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グレゴリアン・チャント

 この世で人の心をやすめるのはグレゴリアン・チャントとモーツァルトだと
ある方から聴いた。
 その方は、毎夜、そのどちらかを聴くという。
しばらくモーツァルトを聴いていたので私は、すぐにグレゴリアン・チャント
を試したくなった。
 イスマエル・フェルナンデスデ・ラ・クエスタ指揮 
 シロス修道院合唱団
 の1973年の演奏で聴いた。
 
          荘厳
  
独特の単純な旋律。合唱団が歌っているけれど合唱ではない。
私の聴いたCDには14曲入っているのだが、すべて繋がって
きこえる。シンプルに聞こえるのは、リズムがないからか?
だが、聞き飽きる種類の音楽ではない。
ただし、雪の降る夜に独り聴くのは、とても勇気がいる。
新潟はこの冬一番の冬型。空はピンク色でしんしんと雪が降っている。

 一通りきき終わると、モーツァルトの長調の曲がほしくなった。
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by nokogirisou | 2005-01-31 20:46 | 音楽

『幸福な食卓』瀬尾まいこ

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 「小説の衰退」が嘆かれて久しい。「小説という形式はおわった」とか
「純文学はおもしろくない」という話も聞く。本当にそうなのだろうか。
純文学は、何か新たな挑戦をし続けないと生きられないのか。
突飛な筋書き、難解な構図、意図的に違和感のある語り。文体の冒険。

 でも本当にそうなのだろうか…と私は思う。私にはまだまだ読みたい
作品がたくさんあるし、読んでいてほっとする、あるいはわくわくする、
すっかりその小説世界にどっぷりつかれる作品がたくさんあると信じてき
たし、実際にそうである。
 
 瀬尾まいこの小説は『卵の緒』からずっと読んできた。
手法の上からいえば、とても保守的な作家なのかもしれないが、しかし
ここには、決して予定調和ではない、「物語」がある。こんなことありえない!
と思いながらもリアリティを感じるのはなぜだろう。そして読後いつもあたたか
みを感じてしまうのはなぜだろう。
 テーマは「家族」なんだと思う。受け入れていくしかない人生をどう受け入れ
ていくか。またどうしようもない運命で寄り添った家族がどう受け入れ合いなが
ら共に生きていくかが描かれている。複雑な家庭状況であるが、彼女は何かが
あると「早く家に帰りたい」と思う。これは象徴的なことだ。

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by nokogirisou | 2005-01-30 06:34 | 本と図書館

絵と書 地方の展覧会で

光陽会新潟支部展を見に行った。描かれている風景に
見覚えがある。山も田園風景も、馴染みのあるものだった。
親しみはあるけれど、ちょっと物たらなさもあった。
 その中に東京駅の構内を描いた50号の絵があった。
被写体になりうることはあっても、絵のモチーフになるとは。
新鮮な気がした。線やら線路やらが込み入った駅の無機的
な感じ。東京の工事中の建物や、駅舎の一角には哀愁を感じ
る。この両者が俯瞰的な視点からごちゃごちゃと描かれていて
夏の空気を感じ取った。

 小さな書道展を見る。これまであまり書には興味がなかった
のだけれど知り合いの知人のさまざまな試みを見ているうちに書も
おもしろいと思うようになった。
 最近の書道展は、おもしろい。紙もいろいろ、表具もいろいろ。
描き方もいろいろ。空間と墨とで作り出す、美の造形。
 そして、今までは、難しい漢字が並んでいたり、読めない仮名
が並んでいるだけに見えたのだが、おもいがけないすてきな言葉
に出会えたり、勇気をもらったりする。

  坂村真民の詩もある若い書家の作品で知った。
 
  本気       
坂村真民
 本気になると
 世界が変わってくる
  自分が変わってくる

変わってこなかったら
  まだ本気になっていない証拠
  
  本気な恋
  本気な仕事

  あゝ
  人間一度
  こいつを
  つかまんことには
                 
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by nokogirisou | 2005-01-28 04:55 | アート

「水に映る月食」舟越桂

 私の大好きな本の一冊の『児童文学最終講義』(猪熊葉子著 
すえもりブックス)のカバーには「冬の本」という舟越桂の作品
が使われている。彼はどこにも本を持っていない。なぜ「冬の本」
というタイトルなのだろうかとけっこう考えたことがある。今はなん
となくわかる。
 
 1月22日の新潟日報「ユーレーカ」という月一回掲載の文化欄
コラムに舟越桂が登場していた。
 「水に映る月蝕」(2003)がそれまでにない作品になった瞬間を
回想して「白い紙に顔を描いた。その下に、これから線の行くべき
方向がね、ふわとふくらんだものが、見えた。なぜだって言われて
も分からない。゛見えちゃいました゛゛なんか降りてきちゃいました゛
と言うしかない不思議な感じでしたね」と言っている。
 この作品は舟越にとってずっと手元においておきたい作品なのだ
という。

