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『名人・苦労人50人の整理法をぬすむ』毎日ムック

 書庫にあこがれている。書庫がほしい。高校時代英語教師の家に
遊びに行ったとき、本に充ち満ちた書庫に案内され、なんともいえない
幸福感を味わった。以来、私の夢はいつか自分の書庫を持つことである。
 しかし、子ども時代から、私が本を買うことを喜ばれなかった。全集や
百科事典をねだっても買ってもらえず、「本は図書館で借りてよみなさい。」
と言われた。それはずっと続いて、離れて住んでいたときも、今になっても
私が本を買い込むことをとにかく嫌がる。本は諸悪の根源と思っている。
 「そんなに本ばかり集めてどうする?地震のときには、本の重みで家が
くずれちゃうよ」
  と母は折あるごとにこぼしている。だから、とやかく言われないためにも
書庫がほしい。 場所もお金もないので結局分散した書架はほんだらけに
なっている。

 さて、このムックは著名人たちの書庫や書斎の写真満載である。眺めて
いてなんとも楽しい。みな図書館のような書庫を持つ。しかし佐高信の書斎
はすごかった。乱雑に本が積み重なっているばかり。詩人高橋睦郎の書庫
は天井まで野高さで美しい。松岡正剛の書斎は本がたっていたり、横になっ
っていたり斜めになっていたりと配列が個性的。1997年に出たムック
なので、ちょっと古いはずなのだが、ちっとも古さを感じさせない整理方法の
数々が魅力。写真に写っている著名人たちもなんだか若々しい。

  
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by nokogirisou | 2006-02-28 21:49 | 手帳

「びんのかけら」

 
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 気恥ずかしいのだが、私の青春の場所といえば「びんのかけら」(ピザとコーヒーの
お店です)。高田で一番行きたい場所はここだった。
 大貫か、金谷山の近くだなとたかをくくっていたが、なかなかたどり着けなくて、
セブンイレブンに入って教えてもらった。やっと新しい「びんのかけら」の場所が
わかる。外見は以前のお店とはまったく違う。ちょっと入るのをためらった。
 思い切ってドアをあける。なつかしい空気だった。入り口にあったはずのピアノは
奥に置かれていたけれど、前のお店と同じ雰囲気。マスターはちっとも年をとって
いなかった。自分はだいぶくたびれているのに。
 ムジカの紅茶の缶、バケツに入った雑誌たち、ジャズのLPのアルバムジャケット。
ビル・エバンスとエリックドルフィーとアンドリュー・ヒルトリオ。店名いりの食器たち。
 カウンターがあって、パイやケーキが並んでいる。椅子は牛乳をいれる大きな缶。
「これはタルトタタンです」よ奥さんが紹介しながらカウンターの席を用意してくれる。
ピザとコーヒーとタルトタタンをオーダーする。昔と違うのは猫がいないことか。
 高校を卒業してからも折に触れて「びんのかけら」にはよく行った。気が付くと、私
にとって大事な人たちはこのお店で繋がっているように思う。このお店で一緒にコーヒー
を飲んだ人。このお店で一緒に語らった人。このお店の話が通じる人。
 となりのバレエスタジオは20歳になるお嬢さん(プロのバレエダンサー)が週末に
バレエを教えている場所だという。お嬢さんのインタービューの新聞記事がさりげなく
置いてあって、じっくり読む。マスターはとってもうれしそうだった。 
  
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by nokogirisou | 2006-02-27 04:30 | 日々のいろいろ

なつかしい場所

 
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 今朝はうってかわって、ひどい雨風となる。スキーは諦めて、昨日山上から
見た、野尻湖の周りをドライブした。野尻湖はところどころ凍っていて、波が固
まっているようで、時間が止まっているように見えた。
 それから、高田へむかう。なつかしい場所が、みんな雨でびしょびしょだった。
ひと気がない。高校時代に大好きでよく通っていた喫茶店が別のお店に変わっ
ていた。慌てて、老舗のお菓子屋さんに駆け込み、「『びんのかけら』はどこに
移転したんですか?」と尋ねた。
 「ああ、家を新築されて、バレエのスタジオつきのお店を作ったんですよ。たしか
大貫だったかな」
 それから、ひたすら大貫を車で回って、「びんのかけら」を探す旅が始まった。
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by nokogirisou | 2006-02-26 21:16 | 日々のいろいろ

冬の妙高山

 
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 毎年、冬になると妙高山が見たくなる。
 私にとってはこの山が精神的な支えであることを自覚する。
 今年も池の平温泉スキー場へ行った。ここは広い。ゴンドラは
ないが、たくさんリフトがある。あれこれ乗り継ぐと、さまざまな斜面を
楽しみすべることができる。ここは野尻湖が見え、とても眺めがよい。
だから滑るなら妙高だと思う。
 子ども時代は大嫌いだったスキーなのに、大人になってからとても
好きになった。そういうことがあるので、長く生きることは悪いことではない。
天気もよくて10時から4時半まで滑りまくった。おかげでひどい筋肉痛に
見舞われた。
 
