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まっかなおひるね 多和田葉子・高瀬アキ

 
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 元同僚で友人のKさんのご紹介で、「まっかなおひるね」というピアノと
朗読のコラボを聴きに行ってきた。
 多和田葉子はデビューの頃から気になっていた作家で、新潟でお目に
かかれるとは驚きだった。彼女はドイツ語と日本語で小説を書いている。
世界中を飛び回りながら、不思議な世界を紡ぎ出している。
 主催は新潟大学人文学部で、大きな階段教室で行われた。会場いっぱい
にお客が入っていた。学生や外国からの留学生、老若男女の市民。
 公演はいきなり始まった。
 赤いセーターを着た高瀬アキのピアノは迫力に満ちていた。
 多和田葉子の言葉の世界は、度肝をぬいた。
 途中皮肉とユーモアに笑いがもれた。

 多和田葉子の詩はある種の不安を呼び起こす。
 言葉が音をよび、音が別の言葉を呼び出す。そこで別のイメージが
 生まれ、シニカルな世界を作る。
 高瀬アキのピアノも詩ににている。
 不安と躍動と美しい絡み。

 2人で言葉と音を投げかけ合っている。微妙なタイミング。目の合図。
 思いがけない音の出し方。
 途中で高瀬アキはセーターをぬいでノースリーブ姿になった。
 最後にふたたびセーターをかぶって高瀬アキは赤くなった。
 途中で多和田は何度かドイツ語の詩を語った。
 ドイツ語は心地よく、なつかしい響きだった。
 意味がわからなくてもドイツ語は懐かしさがある。

   
 大変スリリングなコラボレーションだった。
 ライブならではのおもしろさだった。
  
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by nokogirisou | 2010-11-29 21:58 | 日々のいろいろ

内藤直子さん講演会

 子どもの読書環境整備のための講座「子どもに伝えたい昔話」を
聴きに行ってきた。講師は東京子ども図書館職員の内藤直子さん。
会場は新潟市中央図書館ほんぽーと。
 
 昔話…実は以前はあまり興味がなかった。くりかえしが多くて
なんだか筋が予測できて、道徳的でつまらないと思っていたのだ。
 しかし、数年前小澤俊夫さんの講演を聴いたり、実際に昔話を語
ってもらってから、その面白さに興味を持つようになった。自分もまた
子どもの頃にはグリムがとても好きだったこと、新潟の昔話の本を
よく読んでいたことをおぼろげながら思い出した。
 今日のお話の中心は、大人が子どもに本を手渡すとき、語ってき
かせるときに、「子どもたちにとってどうか」を考えなくてはならない
ということであったように思う。
 子どもをまるごと捉えることを忘れてはいけない。
 子どもに本を読ませることが目的なのではない。子どもが心豊か
に育っていくためには、豊かな言葉を獲得させなくてはならない。
それには、身近な大人が誠実に本心からの言葉を語る必要がある。
表面的な言葉や、建前の言葉は子どもたちがすぐ見破ってしまう。
そして子どもたちにはに肉声を届けたい。
これは、身につまされるお話しだった。
 それから、たくさんの子どもにたいするときに大人の責任として
子どもたちが手離さない、子どもたちが大好きなお話しをかならず
入れていく必要があると言われた。
 実際に内藤さんは「三匹のこぶた」などの昔話を語ってくれたが
とても耳に心地よく、リズムよく、聴いていて快感だった。
 昔話に、最初から主人公が出てくること、繰り返しが多いこと、
先取りがあることを実例を挙げながら説明してくれ、特徴を捉える
ことができた。
 おもしろかったのは、昔話は残酷かという問題だった。「三匹のこぶた」
にしても、最初の2匹のこぶたが死なないテキストがけっこうあるそうだ。
グリムにしてもしかり。死んだり殺されたりするのが残酷だといって改変
された昔話が出回った時代もあった。
 しかし、研究者の研究によると、物語りの中で登場人物が死んでしまう
ことは子どもたちに悪影響など与えないということだった。それは当然な
こどだろうと思う。
 
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by nokogirisou | 2010-11-28 14:27 | 本と図書館

小春日和の「栄蔵」行き

 
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 学図研例会が長岡であったので、車で出かける。
先週の日曜日に引き続きすばらしい小春日和で、秋もいい季節だと
思った。
 学図研では、みなさんがそれぞれ自分のおすすめの本を紹介して
くれて、大変参考になった。司書のみなさんにとって当然の情報でも
私のようなふつうの人にはまったく知らなかったことも多く勉強になる。

 「ニッポンの嵐」という本が各学校図書館に配布されて市販して
いないので、ものずごい人気になっているとか…。
 ポプラ社が「100年文庫」を出して話題になっているとか…。
これがなかなかの魅力的な古今東西の短編のアンソロジー
であるらしい。
 「ソルハ」は少年少女向きだが、中東のことを知るのにいい本だとか。

