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宮本輝再読

 このところ、宮本輝の小説を読み直している。小説を再読する
なんて、村上春樹以来だ。このごろ、必要に迫られて本を読むこと
がほとんどだが、そういうチャンスがあることをありがたいと思う。
人はせっぱつまらないと、行動を開始しないものだ。少なくとも私は
そうだ。
 宮本輝も、再読のきっかけは仕事にあったのだが、どんどん横
道にそれて、違う小説も読み始めてしまう。
 昨日は『道頓堀川』を一気に読んだ。私は大阪のことをほとんど
知らないのだが、宮本輝の小説を読んでいると現場が立ち上がって
くる。匂いや音がわきあがってくる。哀しい人間たち。それでも
生き続けなければならない人間に愛着を持って書いている宮本輝。

 宮本輝はストーリーテラーで、演歌みたいな小説だと悪口をいう
人もいるが、やはり上手い書き手だと思う。それぞれの業を背負っ
た人々を、背景とともにかき分ける。そこには客観的な冷めた視線
もある。登場人物はまるで本当に存在しているかのようになまなま
しい。
そして宮本作品は私たち読者がその世界に入り込むことをこばまない。

 私は初期の作品が好きだ。
『泥の河』『道頓堀川』『錦繍』『星々の悲しみ』『青が散る』 『優駿』
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by nokogirisou | 2009-01-23 21:15 | 本と図書館

『この道のむこうに』『あの空の下で』

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フランシスコ・ヒメネス 著 千葉茂樹 訳
この2冊はつづきものである。人にすすめられて読んだのだが、読み始めると
2冊一気に読めた。
 メキシコに生まれ、貧困から抜け出すために一家でアメリカに移民する著者の
家族の物語だ。語り手のパンチートの一家は非合法で入国し、ラ・ミグラの影に
おびえながら、家族で季節ごとに仕事を求めて移動していく。その間に弟、妹が
増え、赤ん坊のトリートは重い病気にかかるが、家族の祈りによって九死に一生
を得る。こうして家族は貧しいながらも寄り添い、様々な人と出会いながら、仕事
を求めて転々と移動し続ける。パンチートは尊敬するロベルト兄さんのように1人
前に働きたいと思うが、なかなか父さんに認めてもらえない。学校に行き始めても、
落ち着いて勉強できるかと思うとまたすぐ移動しなければならない。
ようやくボネッティ農場のバラックに定住し始めた矢先に、パンチートはラ・ミグラに
見つかってしまう。
ラ・ミグラに捕まり、ひとたびメキシコに帰ったパンチートの家族たちは、入国
ビザの申請が受領され、晴れて合法的にアメリカで生活できることになる。まずは
兄ロベルトとパンチートがサンタマリアに戻って学校に戻り、残りの家族は父の妹
のところに身を寄せることになる。兄とパンチートはアルバイトをしながら勉強し、
忙しく充実した毎日を送る。エルビス・プレスリーに夢中になり、ダンスにも参加し、
青春を謳歌する。しかしパンチートも兄も親しい女の子ができても、その家族にメ
キシコ人であるというと急によそよそしくなるのだった。やがて家族がサンタマリア
に戻ってきた。パンチートは中学を卒業し、高校に入学する。誠意ある教師と出会
い、苦手な英語の勉強もがんばり、生徒会長になり、やがて大学進学を夢見るよう
になる。腰の具合が悪く父さんの機嫌の悪い状態は続くが、奨学金と母のとりはか
らいのおかげで、パンチートは大学に進めることになる。
 メキシコもミグラント・サーキットも大家族の結びつきも私の知らない世界だった。
読んだ後になんとも言えないすがすがしさを覚えた。
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by nokogirisou | 2009-01-18 20:32 | 本と図書館

