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ケマル・ゲキチピアノコンサート

 6月4日、りゅーとぴあにケマル・ゲキチピアノコンサートを聴きにいった。
全席自由なので、早めに行ったのだが、すでに長蛇の列。
開場になって、できるだけ前の方をめざした。見回せば三階席、ステージ裏
の座席までいっぱいの大盛況。
 ケマル・ゲキチは1962年クロアチア生まれ、1985年のショパンコンクール
で本戦に残れなかったものの、大センセーションを巻き起こしたピアニストで
ある。長髪をうしろでまとめ、黒いベルベットのマントのようなものを着て登場。
 人なつこい表情で、挨拶し、しばらく無言でピアノにむかう。
 バラードで始まったがとにかく、テンポがゆっくりで、ところどころこんな曲
だったかと新鮮に聴く。左手と右手が微妙にズレてとても新鮮に聞こえた。ショパン
曲を分解して、再構成したのではないかと思ってしまうような演奏だった。
 続くマズルカは、リズムが斬新に感じられた。三拍目が重いような。しかし音
は的確につかみ、いい音色だ。

その後のポロネーズ「軍隊」は予想に反する軽さで驚かされた。
ノクターン「遺作」はとても音が美しかった。
スケルツォ二番は大作だった。音がよくなる。ペダリングがまた不思議。
ちょっとミスタッチも目立ったがダイナミックなスケルツォだった。
ここで休憩。
CD販売見学。若き頃の演奏から最近のものまで。
めずらしかったのは財団法人三鷹市芸術文化振興財団が出している
2002年、見たか芸術文化センター風のホールでもコンサートライブ
録音のCDだった。
(演奏終了後にCD購入者にサインをしてくれ、握手までしてもらった。
 あたたかくてやわらかな手だった。)
 後半の圧巻はソナタ二番「葬送」だろう。これまたテンポが揺れた。
とってもゆっくりな部分と早い部分とがある。
鳴らすべきところは、これでもかと鳴らして聴かせてくれる。

 アンコールが三曲というのも大サービスだった。
  
         リスト編曲 シューベルトのセレナード 
         ショパン  スケルツォ第一番
         リスト    コンソレーション 一番

 終了したのは21時15分。
 大変の熱演でお疲れだと思うが、しっかりサイン会もしていた。
 いやーとにかくこれまで聴いたどんなショパンとも違う演奏で
新鮮、発見の多いコンサートであった。 
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by nokogirisou | 2010-06-05 01:27 | 音楽