 それから…
 以前は長岡の街中にあったのだが山古志にいく途中の山に移転
したというフランス料理店の「栄蔵」に行くことになった。私はまったく
知らなかったが、長岡在住の方にはとても有名なお店らしい。
 まず、場所に驚いた。こんなところにフレンチ?と思わせるロケーション。
山山山。畑畑畑。柿の木という感じ。
 そこに建つかわいいおうちは何かと思ったらそれが「栄蔵」だった。
 2000円のランチを頼んだが、ムースの前菜、サツマイモのポタージュ
鯛のグラタン風きのこソテー添え みゆき豚とキャベツのシチュー、大根添え
アイスクームとサツマイモチョコレートケーキ 珈琲という本格的なコース
料理だった。パンは天然酵母パン。野菜はみな近くの畑でとれたものらしい。
 味付けがまろやかで、いくら食べても飽きない。胃にもたれない。
 店内は満員。知る人ぞ知る、お店のようだ。
 秋を満喫して長岡をあとにした。
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by nokogirisou | 2010-11-27 09:16 | 日々のいろいろ

宮古の新そば

 
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 秋になると会津に行きたくなる。
ちょっとした気分転換で、山都の宮古地区の新そばを
食べにでかけることにした。
 この地区は、民家を開放してお客にソバを食べさせて
くれる。座敷のような部屋で食べるそばが美味である。
 前回は「権三郎」に行ったのだが、今回は長命そばの
の店に行く。家の作りは、権三郎とよく似る。曲がり家と
いうのだろうか?
 そばは「水そば」「たれ付け用そば」が出てくる。
それに山菜の小鉢、さしみこんにゃくと漬け物がついて
くる。今日はこれに天ぷらを加えた。
 そばはたれが絶妙。新そばは、みずみずしく腰がある。
天ぷらはぱりぱり。キノコがうまい。
 今日は、天気もよいためか、客が多い。どこの蕎麦屋も
ぎっしり駐車。次はどこの店に行こうか。
 帰りは,裏磐梯を通ったが、もう観光はこれで最後のようだ。
紅葉は落葉になっており、あとはスキーの季節を待つばかり
か。
 
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by nokogirisou | 2010-11-21 09:42 | 日々のいろいろ

『リーコとオスカーともっと深い影』

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『リーコとオスカーともっと深い影』
アンドレアス・シュタインヘーフェル作
森川弘子訳
岩波書店
 9月に大阪の尊敬する司書が新潟に来られたとき紹介してくれた本を
ようやく手にとって読んだ。
 しかしここれがなかなかの難物で、2回読むことになった。
 いかにもドイツっぽいのだ。理屈っぽい。しかしじっくりよく読むとおも
しろい。
 リーコというのは、「深い才能にめぐまれた子ども」である。じっくり考え
られるのだが、ときどき混乱したり道に迷ったりする。リーフェ93という
アパートにママと二人で住む特別支援学校に通ういる少年だ。この小説
はリーコの夏休みの日記という体裁をとりながら、リーコが雄弁に語って
いる。
 ある日彼は道ばたでマカロニを見つける。これがきっかけとなって、
ヘルメットをかぶった少年オスカーと出会い親友になる。リーコがじっくり
考えるタイプだとすると、オスカーは賢い物知りタイプだ。そのオスカーが
誘拐に遭い、リーコは彼を助け出すべく犯人ミスター2000を探し出す冒
険に出る。その必死な様子をリーコが克明に語る。
  私が一番に印象に残ったのはリーコの住むアパートの住人の多様さ
と面白さである。犯人捜しのドタバタも愉快なのだが、作家の人物造形
に関心を持った。
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by nokogirisou | 2010-11-11 19:11 | 本と図書館

復活「右腕」

 全く書けない日々が続いた。
 テニスは、球出し、コーチの仕方、トレーニング方法をお金と時間をかけて
勉強した。自分のプレーの方はまったく上達しない。身体というより頭がまわ
らないことを確認。テニスは奥が深い。初めて8年になろうとするのに、思うよ
うなプレーができない。
 勉強は、調査をぼちぼち開始したが続かず。
 仕事は、ドタバタだった。
 同僚の2人病気休暇の間の忙しさと混乱といったらなかった。
 9月からは一人若い助っ人が入ってくれた。素直な良く笑う青年だ。
 まもなく同僚の一人が産休。代わりに若い女性がきてくれることに
なっている。とにかく現場は人がいないと回らない。みんなが元気で職場に
きてくれることに感謝だ。
 旅は、山形天元台と奈良京都に2回行った。仕事がらみだったが、奈良京都
は満喫した。何度行っても発見が多い。また行きたい。旅のことも書きたかった
が、書けずに終わった。
 ということで、「右腕をきたえたい」に戻ってくることにした。だいぶごぶさたして
しまった。
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by nokogirisou | 2010-11-03 09:34 | 日々のいろいろ