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テニスをしたい!

 事情があって、3週間ほどくスクールをお休みすることになった。
せっかくスクールに慣れてきて、コーチにグリップを教えてもらって
いよいよこれから…というときだったので、とても残念。
 テニスのコーチには本当に恵まれていると思う。以前のスクール
のコーチ陣たちもすてきな方たちばかりだったが、今のスクールの
担当コーチもとてもよい方で、テニスの新たな楽しみを味わわせて
もらっている。こんなときに休んでしまって申し訳ない。
 しかし一生のうちには、自分のしたいことを我慢しなければならな
い時期があるのだと思う。不義理をしなければならない時期もある。
 これまでけっこう自分の好きなことをやらせてもらってきたのだ。
たまには我慢しなければと思う。そして来年こそは、思い切りテニスを
楽しもうと思っている。
 …そう書いておきながら、それでもすきあらばテニスをしたいと思って
いる自分がいる。なんと欲深いことか。
 ああ、テニスをしたい!
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by nokogirisou | 2007-11-27 22:05 | テニス

謎が残されるということ

  村上春樹の小説を読むと、共感とともに大きな謎に包まれる。
そうだったのかと最後まで読んできて、やはりわからないいくつかの
謎に翻弄される。しかしそれが魅力なのかもしれない。だから何度で
も読みたいという気持ちになるのだ。
 『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『ダンスダンスダンス』『世界の終わりと
ハードボイルドワンダーランド』『ノルウェイの森』と再再読をしつつ、新刊を
追いかけてきたが、まだまだわからないことが沢山のこされている。
 妙な理屈ですべてが解決されないところが私は好きだ。
 描かれていないけれど確実にある世界を予感する。
エヴァンゲリオンもまた謎の多い作品である。数々の解説本が書かれ
用語集なども編まれているが、それでもわからないことがたくさんある。
こうなのだろうか、ああなのだろうかと想像する余地があることが魅力で
ある。謎を残すことによる魅力という点では、村上春樹の小説と共通点
があるように思う。
 そして、何度読んでも、何度見ても、まだまだ読み落とし、見落としが
あるのである。同じものを繰り返し読んだり見たりすることの楽しみと意義
を私は村上春樹をエヴアから学んだ。…などと書くのはとても乱暴なことかも
しれないが、ふと立ち止まると謎について考えている。

 
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by nokogirisou | 2007-11-24 21:26 | 日々のいろいろ

『百年の愚行』紀伊国屋書店

  
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 ショッキングな本である。20世紀の人類の愚行を100枚の
写真と、エッセイてたどる。写真がすごい。直視できない写真の
なんと多いことか。
 偏見、差別、自然破壊、貧困、戦争。
 どれも人間がひきおこしてきたものだ。
 執筆者は池澤夏樹、アッバス・キアロスタミ、フリーマン・ダイソン、
チョン・イー、レヴィ・ストロース。それぞれのエッセイにも迫力が
ある。のんびり地球温暖化のことなど考えていられないと思う。
 消費の欲望はこわい。
 池澤のいうように、「希望」という言葉に注意しなければならない
と思う。
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by nokogirisou | 2007-11-20 23:41 | 本と図書館

ホテル内に図書館…ホテルセンチュリーイカヤ

  20日の朝日新聞新潟版で、ホテルセンチュリー1階から3階
までを図書館にするという計画があることを知った。センチュリー
イカヤといえば、直江津のシンボルのような駅前ホテルである。
 この夏私も懐かしい恩師と会うためにここを訪れた。ラウンジから
見る庭はなかなか緑があざやかで、居心地抜群だった。あのホテル
も最近は婚礼が少なくて、収益減だったという。
 そのホテルが図書館になるという…。
 上越市は直江津地区の図書館開設の場所を探していたそうだ
が、ちょうどホテルの方から申し出があったという。特定の企業の
利益になるのではという声もあったそうだが、駅の前という利便性
とコスト面から話が進んだようだ。
 これをどう判断すべきか。
 図書館は本当は、図書館専門の設計士が設計し建築するのが
望ましいと思うが、お金もない、場所のないというのならやむを得ない。
図書館ができることが何より重要だ。
せめて内装は、しっかりした設計士が関わり、家具も図書館専用の
しっかりした木製のものにして欲しいと思う。
 図書館というのは、ただ部屋があって本を並べればよいというもの
ではない。そこのところを市はしっかり理解してほしい。
 駅の前という立地条件のよさを生かし、すてきな図書館が誕生して
ほしいと思う。
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by nokogirisou | 2007-11-20 23:01 | 日々のいろいろ