 傑作はこのようにして誕生していくのだろうか。

 モデルがいて彫るときも、ただ「その人」では、飽き足らない。
 そこに「何か」が宿るまで食い下がるという。

 この感覚はとてもわかる気がする。小説家がある人物を生み出す
ときにも同じような感じなのではないだろうか。何かが宿ってそれ自身
が勝手に動き出すまで待つのではないか。
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by nokogirisou | 2005-01-26 21:09 | アート

『センセイの鞄』 川上弘美

 遅ればせながら、今頃読む。へそ曲がりなので話題になっている間は、
ちっとも読む気にならなかった。たまたま本棚のはしっこに居心地悪そ
うに並んだので、手にとってみた。宿題があったのに、最後まで読んで
しまった。
 それで…やはりけっこうこの作品はよかった。
 人の紹介やら、書評やらを越えて、やはり、作品そのものはなかなか
味わいがあり、上質だった。最後のページで本をじっと握りしめていた。
 
 旅路はるけくさまよへば
 破れし衣の寒けきに
 こよひ朗らのそらにして
 おとど心痛むかな  
       伊良子清白
 
 川上らしい、あわあわとしたあるいは、ぼわぼわとした雰囲気の中に、
 とてもリアリティを感じた。

 育てるから育つんだよ
 大事な恋愛ならば、植木と同様、
 追肥やら雪吊りやらして、
 手を尽くすことが肝心。
 そうでない恋愛ならば、
 適当に手を抜いて立ち枯れさせることが安心 
     亡くなった大叔母のことば

 つかず離れず。紳士的に、淑女的に。淡いまじわりを。
         ツキコ 
 「期待は厳禁、期待は厳禁」とつぶやいていたのだ。
 小さい頃に読んだ『飛ぶ教室』の主人公の少年がつぶやく、
 「泣くこと厳禁 泣くこと厳禁」という言葉をまねて。
         ツキコ
 「夜の光というものは、ものがなしいものですな」
      センセイのことば
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by nokogirisou | 2005-01-25 05:22 | 本と図書館

ほぼ日仲間

 
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 昨朝はひどい雪だと思っていたのに、昼には青空。桜はもう咲く準備を
始めているみたいです。
 昨日は仕事で、テニスのレッスンは午後に振り替えていたのですが
またまた急な用事ができて、やむなくキャンセル。身体がむずむず
欲求不満ででした。けれどもシャラポワの美しい姿をテレビでみられた
ので、ちょっと気を取り直しています。
 一週間ラケットを握らないということは、心身共に不健康!

 さて、ある会議で、となりに座っていた方が「ほぼ日手帳をぽんと机に
おきました。オレンジ色のカバーでさらにその上に透明のビニールカバー
がかかっているもの。 お!この人もか…と心の中で思っていると…
私もちょうど机上にほぼ手帳を出していたので、「おたくもですか?」と声
をかけられました。その方はネット発売初日に購入されたので、専用ペン
や下敷き等も持っておられた。しばらく「ほぼ日」の話題で盛り上がって
しまいました。「『言いまつがい』好きなんですよ、会議の最中に読んで
ます」なんてね。
 最近の私の「ほぼ日」は青いボールペンでごちゃごちゃ記入。せっかく
見つけた、sarasaのブルーブラックのペンをどこかにやってしまったの
だ。それから新聞の切り抜きをはりつけたり、付箋紙を貼ったり…。
毎日使う気にさせてくれるから、この手帳はなかなかすごいです。
 さて、早く継ぎのテニスの予定を書き入れたいものです。
 われらがチャーミングコーチも2月いっぱいで終わり。たっぷり学ばせて
もらわなければ!
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by nokogirisou | 2005-01-23 05:55 | テニス

『タトゥーママ』

  ジャクリーン・ウィルソン 作
  小竹由美子 訳
  ニック・シャラット 絵
  偕成社
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 父親の違うドルフィンとスターは全身にタトゥーが
ある母親マリゴールドと貧乏暮らし。マリゴールドは
きれいで芸術家肌なのだが、正直言って困ったお母さん。
ネグレクトか?とも疑ってしまう。ドルフィンはマリゴールド
のことをとっても心配している。どんなことがあっても大好き。
マリゴールドはスターの父親のミッキーを今でも愛している。
ところが、ドルフィンの父親のことはあまりよく言わない。
 
