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柏崎刈羽の悲劇

  知人が柏崎に行ってきた。
  実際に被災地を見てショックを受けて戻ってきた。
やはり、テレビとは違う。印象がまったく異なると言っていた。
アスファルトは波打ち、家は崩れている。シートがかかっていたり
赤紙が貼られていたり。電信柱は傾いている。あちこちに自衛隊が
待機している。
 心配だった、トンボの池を見にいくと、土砂がくずれ、ひどい荒れ
ようだったという。チョウトンボとギンヤンマが飛んでいたが、とても
網をふる気になれなかったそうだ。
 一生懸命、後かたづけをしている人たちがいるのに、とてもとても
昆虫採集などしていられなかったと…。そのとおりだろうと思う。
 大事なとんぼの池が悲惨な状況になっていると知り、残念でなら
ない。中越地震の後もハッチョウトンボの生息地がひどい目にあって
いた。もともに戻るまで相当な時間がかかりそうだ。
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by nokogirisou | 2007-07-30 21:30 | 虫たち

『女性の品格』坂東真理子 PHP新書

 各地でベストセラーだという。行きつけの小さな町の本屋さんの
レジのところに並んでいたので、思わず一冊買ってしまった。
 買ってから、しまったと思った。
 これが新書だろうか?『国家の品格』とはまったく趣がことなっている。
雑誌に特集されているようなマナー・作法と女性の生き方指南書である。
それも、説教臭さが鼻につく。書かれていることにはあたらしみがない。
年長者によるハウツーものとでも言おうか。この本が売れているという
ことに私は驚きを覚える。
 品格を求めている女性が沢山いるということか。女性に品格をもとめる
男性が沢山いるということか。
もちろん、筆者は立派な方なのだ。東大卒業後総理府に入省し、男中心
社会を生き抜き、活躍され、男女共同参画に関わり、今は昭和女子大の
学長までされているという。
 なぜこんなに不満なのだろうか。この本に奥行きがないからだろう。
結局一面的な書き方だからなのだ。
「私ならこうします」と善行をおしつけられると、私は引いてしまう。
 
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by nokogirisou | 2007-07-28 21:45 | 本と図書館

「80歳の日本一周」クローズアップ現代

6月26日だったろうか、新聞で日本一周の旅からの帰途、トンネルで
トラックに晴れられた80歳の原野亀三郎さんの記事を読んだ。ちょっと
忘れられない記事だった。自宅に帰り着くまで、あとほんの少しだったと
いう。それから私はとても原野さんのことが気になっていた。
 そうしたら、今日、NHKのクローズアップ現代で原野さんが取り上げられ
ていた。 きっとこれは何かの縁にちがいない。
 原野さんは、大学ノートにぎっしり旅の記録を記入していた。その自転車
日本一周の旅は想像を絶するような過酷なものであったようだ。悪天候に
アクシデント。自転車は壊れるし、疲労はピークに達するし、知れば知るほど
大変な旅であったことがわかる。ペダルをこげば、足も腰も痛くて決して楽し
い旅とは言えない。けれどもすべて終わったときには、「たのしかった」と思
えるように旅を続けている…と宿泊先のおかみに語ったという。「人生も旅と
同じでしょう?」と。
 しかしなぜ、原野さんはそんな苦しい旅に出たのだろうか。
 原野さんは、若きよい時代を戦争に奪われた。青春時代を送ることができ
なかったという。仲間の多くが戦死し、生き残った原野さんは負い目を感じて
いたという。だからこそ「鎮魂」と書かれたTシャツを着て自転車での日本一周
の旅に出たのだ。
 沖縄で出会った若者とは宿で一晩飲んで語ったそうだ。そのお開きのときに
正座をし「お願いです。若い人には一歩踏み出す勇気をもってほしい」と言わ
れたという。
 1年2ヶ月の旅の中で、原野さんはたくさんの人に会い、交流を重ねてきた。
ひとりひとりに大きな影響を与えてこられたようだ。その交流の内容を知る中で、
私は涙をとめられなかった。
なんで泣けてしまうのか自分でもよくわからない。
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by nokogirisou | 2007-07-26 21:06 | 日々のいろいろ