図書館生活「ほんぽーと通い」

 新潟中央図書館 「ほんぽーと」は、市内の公共施設で最も人が集まっている場所で
あるらしい。子どもからお年寄りまで、多くの人が利用している。
 なんだかんだと私も毎週通っている。開館記念の絵本原画展も楽しんだし、予約して
何冊も本を借りた。インターネット予約の便利なことといったらない。しかしこの背後には
実は多くの人手を要していることと思う。メールを送るのは自動であるにしても。本はほか
の図書館から勝手に飛んでこないのだから。雑誌も読んだし、漫画も手にした。児童図書
のコーナーもティーンズコーナーものぞいてみた。
 まだ利用していないのは、視聴覚ソフトと個室の研究室、グループ研修室。
楽しみだったビーンズカフェのサンドイッチやカーブドッチのジェラートも食べた。カーブド
ッチの本格的なサンドイッチはゴージャスだった。パンやジェラートのためだけにほんぽ
ーとに赴く人もおられるとか。私は図書館のカフェが好きである。食と本の結びつきという
のは、不思議な感じだが、まあこういう楽しみがあるのも悪くない。
 気になるのは、ティーンズコーナーが2階の視聴覚コーナー横にあること。児童図書の
近くにあった方がよいのでは…と思った。児童のコーナーがあまり独立しすぎない方が、
子どもが自然にヤングアダルトへと移行できる方がよいのでは…と思う。そして返却がす
べて入り口すぐのカウンターで行わねばならないこと。借りる場所と返す場所が分離して
いてちょっと違和感があった。それからレファンスコーナーが2階にあるのも残念。やはり
調査や質問は1階で気軽に行いたい。司書さんの活躍の場は一階にあるべき。

 さて、図書館といって思いつく作家は私にとってはやはり村上春樹だ。ありきたりでない
なぞめいた、村上春樹作品の中の図書館が気になってならない。ありえないけれどどこ
かにあってほしいと願ってしまう。
 『海辺のカフカ』の甲田図書館も、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の中
の図書館も、『ふしぎな図書館』の図書館も、みんな普通ではない。なにか非日常的で、
何か起きそうな図書館。
 私が子どもの頃の図書館は、暗くて重おもしくて、ちょっとなぞめいた場所だった。今の
ように明るく、便利で賑わってはいなかったけれど、それはそれで日常的に大好きな場
所だったことを思い出す。
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by nokogirisou | 2007-11-19 21:56 | 日々のいろいろ

『国境お構いなし』 朝日新聞社出版

 ちょっと古いが、上野千鶴子の異文化体験論である。
びっくりするくらい、彼女は海外に出ている。旅というより滞在をしている。
 滞在記として一番おもしろかったのは、メキシコについて書かれた部分
だったが、内容的に最もショッキングだったのは、言語についての話題だ
った。ちょうど村上春樹の『やがて悲しき外国語』と並行して読んでいたの
で、一層印象強かったのだ。
 外国語を習得するというのは、並大抵ではないのだということはわかって
いたけれど、この本を読むとやれやれと思う。
 しかもどんなに使って、自由に操れるようになっても、歳をとり、ぼけた
時には、母語以外の後から習得した言語は忘れてしまうというのだ!
また、海外ですごす子どもをバイリンガルにするためには、親は涙ぐましい
努力をしていることも初めて知った。外国で生活をすれば、自然とバイリンガ
ルになるとは思っていなかったが、こんなにもエネルギーをかけなければ言語
というのは習得できないのかと唖然とした。外国で日本語を習得させることの
困難さを初めて知った。
 また英語帝国主義にもショックを受けた。英語で論文を書けないとアカデミック
マーケットでたちうちできないという。とにかく英語なのだ。言語におけるグローバ
リズムを痛感させられた。
 
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by nokogirisou | 2007-11-18 09:08 | 本と図書館

「風の果て」

NHKの木曜ドラマ「風の果て」に惹かれている。
気がつくと欠かさず見ていた。これまで時代劇をそれほど好んで見てきたわけで
はないが、この作品には時代劇故の魅力を感じた。藤沢周平の世界に惹かれた
というべきか。時代は江戸時代を借りているが、人と人との心の交流、人情をとても
細やかに描いている点が私をひきつけたというべきか。また農業がいかに重要であ
ったかを改めて思い知ったというべきか。
「風の果て、尚、足るを知らず」
この言葉の意味を私がわかるのはいつだろうか。

