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Do You Want To

 rannさんのbkogからショートショート その4

私のルームメイトは香川県出身だった。私が入室したときには
すでに彼女は自分の荷物を運び入れていて、勝手に右側のベッド
をとっていた。そして机に向かって、讃岐うどんを食べていた。私は
ちょっとむっとした。彼女は黒縁めがねをかけて、はんてんを着てい
た。彼女は独特のイントネーションで「お先に失礼してます」と言った。
私はだまって、MDウォークマンを聴きながら荷物を片づけ始めた。

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by nokogirisou | 2005-09-30 20:12 | ショートショート

ベッドサイド・ライブラリー

 日野原重明は著書や講演のあちこちにウィリアム・オスラーという
アメリカの医学教育者の名前を出している。オスラー教授は「寝る
前の30分を読書に。(ベッドサイドライブラリー)」と言っているようだ。
 このエピソードを医学博士で新潟大学名誉教授の荒川正昭氏も
あるインタビュー記事の中で紹介していた。
 オスラー教授は「聖書」「ギリシャ神話」「英雄伝」「随想録」などを
ベッドサイドにおいて毎日欠かさず読んでいたという。
それからオスラー教授のことが気になるようになった。

外科医の方のホームページの読書録で
次のような言葉を見つけた。

人は誰でも「迷う」。これから示す道はその迷いの道に踏み込まない
最も良い方法である。

1、習慣:(人生は習慣である。子供が歩くのも、ピアニストの指が魔法
のように動くのも、すべて練習のたまものである。長期にわたる鍛錬の
積み重ねが偉大なものを作る。)

2、行動:(明日を思わず、過去を忘れて、今日に行動せよ。昨日の重
荷に加えて、明日の重荷まで背負い込んだら、いかに強い人でもよろ
めくだろう。)

3、感謝:(現在の与えられたものに感謝せよ。)

 迷いの堂々巡りの中に入ってしまうよりは、まず動き出すことか。
 行動とその習慣化、そして感謝の気持ち。
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by nokogirisou | 2005-09-30 05:27 | 本と図書館

イエローサブマリン

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 ビートルズのオリジナルアルバムのCDはすべて学生時代に生協のCDコーナー
で割り引き価格で、ちょびちょび買い集めたものだ。コーヒーやお昼の1メニュー
を我慢して、やっと買ってきた。だから思い入れがある。そうではあるが一番聴か
なかったのが10作めのオリジナルアルバムこの「イエローサブマリン」だった。
ずっと聴いていなかったが、ひさしぶりにかけてみた。
「All You Need Is Love」
ビートルズにとって愛ってなんだったのだろうとふと考えてみた。戦争との対比の
文脈で使われていることを考えると「平和」を求める武器であり、理由であるのだろう。
個人的な愛ではすまない重さがある。でも愛はみんなほしいんだよね。すべてを
つつみこむような大きな愛だけでなく、個人的に自分を愛してくれるものがほしいし、
自分も何物かを特定に愛したい。
英国オリジナル発売が1969年。アニメ映画のサントラということで、7曲目以降の
後ろ半分はジョージ・マーティンオーケストラの演奏。
 以前はつまんない…と思っていた後半が、けっこう楽しめることを発見。
ジョージ・マーティンはやはりすごい人だと思う。
 気が付かなかったのだが、ジャケットの下の方に「NOTHING IS REAL」とある。
これは「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の中にある言葉だ。
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by nokogirisou | 2005-09-29 05:19 | 音楽

『それでもやっぱりがんばらない』

『がんばらない』と『あきらめない』を書いた鎌田實の
『それでもやっぱりがんばらない』を手にとったらやめられ
なくなった。私は「バランス」という言葉にすぐ反応する。
生きていくには「がんばらない」と「あきらめない」のバラ
ンスが大切だという。
 さて鎌田さんは一歳のとき岩次郎夫妻に拾われ、ずっと実子
として育てられた。岩次郎は、鎌田さんに一切出生の秘密はうち
あけず、鎌田さんの奥さんにだけ「言わないでほしい」と言って
伝えた。偶然出生の秘密を知った鎌田さんはずっと知らないふり
を通した。
 
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by nokogirisou | 2005-09-28 10:19 | 本と図書館

スコットランド国立美術館展

 新潟市美術館は開館20周年である。それを記念して「不屈の日本画展」「クー
ルベ美術館展」「『美術の教科書』展」とやってきた。最後が「スコットランド美術館展」である。連休にぶらっと寄ってみた。
 エディンバラにあるスコットランド国立美術館は150年の歴史を誇るフランス19
世紀と中心とした風景画とスコットランドの絵画のコレクションで知られる美術館だ
そうだ。その建物の写真を拝見したが、もう美術館の建物そのものがすばらしい。
本物に行ってみたいものだと切に思った。
 

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by nokogirisou | 2005-09-28 05:59 | アート