小説とテレビドラマと

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 『真鶴』を読みながら、考えたこと。ドラマや、映画では
複雑な人間模様や心の動きは、ある程度省略して描くしか
ない。そのせいで、テレビドラマに描かれる人間関係は、
わかりやすい。すっきりしている。後味もまあまあよい。
 小説はそうでない場合も多い。一筋縄でいかない人と人
の絡み合いをかなりリアルに描く。それは決してわかりやす
いものではない。ときには理屈にあっていなかったり、わけ
がわからなかったりする。でもそれがほんとう…ということ
がある。人間は多面体なのだ。そういうところに私は小説の
力を感じる。映像では描ききれない人間を書くことができる。
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by nokogirisou | 2007-07-23 21:54 | 日々のいろいろ

『真鶴』 川上弘美

 川上弘美は、好きな作家の一人だ。小川洋子のナイーブさにくらべ
川上の感覚はとてもなまなましく、むしろリアリティがある。
『真鶴』は刊行された直後から気になっていたのだが、ようやく手に
入れ、一気に読んだ。真鶴は、私もかつて行ったことがある。中川一政
記念館に行った。とても忘れがたい土地である。

 京は、年老いた母と、思春期まっただなかの娘百と暮らしている。夫
はわけもわからぬまま失踪。夫の日記に残されていた「真鶴」と「21:00」
という文字に京はずっとひきづれている。
 京は、百の成長していく姿を直視するのが苦しい。自分に近かった娘
が遠くなっていくのを実感している。「むっつり」してしまう百。年齢のせい
なのか、父親不在のせいなのか。京は自分もかつて百と同じよう母を傷
つけていたことをようやく知る。母と娘とはそういうものなのかと思う。
 京は何度か真鶴に赴くが、それは、彼女についている女性が呼ぶから
である。この女と京との関係は、とても不思議だが現実味あり目が離せ
なくなる。
 そして、もうひとつ。男と女の関係が、さりげないがとてもよく描けている
と私は思う。ものたりなく思う人もいるだろうが、かなり本質的に書いている
と私は思った。京は母であり、娘であるが、恋人がいる。人間は多面体だと
つくづく思う。そして、愛したいし確実に愛されたいと思う哀しい存在なのだと
思う。そして、どんなに好きでも、別れというのがある。いつの世もどこの世
にもありふれた男と女。けれど、どの関係もそれぞれたったひとつの組み合わせ。
ふしぎなめぐりありと運命による。

 
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by nokogirisou | 2007-07-22 17:55 | 本と図書館

バー町田

  今週はいろいろなことがあり、本当に疲れ切ってしまって
ちょっとした宴会をすることになった。私の希望で「バー町田」
でやった。
古町の、料理店がつらなり小路にある旧家をレストランバーに
改築した古風な建物が「BAR町田」である。靴をぬいであがると
そこはカウンターとテーブル。
 BARの雰囲気。しかしここのフランス料理が実に質が高く、食事
だけでも十分満足できると記憶している。シェフはフランスで修行を
された方だ。バーテンダーさんもとても質の高い仕事をされている。
 私たちは思い思いにビールやカクテルをたのみ、季節のコース料理
を頼んだ。私はノンアルコールのオリジナルカクテルをいただいたが、
本当に疲れがふっとんでいくような、すばらしい味だった。
 そして出てくる料理は、期待以上にすばらしかった。野菜もお魚も
新鮮で、とても丁寧に作ってある。食事をして感激するのはずいぶん
ひさしぶりのような気がする。
 デザートはプラムのワイン煮にナッツのアイスクリームがサンドして
あった。コーヒーも食後にぴったりの濃さ。満足度の高い宴会だった。
 また来週がんばるぞという気持ちになる。単純な生き物だ。
 
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by nokogirisou | 2007-07-20 22:41 | 日々のいろいろ