 物語は、軽輩の次男上村隼太をはじめとする片貝道場に通う5人の若者たちの
それぞれの生き方と運命を描く。当時次男三男はいかによい条件のところに婿に
入るかが重要問題だった。この若き日の5人の若者。それぞれにいい男である。
 隼太は、太蔵が原という土地に引き寄せられる。である。ドラマでは広大な未知
の怖い土地として描かれる。水が引けないがために放置されているこの土地を
なんとか開墾したいと願う、農政の達人の桑山孫助に隼太は惹かれる。
 隼太はこの桑山孫助に惚れて、彼の娘と結婚。婿に入る。若気のいたりも数々
あるが、農政に誠実に取り組み出世を果たしていく。

 私の興味はこの五人の友情と、隼太とその実家の奉公人だったふきとの関係
だ。これらとの人物との関わりの中で、隼太はとても人間味あふれている。ここに
は真心が通っているように思う。
 それに比べると、妻満江との関係は、いまひとつしっくりしない。
 隼太は仕事に追われ、悪天候続きの不作の村々を回っているときに、愛息を亡
くしてしまった。満江は不在だった夫に冷たくあたり、死に目に会えなかった隼太は
号泣し、自分を責める。この息子の死が隼太にとって忘れられない傷であることが、
ドラマの中でさりげなく、深く描かれている。
 これから、どういう展開になるのか、楽しみである。
 
 
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by nokogirisou | 2007-11-09 05:45 | 日々のいろいろ

後回しにしていること

 テニススクールに行った。コーチの言うことはもっともなことばかりだった。
サイドステップですばやく移動せよ。すぐに横向きになること。
味方が深いボールを打ったら、前衛は真ん中に出よ。
味方が浅いボールを打ったら、相手にボレーされる可能性があるので下がれ。
 大事なことを覚えておこうと思うのだが、私の中をすり抜けていく言葉たち。
ちょっとまとめてテニスのことを考えたり、まとめたりしたいとずっと思っていた。
けれども果たせないまま、とりあえず毎週スクールに通っている。たくさんの
ことを忘れながら。
 
 村上春樹の新刊を読んでいる。読みながら、あの作品、もう一回読みたい。
もう一度確認したいと思う。まとめて、じっくり村上春樹を読みたい、考えたいと
思う。けれどもそれを後回しにしたまま、とりあえず目の前の新刊を読んでいる。
たくさんのことを忘れながら。

 ブラームスの4番と2番を聴く機会があって、まとめてもっとブラームスの曲を
聴きたいなと思うのだが、果たせないまま時間が経っている。
毎日車の中でFMを聞き流しているばかり。
たくさんのことを忘れながら。
  
 後でやろうと思いながら、果たせないことがなんと多いことだろう?
私の毎日毎日。
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by nokogirisou | 2007-11-06 22:27 | 日々のいろいろ

ALWAYS 3丁目の夕日

 明日、「ALWAYS続3丁目の夕日」が公開されるということで、
正編がテレビ放映されていた。ついつい全部見てしまった。
何を隠そう、私はずっと東京タワーファンである。
 昭和33年をもちろんしらないのだけれど、どうして懐かしい気分に
なってしまうのだろう
 ミュゼットや、手回し式洗濯機や丸いちゃぶ台に愛着を覚える。
30年代の雰囲気作りはとてもうまいとおもう。空き地にころがるコンク
リート管、路面電車、商店街、とてもリアルだ。そしてだんだんでき上がって
いく東京タワーがとても象徴的なのだ。
「昭和」がこんなにも昔のことのように思えるなんて。20年前に想像だにした
だろうか?
 東大出身の小説家茶川竜之介は不器用で、めちゃくちゃだな人間だが
憎めない。酔った勢いで、身よりのない淳之介を預かることになるが、この
2人と居酒屋のヒロミとの3人の関係にとてもよい味を出している。
互いに素直になれない部分もあるが、たがいに思い合っている。
とても日本的な結ばれ方だ。しかもそれぞれ事情を抱えていて、一筋縄で
はいかない。
 一方、典型的な昭和の家庭、鈴木家もまたよい味を出している。母親役が
薬師丸ひろ子でひっくり。
 古きよき日本。こんなこと本当にあるのかなと思いながら嫉妬する。
ここには、ゆったりした時間と愛と情緒がある。
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by nokogirisou | 2007-11-03 00:28 | 映画