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by nokogirisou | 2006-02-25 21:15 | 日々のいろいろ

雨の日もある晴れの日もある

 
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  昨年来、突然の不幸で、離婚し全てを失い、毎日泣いていた友人がいる。
 それまでが、とても幸福な日々だったので、突然何がなんだかわからぬ
 運命に翻弄されていた。私は励ますことも、手助けすることもできず、ただ話
 を聞いているだけだった。明日がどうなるかは誰にもわからない。
  その彼女が、一人暮らしを始め、仕事も再開した。そしてとても張りのある声で
 電話をかけてきた。
  彼女は、幸福だった時代に手にいれた物という物をすべて処分したという。
 家財も衣料もアクセサリーも本も。そして人間関係もだいぶ整理したという。彼女
 はマンションから ちいさな部屋に移り住み、新しい土地で新鮮な生活を始めている。
 一枚のお皿とひとそろいの茶碗とお椀から。その何もない生活がとても新鮮
 で楽しいと言っていた。
  そして捨てる作業をしながら、「自分にとって本当に必要なものは何か」真剣に考え
 たという。本当に大事なものはわずかで、生きるということはシンプルなことなのだと
 彼女は言う。
  「ほんとうにどん底の生活だった。でも私でもはいあがれた。ただただ生きていれば
 晴れの日もくる。」
  彼女のこの言葉が耳に残っている。
  
 
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by nokogirisou | 2006-02-25 05:04 | 日々のいろいろ

評価社会

 仕事でなかなか成果が上がらない。あれこれやってみても
そんなに数値の上で目に見える効果は出ない。本当に空回り
している気がする。
 また顧客の要望をききたくても、予算の関係でどうにもならない
改善できない部分がある。
 何に置いても目に見える「評価」に支配されるようになった。それ
も作文ではなく、数値が重要。
 どこに行っても「評価、評価」である。いくつになっても成績をつけ
られている子どものような息苦しさを感じることがある。
 
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by nokogirisou | 2006-02-24 23:47 | 日々のいろいろ

スポーツ選手たちの苦しみ

「最近のスポーツ選手たちは自信家だよね。特に若い選手は」
「そうそう、みんな勝ちます、金メダルをとります。いい記録を出します…
といきまいていたね。特にオリンピックの前など。」
「終わってからも、自分は精一杯やった。気持ちよかったという。」
「メダルとる以外意味ない、と言っていた選手もいたね」
「あのね、それはみーんな言わされているんだよ。ちょっとでも弱気な
ことを言えば、そんな自信がない選手だめだってけなされるんだよ」
「ふーん。そうなのか。自分を鼓舞するために強きな発言をしなければ
生きていけない世界なのか。」
「マスコミの姿勢にも問題あるよね。持ち上げておいて、結果ださないと
こてんぱんにやっつけるし。」
「それはさておき、自分に冷静な…謙虚な姿勢、客観的な目もスポーツ
には必要な気がするんだけれど。」
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by nokogirisou | 2006-02-23 20:59 | 日々のいろいろ

不可解なこと

  なにやら手違いがあったらしい。
  本当は私のところにくるはずもなかったものが
  たまたま届いてしまった。
  こういうときにはどうしたらよいのか。
  ラッキーと受け取ってしまってよいのか。
  やはり本来持つべき人のもとに戻すべきか。
  しかし
  それはとても私がほしいものだった…
 

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by nokogirisou | 2006-02-22 22:17 | 日々のいろいろ

茨木のり子の詩

 
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 敬愛する詩人、茨木のり子が亡くなったというニュースを新聞で読んだ。
自宅で亡くなっていたところを発見されたという。七九歳だった。
初めて彼女の詩を読んだのは、高校時代である。
  「わたしが一番きれいだったとき」だったか。
 
 今手元にある、彼女の1955年に出された処女詩集「対話」には戦争
の匂いが随所に漂っていた。
    ああ わたしたちが
    もっと貪欲にならないかぎり
    なにごとも始まりはしないのだ
                          「もっと強く」より 
 この最後の1節に私は打ちのめされたのだった。
 そして
 教科書にもよく出てくる
 「自分の感受性くらい」にはひやりとさせられた。
 
    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ

 ベストセラーとなった『倚りかからず』

     もはや
     できあいの思想には倚りかかりたくない
      
     「長く生きて
     心底学んだのはそれぐらい」という箇所に説得力を感じた。  
     この人の詩は地に足のついた詩だと思った。
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by nokogirisou | 2006-02-21 21:45 | 本と図書館

 安部公房の短編「鞄」はとても印象深い小説だ。
私は昔とてもかばん好きだったけれど、この小説を読んだ頃
から鞄には頓着しなくなってしまった。
 この10年まったく同じ鞄を持ち続けていたのだが、今日から
鞄をあたらしくする。布製のトートバッグの堅さがうれしい。
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by nokogirisou | 2006-02-21 07:18 | 日々のいろいろ