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羊を追いかける旅が終わって

 『羊をめぐる冒険(下)』が終わってしまった。
今は呆然としている。
十二滝町をめざす旅は、奇妙で退屈で、そしてはらはらした。
北海道にきている臨場感を味わうことができた。
この本を読んでだいぶ私は羊についての勉強(?)をした気がする。

やっぱり鼠は…。
そして羊男は…。
柱時計が大事なキーだった。

耳のすてきなガールフレンドが消えてしまったことが
この小説にリアリティを与えているような。
彼女がいなくなって、私はすっかり寂しくなってしまった。
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by nokogirisou | 2005-07-31 19:20 | 本と図書館

松之山行き

 
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 軽自動車を運転して、松之山に行く。
途中、震災復興工事をしていて途中一車線のところ
があった。川口のあたりは、やはり…痛々しかった。
ハッチョウトンボがとれる休耕田は、もうすっかりやられて
いて、今年はトンボとりどころでないようだ…。

 松之山はみどりみどりしていた。棚田が相変わらず美し
い。 まずは美人林へ。
 においがいい。森林の香りがした。ゆっくり散歩。
 もうちょっとひろければいいのにと思う。ブナという木がそろうと
こんなに森らしくなるのか。芽吹きのころを見てみたいものだ。
林の真ん中の池には魚が気持ちよさそうに泳いでいた。
美人林の駐車場には、幟が立っていて「笑家」という茶屋ができていた。
つめたい抹茶をいただきながら、読書した。なんとぜいたくな…。
トイレを借りたら「足下ばかりみていると行き先を見失う。遠くばかり
眺めていると石ころのつまづく。遠くをみて、足下をみてゆっくり歩いて
いこう…」というような意味の言葉がかけてあった。
ここにはまだみずみずしい紫陽花があちこち咲いていた。

 

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by nokogirisou | 2005-07-30 23:02 | 日々のいろいろ

黄金の魚

 真夏の空の下で絶望的になったりする。
せっかちになって、期待はずれを嘆きそうになったりする。
なにもかも思うようになるはずはない。

私のモットーは「笑顔」だった。
笑顔を投げかけると、子どもはかならずにっこり返す。
笑顔でいれば「不機嫌」を遠ざけることができる。
唐突に思い出す一節があった。
「しあわせはふしあわせをやしないとしてはなひらく」のだった。
     
  黄金の魚
 
 おおきなさかなはおおきなくちで
 ちゅうくらいのさかなをたべ
 ちゅうくらいのさかなは
 ちいさなさかなをたべ
 ちいさなさかなは
 もっとちいさな
 さかなをたべ
 いのちはいのちをいけにえとして
 ひかりかがやく
 しあわせはふしあわせをやしないとして
 はなひらく
 どんなよろこびのふかいうみにも
 ひとつぶのなみだが
 とけていないということはない
                 谷川俊太郎『クレーの絵本』(講談社)より
                            
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by nokogirisou | 2005-07-30 09:23 | 音楽

ひたすら打つ

  ひさしぶりに、振り替えでテニスをする。
なんと今日のアルビコーチのクラスはお出かけの人が多かった
らしく、他のメンバーみなお休み。マンツーマンで指導を受けた。 
 ひたすらにショートラリー、ロングラリー、ボレーボレーをする。
ただただストロークが楽しかった。サーブ練習のあと最後はコーチ
とうちあい。私のプレーはダブルスよりシングルス向きだと言われた。
どういう意味なのだろう?そんな体力ない。
 ひたすらボールを追いかけていると日常生活の邪念が飛ぶ。
汗のしぶきが飛ぶ。こんなに汗をかくことも、こんなに気分よい
ことも、日常生活の中でほかにない。
 今日、本当に、自分はテニスそのものが好きだと実感した。
スクールだとか、コーチだとか、メンバーだとか、そういう周辺の
条件にかかわらず、テニスできることが幸せだった。何があっても
一生続けていきたいと思う。テニスを始めるきっかけを作ってくれた
師匠にいくら感謝してもしきれない思い。今ではすっかり遠くなって
いっしょにプレーすることはなくなってしまったが。
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by nokogirisou | 2005-07-28 18:53 | テニス

