
らしく、なかなかいい音色だった。
 演奏後はブラボーの嵐。拍手なりやまず。けれどもアンコールはなし。

 途中、Dr.可児で一休みしながら、ワインも飲んだし、本当にお祭り
を楽しんだ。残念だったのは、ブラームスが聴けなかったこと。時間の
関係で聴く予定だった、ピアノコンチェルトをキャンセルしなければなら
なかった。ブラームスはまだまだ聴きたい曲がたくさんあったのだが、
今回のプログラムには残念ながら入っていなくて心残りだった。
 さて、来年のテーマはなんだろう。今から来年が楽しみである。
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by nokogirisou | 2014-04-29 02:33 | 音楽

佐村河内問題

 佐村河内問題には驚かされた。被爆2世で全聾者で、感動的な作曲を続け
ているという話題性は、まゆつばだったが、その神話が本当にガラガラすっか
り崩れたからだ。私の周囲の人たちは『交響曲第1番HIROSHIMA』をよく話
題にしていたが、残念ながら私はこれまで佐村河内守氏が新垣隆に作曲させ
ていたという『交響曲第1番HIROSHIMA』も『ピアノのためのレクイエム』も
を聴いたことがなかった。また、NHKスペシャルの放映も観ていなかった。
 だから、この問題を奇妙に思いながらも、その本質がよくわからなかった。 
しかし青柳いづみこの「どこまでがドビュッシー?」(17)(『図書』4月号)を
読んで、その分析がとても興味深く、なるほどと思うことがいくつかあった。

 ゴーストライターの新垣氏は現代音楽の作曲を仕事の本流にしていて
佐村河内氏の依頼する調性音楽の作曲は「息抜き」だったという。
チャイコフスキーやマーラーなどの後期ロマン派の音で満たされていて
とてもわかりやすい、感動的な作風だっという。
 一方新垣氏の本来の作風は『交響曲第1番HIROSHIMA』とは真逆の
様々なジャンルと時代の音楽のコラージュにテキストやパフォーマンスを
組み合わせたものなのだそうだ。
 青柳いづみこは新垣氏の二重人格ぶりに興味を抱いている。

 私は、一般の人々がやっぱり後期ロマン派のわかりやすい音楽が好き
だという点に興味を持った。なぜ多くの日本人を感動させ、高収入を得るの
は後期ロマン派的な音楽なのか。そして一方なぜ、作曲家たちは現代音楽
を求め、難解で不条理に満ちた調性のない曲を作り続けるのか。この乖離
は何を意味するのだろうか。
 
 青柳いづみこは、佐村河内作品と新垣作品の共通項をドビュッシーに
求める。ドビュッシーは分裂した性格を持ち、ワーグナーに劣らぬ濃密な
ロマンティシズムをたたえた作品を作る一方で、美しいメロディを断ち切
る作風へと転じていったという。

 
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by nokogirisou | 2014-03-31 00:31 | 音楽

大植英次のチャイコフスキー交響曲第5番

 3月2日に東京交響楽団第82回新潟定期演奏会があった。
ちょっと仕事がたてこんでいて、演奏会に行く余裕はなかった
のだが大植英次指揮のチャイコフスキー5番が聞きたくて、思
い切って、りゅうーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサート
ホールに普段着ででかけてきた。
 大植さんはバーンスタインの弟子だそうだ。
 そうしたら、最初のキャンデード組曲から鳥肌ものだった。
指揮はリズミカルなダンスのようだった。指揮というよりも演じて
いるかのように見えた。
 この曲はバーンスタインのアシスタントや楽譜編集者を務めた
チャーリー・ハーモンがもともとオペレッタだったものを演奏会用
組曲に編曲したもので、1999年に大植英次がミネソタ管弦楽団
によって初演している。
 すっかり、全曲彼のハートの中に入っている曲なのだということが
わかった。大植にぴったりの、にぎやかで楽しい、全9曲が一気に
演奏されてすっかり魅了された。その後すかさず、大植はソリスト
たちをたたえ、拍手が鳴りやまない。
 
 次はチャイコフスキーの「ロミオをジュリエット」
モンタギュー家とキャピュレット家の対立の部分ととてももりあがる。
イングリッシュホルンとヴィオラで始まる愛のテーマを聞き逃さない
ようにしているうちに、また激しい戦い。
 物語の展開がきっちりとてもよく表現されていた。