 物語はスターの父親、ミッキーとマリゴールドがロックコンサ
ートで再会してから急展開。3人の生活が大きく動き始めた!
 スターはかっこいいミッキーが父親と知って大喜び。
ドルフィンとマリゴールドをおいて父親のもとへ。
頼りの姉を失って、親友オリヴァーがドルフィンにとって重要な
存在になる。ギリギリのときに、逃げずにそばにいて支えてくれる
存在がどんなに重要か。
 そしてオリヴァーのおかげで、スターも自分の父親に再会するの
だが、予想外にもこのマイケルはとっても誠実な人であった。

 結末は、ぜひ手にとって読んでください。
 読後感がとてもよい。胸のあたりがあったかくなるような。
 やはり、ここにも一言で語れないがあたたかい愛があったからだ。
  
 
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by nokogirisou | 2005-01-22 17:28 | 本と図書館

未来少年コナン


アニメ「未来少年コナン」の再放送を見る。
子どもの頃見ていたので、キャラクターと主題歌はよく覚えていた。
コナンの声は聞き慣れた「ドラえもん」ののび太の声であった。
宮崎駿の演出。キャラクターがいかにも宮崎らしい。
 これがなかなかすごいアニメだった!
 2008年、人類滅亡の危機にあり、世界大戦が勃発してしまう。
 子どもの頃は遠いずっと先のことだと思っていたがもうあと3年。
 そして、私たちは、「世界大戦なんて起きない」とは決して断言
できない。アニメの中では超磁気兵器の使用で、地球に大変動
が起きてしまう。
 大変動から20年後、この物語は始まる。
 昨日の放映は第12話。ラナとラオ博士が乗るフライング・マシン
が追われている。ついにフライングマシンは三角塔の地下深く侵入
していく。コアブロックに降りて、フライングマシンの部品を探さねば
ならなかったのだ。そこには死んでしまった木々と沢山の墓が並ん
でいた。追ってがやってくる。なんとかして、部品をフライングマシン
にはめこみたいのだが、追ってがやってくる。
スリル満点でなかなかすごい作品だと思う。
 最後までみたくなる。
  
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by nokogirisou | 2005-01-21 21:11 | 日々のいろいろ

ブラームス・ヴァイオリン協奏曲二長調

 仕事ががかきいれどきである。一日中何かに追われている…
こういう日はブラームスをぼんやり聴くことにしている。
ブラームスは冬にぴったりな音楽だと個人的に思っている。
ヴァイオリン協奏曲二長調を聞いた。

今日は…
G・ヌブー
 ドヴロヴェン指揮フィルハーモニアO
 の1946年録音

N・サレルノ・ソネンバーグ
 E・デ・ワールト指揮ミネソタO
 の1988年録音

 を聴く。時代の差はくっきり。特に第一楽章の最初の部分
だいぶ趣が異なる。ソロだけでなくオーケストラの演奏も
違って聞こえる。
 
 どちらもあの独特のブラームスならではの内面への迫り方は
 共通。
 哀愁というのともちょっと違う、感じ。
 長調なのに短調の曲を聴いているような心持ち。
 外から聞こえてくる霰の音といっしょに聞くとなんとも
 寒々としてくる…
 
 冬の忙しい日にはブラームスがよく似合う。
 
 始めなければ終わらない。今日も仕事に向かおう。
 少しでも終わりに近づくように…
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by nokogirisou | 2005-01-20 06:25 | 音楽

冬こそ行きたい、おすすめの温泉

冬こそ行きたい、おすすめ温泉!
 やっぱり松之山温泉!

 雪が多いと、行くのは大変だが、今いきたいのは松之山温泉である。
本物の雪国の温泉を満喫できる。(春は山菜が楽しめます!)
近くには、ちょっと時代がかった「松之山温泉スキー場」がある。
スキーレンタルのお店やリフトがとてもレトロ?なのである。
ゲレンデはファミリー向き。子どもたちがたくさんそりすべりしている。
 松之山温泉街にはおもしろい蕎麦やがある。確か名前は「瀧見屋」だったか。
店内はジャズが流れ、おもしろいグッズがたくさんならんでいる。モデルカーも
沢山。つくりは昭和30~40年代の食堂風。テーブルの上には「不良中年の
すすめ」なる、店長の考えた条文がおいてある。これが笑える。
私も不良中年をめざしていきたい。
 温泉街は、なんだかほっとする。
 私がよく利用するのは、「ひなの宿千歳館」ここには深井和子のミニギャラリー
があり、彼女の作品があちこりに飾られている。
ここのお湯は、あったまる。癒しの湯である。
 派手さはないが、清潔でいい湯なのである。
 
 松之山の名物は「野鳥こけし」と「おしんこ餅」。
 あすすめです!
 
 
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by nokogirisou | 2005-01-19 04:40 | 日々のいろいろ