『羊をめぐる冒険』(上)その2

 上巻が終わってしまって、下巻に入ったところ。
 ぐるぐる頭の中に回っている言葉。
「つまり、苛立つことは自らの敗北です。」
  宗教的な運転手の言葉。彼は円周率を32桁まで言える。
「どんなものにも哲学があり、運命がある」
「誰にでも失いたくないものがひとつやふたつはあるんだ、君にもね。
我々はそういったものを探し出すことにかけてはプロなんだ。人間に
は欲望とプライドの中間点のようなものが必ずある」
  奇妙な男の言葉。
  でもそれらと対照的に際だって印象的なのが
「寝ましょう」
「抱いて」
とさらりいう立派な耳のガールフレンドの言葉。
彼女には生まれ持った、さりげない自尊心がある。
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by nokogirisou | 2005-07-28 04:41 | 本と図書館

永遠はない…

  ここに引っ越してきて10年来のつきあいだった医院が
7月いっぱいで閉院することになった。
 薬は最小限。余計なことは言わないが、なんだか昔ながら
のあったかいお医者さんだった。
 余力を残しての自己定年だという。
 なんともいえずちょっとかなしい。
 ずっと続いているものって本当にない。近所の大事なお店も
なくなってしまったり、ほかのお店に変わったり。
 本の記憶も、音楽の記憶も同じ。
愛し続け、関わりつづけなければ、記憶は薄れていってしまう。
 人とのつきあいや、関係もまた同じ。永遠はない。
 でも人との関わりはもっと面倒。相手があるものだから、自分の
努力だけではどうにもならない。去る者は日々にうとし。
 自分から卒業しなければならない関係もある。
かなしいけれどどうしようもないこと。
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by nokogirisou | 2005-07-27 20:21 | 日々のいろいろ

昆虫採集に関して

 
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 昨日の蟹座の運勢は最低で「年上の人から、お叱りを受ける」とあった。

 仕事場では、できるだけ気をつけて、なんとかトラブルなしで
一日終わって、ほっとしながら クワガタの世話をしていたら、
トンボの師匠から電話あり。(また撮影ピンボケ失敗)
どうして先週末に、トンボとりにこなかったのか…とお叱り。
「すみません、仕事で…」としどろもどろ。
「本気でやる気ないならやめれば!やっぱり数通わなくちゃ
とれない」
マルタンヤンマ、ネアカヨシヤンマをとるのは、片手間ででき
ることではない。何かを犠牲にしないとだめだという。
そういう「どうしても採りたい」という情熱がなければ、たしかに
マルタンは採れないだろう。
 彼自身、そうやって、多くのものを我慢しならが、何年にも
わたってトンボをとり続けてきた。トンボの生態を調査し、トンボ
とりの人脈をつくり、道具をそろえ、彼の息子さんのために
かけてきた。そして立派な標本を作り、「月刊むし」にも発表し
トンボ界に貢献している。それはそれですばらしいことだと思う。
 でも、同じことを私にはできそうもない。
 毎週高速使って1時間半もかけて、通えるだろうか。
 大枚はたいて、特性の捕虫網を何本も用意できるだろうか。

 「昆虫採集して、標本つくるのは、個人で眺めて満足している
レベルじゃだめだと思う。それじゃ虫にかわいそう。人間の勝手
で殺してるんだから。
やっぱりなんか、記録になるようなものを、最小限の数だけとって
作らなくちゃ。」
 受話器を持ちながら元気がなくなっていく。
 自分の昆虫に対する姿勢の曖昧さが露骨にうきぼりになる。
 
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by nokogirisou | 2005-07-27 05:16 | 虫たち

理不尽

 土曜日に庭にいたカラスアゲハをつかまえてしまった。
捕まえたときは、うれしくてやった!と思ったのに今はわるいことをした
と思う。クワガタとちがって、蝶は静かに死んでいくしかない。
 習慣で、三角紙にはさんでおいてピアノの上においたが、まだ生きて
いてときどき、ときどき羽ばたいて、三角紙をゆらす。その音がたまらない。
カラスアゲハはさぞ理不尽だと嘆いていることだろう。
 