和式便器

和式便器
をメールアドレスにしていた話が出ていたが朝日新聞の9月25日の日曜版に便器のことが話題になっていた。
 世界のトイレを見ると、アジアから中東。アフリカにかけての一帯が「しゃがみ型」だ
 「腰掛け型」は西欧、北米、中南米、豪州だという。飛び地もありすっきりしないのだ
そうだが、「便境」は奇しくもイスラム教とキリスト教の文化圏がせめぎ合う地帯と重なる
という。
 愛知県常滑市の「窯のある広場・資料館」には明治中頃、瀬戸で焼かれた染め付けの
美しい和式便器が展示されているそうだ。紅葉や菊の柄を楽しみながら用を足すという
のも雅である。
 
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by nokogirisou | 2005-09-27 04:23 | アート

新車到着

 
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 とうとう新車が到着した。自分の車が新しくなるというのは複雑な気分
である。数日前から、これまで乗っていたヴィヴィオは調子がよくなり、
まるで「捨てないでくれよ~」と訴えているようだった。
 手放す前日に遠乗りして別れを惜しんだ。私物をすべて出し、感謝の
気持ちで最後の乗車。まる8年間ありがとう。
 新しい車は、スバルR2のカスタム。普通のR2と顔が違う。色はアル
カイックブルーを選んだ。(写真は黒の方。)
 思ったほど後ろの座席は狭くないが、トランクはやや狭い感じだ。
しかし、後ろ座席を倒すとけっこう荷物は載る。
 これまでがとってもシンプルな車だったので、新しい車はとても便利に
思える。なにより嬉しいのは、座席シートがこれまでのように沈みこまず
高いこと。後ろ姿が好きだ。 
 アビイロードをかけながら早朝から初乗りした。
 事故に縁がない車でありますように。ぶつけたり、擦ったりしませんように。
 今は大事に大事に乗りたい気持ちでいっぱいである。
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by nokogirisou | 2005-09-26 02:46 | 日々のいろいろ

『東京奇譚集』村上春樹

 
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 市内の本屋、各店で売り切れ情態。紀伊国屋でとりあえずキープした一冊。
25日に読了。私はこの短編集、だいぶ気に入った。
 最初の「偶然の旅人」には「僕=村上」が登場し、私が探しに探してようやく
聴いた「スター・クロスト・ラヴァーズ」も出てくるので、これもまた偶然の魅力
だと思った。それから一気にそのくせ、終わってしまうのがもったいなくてなめ
るように読んだ。今日はコメントはこのくらいで引用のみ。

「そして何よりもバランスがよくとれている。実を言うと、私は何をさておきバランス
ということがまず気になるの。音楽にしても、小説にしても、絵にしてもね。そして
バランスがうまくとれていない作品や演奏に出会うとーつまりあまり質の良くない
未完成なものに出会うということだけどーとても気持ちがわるくなるの。乗り物酔い
をしたみたいに。」            「日々移動する腎臓のかたちをした石」より

「嫉妬の気持ちというのは、現実的な、客観的な条件みたいなものとはあまり関係
ないんじゃないかなという気がするんです。つまり恵まれているから誰かに嫉妬し
ないとか、恵まれていないから嫉妬するとか、そういうことでもないんです。それは
肉体における腫瘍みたいに、私たちの知らないところで勝手に生まれて、理屈なん
かは抜きで、おかまいなくどんどん広がっていきます。わかっていても押し止めよ
うがないんです。幸福な人には腫瘍が生まれないとか、不幸な人には腫瘍が生ま
れやすいとか、そういうことってありませんよね。それと同じです。」
                           「品川猿」より
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by nokogirisou | 2005-09-26 02:44 | 本と図書館

Rockin' On

rannさんのショートショートに触発され その3
 ドイツにいるK子さんから久しぶりに絵はがきが届いた。私は学生時代
のある秋の日のことをくっきり思い出してた。
 あの日、K子さんが、森へつれていってくれるというので、旅の支度をし
て待っているとK子さんは、赤いスターレットに乗って私のアパートの前に
やってきた。
 K子さんは私より6歳年上なのにスヌーピーのワンポイントのはいった
ソックスをはいていた。K子さんは音大の大学院生で日頃バッハやモー
ツァルトなどの曲をピアノで練習しているのに、私のアパートに来るときに
はいつもビートルズの入ったカセットを持ってきた。K子さんは料理が得意
なのに、いつも私の狭いアパートで夕飯を食べた。  
 
 

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by nokogirisou | 2005-09-25 20:12 | ショートショート

at フィールド

  rannさんのショートショートに触発され その2

 昼飯を食べようと中古のカローラをぼんやり運転しながら、入れそうな
店を探していると「フィールド」という看板をみつけた。ちょうどそのとき僕
のカーラジオがビートルズの「ストロベリーフィールズフォーエバー」を流
していたので、その店の駐車場に入る気になった。
 店は、カントリー風の作りで、かかっている音楽はオールビートルズ。有線
放送にそういう番組があるのかもしれない。メニューはカレーやスパゲティだ
の自分でつくれそうなものばかりだったがそれにビートルズの歌のタイトルが
ひっかけてあった。店主みずからオーダーをとりにきた。店の雰囲気とはあま
り合わない、不機嫌そうな大柄な男だった。
 「グラスオニオンカレーを」
 「お客さん、この席は4人がけなので、混んできたら相席をお願いする
かもしれませんがよろしいですか。」
 

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by nokogirisou | 2005-09-24 03:01 | ショートショート