杉の原でのスキー

 雪国に育ったので、子どもの頃からスキーは授業でやってきたが、
歩くスキーがメインで、長らくアルペンスキーは苦手で嫌いだった。
劣等感のかたまりだったのだろう。
 けれども、学校スキーから抜け出して、自由に滑れるようになって
から、(ちょうどカービングスキーが登場したことも重なって)急に
スキーが好きになった。スキーの楽しさは自然の中で雪とたわむれる
こと、風を切ることにあると思う。ほかのスポーツとは違うスリルと喜び
を味わえる。私は上越の出身なので、妙高山に愛着を持っている。
スキーといえば、池の平か赤倉に行っていた。
 ところが数年前、職場の仲間で杉の原にスキーに行ったところ、とても
楽しかったので「どうせ行くなら杉の原」と思うようになった。なんといって
も眺めがすばらしい。山々の姿が美しく、野尻湖が輝いている。
ゴンドラは快適だし、コースが雄大で長くて満足できる。しかも私の
ようなヘタクソでも楽しめる初心者コースがたくさんある。民宿も家庭
的で悪くなかった。
 
 11日12日と杉の原に行ってきた。天候は晴れのち雪、吹雪、そして大風。
2日目は天気がいいのに、風でゴンドラが運休というアクシデントがあ
った。リフトに乗っている最中に大嵐の瞬間があった。山の天気は変わ
りやすい。それでも、来て良かったと思わせる魅力がここにはある。
 杉の原は関西からの客が多い。あちこちで関西弁が聞こえる。はるば
る関西から来てくださる方に感謝である。スキー場は活気がなければ寂
しい。ボーダーばかりかと思えば、スキーを履いている客もかなりいる。
老若男女がゲレンデを思い思いにすべっている。すべっている瞬間は、
それぞれ孤独だが、山にいるみんなと一緒という妙な一体感がある。
 スキーの腕(脚?)は上達しなかったが、筋肉痛になるまですべってきた。
何本も何本に飽きることなく、上から下へとすべり続ける。どうしてそんな
ことを繰り返せるのだろう?我ながら不思議だった。  
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by nokogirisou | 2009-01-14 01:06 | 日々のいろいろ

夢を実現しないと

  昨日、聞いたことば。
 「夢は、夢のままにしておいてはいけない。
  夢を実現しないとあなた自身が傷つく。
  廊下に墜ちているゴミは拾いなさい。
  ゴミを拾えない人は自分の夢もつかめない。」

 ゴミはいつも拾っている。けれども夢は遠くなっている。
 夢とは実現しないといけないのものか…。

 しかし、日々の生活の中で夢というのは忘れがちになる。 
 このごろ思うのは、私は運命に踊らされているという
ことだ。たとえば、私は若い頃、もっと勉強したかった。研究
を続けたいことがあった。けれども経済的に許されず就職した。
いつかきっとと思いながら、仕事に追われて夢はお預けのま
ま、今に至っている。しかも、今になっても経済的に余裕がない。
しかたのないことだ。
 たとえば昨年イタリアに旅行できたのもまた運命。
あのチャンスを逃したら当分行けなかっただろう。今年の夏も
来年の夏もすでに仕事の予定がみっちり入っていて、決し
て海外には行けないのだから。

 そんな風に生活と仕事に追われているうちに、おばあさんになって
しまうのだろうな。 おそろしいことだ。それが傷つくということなのだ
ろうか。
 けれども、とりあえず今この仕事に就いているということは、一つ
夢が実現しているということだろう。「足る」を知らねばならない。
これが運命なのだ。私たちは生かされている。
 
 
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by nokogirisou | 2009-01-10 00:09 | 日々のいろいろ

初打ち

今年の打ち初め。今日が今年最初のスクールだった。
シューズを新しくし、気持ち一新。やはりヨネックスのシューズ
はなかなかいい。動きやすい。足にフィットする感じがよい。
今日はメンバー全員参加でみなさんの意気込みが伝わってくる。