 理不尽なことが重なった。不当な苦情を3件承った。
すべて別件なのだが、さすがに3件目のときは、「それはそちらがご自分で
やってください」と大きな声を出してしまった。言うべき事をいわないとどんどん
こっちの仕事になる。けれど、自己嫌悪に陥るのは、結局こちら。
 やはり、とりあえず引き受けておくべきだったのかもしれない。

あきらめていたものが、おもいがけず手に入ったとき。しばらく本当に幸福な
気持ちでみたされている。けれども、きまってやがて「さびしさ」と「不安」がおそ
ってくる。ちょっとばかり幸福を味わったせいで、前よりも苦しい。
ずっと安定した幸福感というのはないのだろうか。
 
 今ごろ、カラスアゲハは、空中を舞う夢をみているだろうか…。
 
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by nokogirisou | 2005-07-25 11:47 | 日々のいろいろ

『夢で会いましょう』村上春樹 糸井重里 講談社文庫

  まもなく『羊~』の上巻がおわりそうなところで、『夢で会いましょう』を再読。
やっぱり、おもしろいな…と立ち止まってしまうのはmのマークが入った方だ。
この2人が同時代の人だったとは…。2人に共通するのは、「少年」というか「男
の子」という言葉がまだ背後にちらちら見えること。たとえば、スニーカーが似合
うとか、ジーンズで違和感がないとか…。カタカナ文字の外来語をテーマにショート
ショートを書きあうという趣向はなかなかよい。
 好きだったのは、「カーマストラ」「グレープドロップス」「コーヒーカップ」「ブルーベリー
アイスクリーム」「ラヴレター」かな。
 2人ともプロだな。当たり前のことだけど。
 
 
 夢で会えたら…と
 ひたすら思うのも悪くない…。
 
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by nokogirisou | 2005-07-24 22:14 | 本と図書館

本好きのための100の質問81~90

 まだまだ20問残っていました。

081. 本を捨てることに抵抗がありますか?

 とってもあります。だから人にあげたり、寄付したり…。
 それでもどうにもならなり古い本は、収納スペースがないので、
 はやり捨てるしかないのです。

082. これだけは許せない、そういう本の扱い方はありますか?

 価値ある本なのに売れないとすぐに店頭からなくす。返品してしまう。
 ブックオフで、一ヶ月うれないと100円コーナーに送られる

083.“活字離れ”について、どう思いますか?

 本当にそうなのかどうかわからない。
必要になればけっこうみんな読んでいるのでは。
 自分は活字好きだし、自分の周りの人には 
 活字好きでいてほしいと思う。

084. 本を読まない人のことを、どう思いますか?

 本を読まなくても生きていける…のは事実だし、読む読まないは
 個人的なこと。
 ただ、私は本を読む人、本の話をする人が好き。 

085. とりあえず、本を持っていないと落ち着かない。そんな癖がありますか?
 
 落ち着かない。
 いつもバッグに文庫本2冊は持ち歩く。
 だから鞄はいつもふくれている。人を待つのは平気。
 人間ドックの待ち時間に本がなくて、不安でたまらなかった。
 とにかく活字がそばにあってほしい。

086. 世界中で、本の出版が禁止されたら、どうしますか?

 断固闘う。
 あるいは、自分の大好きな本を抱えて森にこもるか。
 
087. 青空文庫を利用したことがありますか?
 
 あります。芥川、中島敦、漱石など教科書に載っていそうな作品は
 青空文庫でも読みました。

088. 電子図書館についてどう思いますか?

 よくわからないが、本の世界が豊かになるならあってもいいと思う。

089. 将来的に、本という存在は無くなると思いますか?

 個人的にはなくならないと信じている。
 ページをめくる行為、においをかぐ、本の表紙を手でさわることが私の楽しみだから。

090. 本が無くても生きていけると思いますか?

 人による。
 平気な人も平気でない人も。
 それは、チョコレートがなくても生きている人がいるのと生きていけない人が
 いるのと同じように。
 音楽がなくても生きていける人と生きていけない人がいるのと同じように。
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by nokogirisou | 2005-07-24 14:20 | 本好きのための100の質問