平成19年中越沖地震

  妙なネーミングだと思うが仕方がない。
今これを書いている最中も揺れている。余震だ。
災害だらけの日本列島。
今日10時13分、我が家が揺れた。ミシミシと音をたてて縦に揺れ
それから横にゆらゆら揺れた。かなり長く感じられたが1分弱だった
という。
 2004年の中越地震のときのことを生々しく想い出す。
かなり揺れても、モノは落ちないものだと認識する。我が家はあの
地震のあと、本棚という本棚に倒れないように壁と金具で留めた。
 揺れた直後にテレビをつける。津波のおそれがあるという。ただし
50㎝ほどだという。 
 外では警報がなっている。津波の危険があるので海岸から離れる
ように消防車が警告している。テレビではしばらくしてから地震報道が
始まった。始まったらずっとそれが続いている。時間がたつにつれて
被害の大きさが明らかになっていく。800人以上が怪我をされたという。
家屋の倒壊も多い。
 被害がひどいのは、柏崎の方だ。トンボの師匠の住んでいるところも
被害があるようだ。北条南小学校が避難所になっていることがわかった。
もちろん、師匠の携帯に電話をかけても通じない。電話はかかりにくくな
っている。今ごろ作業中だろう。無事であることを祈っている。
 安塚の親戚から電話がかかってくる。上越の方は棚からモノが落ち
るくらいの揺れだったそうだ。また山が迫っているところに家があるので
大変怖いと言っていた。
 市内の建物では、地震のためエレベーターがとまったところがいくつか
あったらしい。在来線は止まってしまった。新幹線もしばらく動かない。
高速も通行止めだ。
 職場に行くと、ボスが自宅のある小千谷から3時間かけてやってきて
いた。ボスは前回の中越地震で大被害にあっている。
 3時40分ころだろうか、油断していたところ、かなり大きな余震があった。
またギシギシと家が揺れた。幸い新潟市内は、ライフラインは大丈夫だが
中越、上越地方では、ガス・水道・電気がとまっているところがまだあるという。
 被害がこれ以上大きくならないことを、そしてみなが安心して眠れる日が
早くくることを祈るしかない。
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by nokogirisou | 2007-07-16 21:13 | 日々のいろいろ

父と母

  本当に不思議なのだが、私の父と母は正反対の人間である。
父は出歩くのが好きだし、好奇心があり、新しいものに飛びつき
やすく飽きっぽい。
母は出歩くのがきらいで、新しいものより慣れたものが好きで
いつも同じメーカー、同じ種類のものをもとめたがる。
父はウナギが大好きだが、母はウナギが大嫌いで
父は和菓子が大好きだが、母はケーキばかり食べたがる。
父は本をよく読むが、母はまったく読まない。
父はテレビや電気の電源を入れるし、母はどんどん消しまくる。

 共通するのは、二人とも大変な綺麗好きというところか。
 本当にどうして2人が結婚したのか、わからない。
 
 
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by nokogirisou | 2007-07-15 10:10 | 日々のいろいろ

スクール閉校

 突然のことだったが、10日ほど前にテニススクールから
手紙がきた。
スクールの入っている複合ビルが老朽化したので建て直す
ことになったという。ところがその後テニススクールを再開
する見込みはないという。ショックだった。
 先週は仕事で休んだので今日スクールに行ってみなさん
に様子を聞いてみた。みなテニス難民のようだった。市内の
他のどこのテニススクールに移ろうかと相談していた。様々
な情報がとびかっている。
 私の通っているスクールは市内の中心にあり、交通に便利
でしかも振り替えが自由にでき、コーチも魅力的で、仲間の
みなさんもいい人ばかり。しかも受講料も安く、これまで満足
して通ってきた。唯一のストレス発散の場所であった。
 私のテニスのスタートがこのスクールだった。だから本当に
残念でならない。
 しかし感傷にばかりひたっていられないので私も市内の他の
スクールに様子を聞きに行ってみたが、受講料、場所、時間帯
3つを満足させてくれるスクールはなかなか見つからない。
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by nokogirisou | 2007-07-14 22:54 | テニス

ブックオフ

 中途半端に時間があったので、近くにあったブックオフに
入った。入って直後にしまったと思った。
 人それぞれだと思うが、私はブックオフが苦手である。
あそこで読みたいと思う本に出合うことはないし、あそこに
自分の本を売ろうという気持ちにならない。
 まずはどの店にも流れているあのブックオフなれではの
音楽が嫌いだ。ときどき入るコマーシャルも不快だ。それで
もかつては、けっこう通った。何か掘り出し物がないかと探し
たし、読まずに時間が経ってしまったベストセラーの単行本
を買ったこともあるし、もちろん自分の読み終わった本を査
定してもらったこともある。段ボール2箱で1200円だった。
CDを買ったら、ジャケットと中身が違っていたということも1度
ならずあった。神田や高田馬場の古本屋で出合ったような
ぞくぞくする出会いは一度もなかった。
 とにかく、あそこの棚に並んだとたんに、本もCDも価値を落
としてしまうように思えてしまう。本のタイトルが私に呼びかけ
てこない。本が死んでいるのだ。どんなに高くても新刊本屋
で生きている本を買いたいと私は思う。
 
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by nokogirisou | 2007-07-10 22:43 | 本と図書館