 ボレーボレー、ショート、クロスのストローク
 球出しのボレー
 ダブルスのフォーメーション
 ストロークvsボレー
 サーブ練習
 試合
 
 テニスをするとドーパミンが出っぱなしになる。 ラケットの
スイートスポットに当たるともちろん快感なのだが、それだけ
でなく、黄色いボールを追いかけているだけでなんとも幸せに
なる。いくらでも走れる。
 だが、コーチからは無意識にコートの中で動いていては
いけないと注意される。できるだけチャンスがあったら前に
出ろと。中途半端な位置にいるとボレーのチャンスをうしな
ってしまうと。これって、年末にもコーチに言われたことだ。
 本当に意識して、頭をつかってボールを打たなければいけ
ないのだと思う。
 それにしても、私はコーチのファンである。コーチのフォーム
にほれぼれしてしまう。特にサーブ。
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by nokogirisou | 2009-01-07 23:13 | テニス

仕事はじめ

 1月5日仕事はじめ。
正月の間、どこにもいかず、家の中にこもっていたので
外の空気がなつかしい。
ふしぎとこの正月は、何かがほしいとか見たいとか外に
出たいという要求がなかった。いつもは映画館に行ったり
遠い神社まで初詣に行ったりしていたのだが。
家人の体調が悪いのも重なって、おいしいものを食べたい
とも思わなかった。
ほとんど買い物をせずにすごした数日間。
 でももう限界。やはり外の空気はいい。
  日常的な生活がいい。
  職場の仲間と話すのもランチするのも新鮮。
 今の気持ちを忘れずにすごそう!
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by nokogirisou | 2009-01-05 20:46 | 日々のいろいろ

あけましておめでとうございます

1月1日。カレンダーを新しくする。手帳も新しいものへ以降する。
今年からは、2冊。ほぼ日手帳はこれまで通り。日記と本の記録に使用
スケジュール管理は勝間手帳を利用する。こちらは12月から使用開始
している。時間刻みに予定が書けるので便利である。

 さて、今日はDVDの「アマデウス」を半分見たところで、初詣に行った。
いつもは早朝に行くのだが、今年は家族の体調不良が重なり、遅い出発
となった。いや~。初詣って混むのですね。白山神社は人だらけ。また
お祭りのように屋台がたくさん出ていて、行列ができていた。毎年この日
には新潟名物「ぽっぽ焼き」を買う。黒糖の味が懐かしい蒸気パンだ。
 家に戻ると年末のNHKドラマの再放送「フルスイング」の録画が流れて
いたので対見てしまう。こういうコテコテの学園ものは苦手なのだが、つい
引き込まれ、最後まで見てしまう。ドラマの力はすごい。実話をもとにした
フィクションだが、高柳先生魅力は理屈でなく伝わってきた。
 夕食後は、ダニエル・バレンボイム指揮ウィーンフィルのニューイヤー
コンサートを見る。一番おもしろかったのは、始まる前のウィーンフィルの
紹介であった。ウィーンフィルの楽器を管理し、修理する楽器職人のマイス
ターと舞台準備をするプロの方が紹介されていた。オーケストラはこういう
プロに支えられているのかと感動する。
 演奏は、初めはかろやかで楽しいのだが、ずっと聴いていると私などは
どうしても眠くなってしまう。ハイドンになって目が覚めた。
 それからチャンネルを回して、「激論2009世界はどこへ そして日本は」
を見てしまう。ハードな激論だった。政治にも経済にもうといのだが、竹中さんと
同じ慶應の金子勝さんのバトルはなかなかおもしろかった。自分のやってきた
政策の総括や反省は棚上げで、今何をすべきかばかりに話をもっていき、改革
を中途半端にした国民を非難する竹中さんの姿勢はどうかと思った。確かに犯人
探しばかりするのでなく、前向きに動きだすことは必要だが、経済発展ばかり求め
政策ばかり掲げることに違和感を覚える。
 とにかく元旦はテレビざんまいだった。
 
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by nokogirisou | 2009-01-01 23:54 | 手帳