 最後は、チャイコフスキーの交響曲5番。
 これまで聴いたチャイ5の演奏の中でもっとも印象に残る演奏だった。
私はとくに2楽章と4楽章のインパクトが強かった。
 とにかくメリハリの付け方、テンポの変化の付け方、リズムの刻み
方、個性的だった。オケを徹底的に鳴らす。金管楽器はもともと
よく鳴るオケなのだが、弦楽器にも負けるなとばかり、気合を入れ続ける。
とくにチェロにならせならせと合図していた。
 楽団のみなさんのすみずみに合図、目配せ、息遣いを送る。
 楽団のみなさんもそれにこたえようとしているのが伝わってくる。
チャイコフスキー独特の音のリレーがすばらしい。
 指揮棒は出てきたり、隠れたり。

 音はもちろんだが、視覚的にも存分に音楽を楽しめ、興奮した。
オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンのソロが本当にいい音色だった。

 終わってしばらく、ブラボーと拍手が鳴りやまなかった。私も手が痛く
なるまで叩いていた。オーケストラってやっぱりおもしろい。楽しい。
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by nokogirisou | 2014-03-02 21:02 | 音楽

ミュージアムコンサート 横坂源

 
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 新潟市美術館は今「ニイガタクリエーション」をやっている。
新潟出身のアーティストを紹介する企画だ。アートだけでなく
音楽でも活躍する新潟出身の若手を紹介するというコンセプト
で今回のコンサートは企画されたらしい。
 新潟市西区出身の横坂源さんのチェロコンサートだから
聞き逃せない。今日は、開演の一時間前から美術館につめた。

 美術館の2階の講堂が会場のため、入場できるのは80人。
今回は無伴奏のチェロ曲ばかりを集めた興味深いプログラムだ。

 ヨハン・セバスチャン・バッハ 無伴奏チェロ組曲第4番プレリュード
 ウジューヌ・イザイ       無伴奏チェロソナタ
 黛敏郎              BUNRAKU
 ヴィルト・ルトスワフスキー  ザッヒャー変奏曲
 ヨハン・セバスチャン・バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番
 パブロ・カザルス        鳥の歌

 演奏者と客席が近いので、チェロの響きが脚の裏からも
空気からも伝わってくる。また、今日は横坂さんが肉声で
チェロのこと音楽家の仕事のこと、曲のことをたくさん語っ
てくれた。

 音色という言葉があるが、今日は横坂さんが「色を変える」
とはどういうことかをフォーレの「夢のあとに」で実演してくれた。
弦のすべりぐあい、こすりぐあいで、音色が変わるのがよく
わかった。
 
 チェロ弾きの仕事を、三つの別の仕事にたとえながら紹介
してくれたのがおもしろかった。
 まずは職人のように練習する。正確な音を出すために毎日
職人のようにひたすら音を出す。
 次に、コンサートの日程が決まると、その日に向けて締め切り
に向かう漫画家のように、ひたすら調整する。
 そして、作曲家が曲にこめたメッセージを探偵のように探ると
いう。職人、漫画家、探偵…。
 
 バッハは、すでに横坂さんの血肉になっている曲のようだった。
自分の中にある音を力いっぱい紡いでいた。
 イザイのソナタは、3楽章とも魅力あふれる曲で好印象を
持った。
 
 おどろいたのは黛敏郎のBUNRAKUである。三味線や囃子や
義太夫が聞こえてくるかのようなおもしろい響き。
 木の部分をたたいたり、弦をはじいたり、こすったり忙しい。
しかしとにかくかっこいい曲だった。
  
  ルトスワフスキーのザッヒャー変奏曲はユーモアにあふれて
いた。ザッヒャーとは当時のパトロンだそうだ。

 カザルスの鳥の歌はむせび泣くような、悲しい音色だった。
 カザルスがいつも最後に弾いたという曲。
 昔FMでカザルスの弾く鳥の歌を聴いたことを鮮やかに思い出す。
 
 チェロという楽器はとても単純なつくりだと言っていたが、出す
音はとてもデリケートである意味微妙で、おなかに響いて記憶
する。もっとチェロの曲を知りたいと思った。
 また横坂さんが好きだというシューマンのチェロの曲を聴いて
みたいと思った。
 
 
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by nokogirisou | 2014-02-23 01:52 | 音楽