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激動の一週間

 3月11日の東日本大震災の発生で、世の中がすっかり変わってしまった。
とにかく被災地のみなさんの無事と、一日も早く安全で温かい日常生活が戻る
ことを祈ってやまない。
 私の住む場所は、幸い地震の直接的な被害はなく、普通の生活を送っている。
被害に遭われた方に対して何もできず、テレビの前で、物資が現地に届かない
ことにイライラしながら、義援金を送ることしかしていない。
ツィッター等の情報を通じて、その速さと、みなさんの行動力の速さに圧倒され
ている。
 私の住む新潟では、計画停電は今のところ、中止となっている。節電は進み
街中の灯り全体が暗くなっていることを実感する。あらゆるイベントは中止だ。
楽しみにしていた音楽会も、親睦会も、勉強会もすべて中止。職場の卒業式
だけはなんとか実施された。生徒たちも必死で義援金を集め、ストーブをつけ
るのを我慢し、授業のないときには消灯している。
 スーパーでは、おそろしいほど品不足になっている。米、水、カップ麺の棚
がカラである。買い占めるなと言われても、つい非常食は買ってしまうのだ
ろう。ガソリンは店によるが、レギュラーがなくて、ハイオクを入れられたこと
があった。また、満タンまで入れてくれず20リットル制限の店もある。
 灯油の方が深刻だ。灯油は一度にたくさん買えない。
 がまんの連続でがあるが、命あって、普通の生活を送っていることに
感謝したい。

 周辺の体育施設、産業振興センターなどは避難所となり、3000人以上の
方が新潟に来られている。せっかく避難されてきた方たちが新潟で少しでも快適
な生活を送ってくださることを祈る。
 日本中の人たちが、協力し合い、互いを大事にしてこの苦境を乗り越えていく
しかないと思う。人の発言を批判したり、言葉尻を捉えたりする子どもっぽいこと
はやめて、よりよい支援、より迅速な復興のために努力できたらと思う。
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by nokogirisou | 2011-03-18 22:09 | 日々のいろいろ

「49日のレシピ」最終回

 NHKドラマ」49日のレシピ」が最終回を迎えた。原作の小説も
売れているようだが、ドラマもひきつけられる。そしてつい涙ぐむ。
 ドラマに出てくるイラストつきのレシピがまたすてきだ。
 なんといっても伊東四郎の父親と、和久井映見の演じる百合子
の哀愁と、つい、かっこつけてしまうところと、優しさがとてもよかっ
た。素直になれなかった父と娘が心をかよわせていく過程が丁寧
に温かく描かれていて、しみじみとする。

 どきっとする台詞もあった。
「家族とは何か」がテーマであるので、どうしても子どもを産む産ま
ないという話題になる。子どもを持てない者の悲しさをシビアに描く。
38歳で再婚した乙美も、今38歳で不妊治療を諦めた百合子も
子どもを持たなかった。百合子は持てなかったことでかなり傷つい
ている。そこに塩をぬるような配慮のない伯母の言葉が響く。

もちろん、子どものいない生活を決して否定するのではない。むしろ
だからこそ、どう人と関わっていきるか手探りする姿が描かれている。
 乙美は百合子を大切に育て愛し、のちには少女の更生施設で少女
たちに家事を丁寧に教える生き方を選んだ。百合子もまた、自分の
人生を受け入れ、前向きに離婚の危機にあった夫との生活をやり
直そうとする。

 このドラマのスパイスになっているのが、なぞの人物たちだ。
乙美の49日の大宴会を開くためにやってきたイモトと、ブラジルから
やってきた青年ハルミ。
 どうも父、良平と百合子にかかわりのある人物らしい。
 彼等のおかげで、乙美の49日の大宴会は現実化し、良平も百合子
も変わっていく。家族再生の物語だ。
 
  愛情深く生きること。
  日常生活を丁寧に生きること。
   
    私がこのドラマから学んだことだ。
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by nokogirisou | 2011-03-09 00:08 | 日々のいろいろ

『学校ブックトーク入門』高桑弥須子

 
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 単なるブックトークの事例集でない。学校図書館の現在、そしてあるべき姿
をとても率直に語っている本だ。また、司書の仕事がどうあるべきか、具体的
に詳しく書かれている。学校図書館の運営に関しては素人である私にとって
とても参考になった。
 
 学校図書館は、子どもたちが、自分で考えて生きていくことができるように
支援するためにあり、その活動は「子どもの成長」を強く意識しているという。
本を紹介するときも、図書館で調べ学習をするときもそれを忘れてはなら
ないのだと思う。
 
 「調べ学習」を実のあるものにするためには、ひとまとまりの読み物を
「読み通す」経験を積み重ねることが必要だとあり、共感する。
 本書にも書かれているが、最近は情報を書き写すことはできるが、
関連づけたり、自分の言葉で説明できない子どもが多い。「調べ学習」
をするためには、基本的な読書力が必要であり、情報の絡み合いを読み
解く力が必要なのだ。読書指導と調べ学習はリンクするのだと思う。

 ブックトークとは
 1 特定の集団対象に向けて
 2 ひとつのテーマの下に集めた本を
 3 それぞれ関連づけて紹介する活動
  だと定義づけられている。

 大切なのは柱となる本を決めて、順序を考えて組み立てを考える
ところだと思う。「「ブックトークは本の『解説』ではない」とあり、これは
忘れてはならないと感じた。ついつい私たちは本の紹介をするときに
すべてを語りすぎてしまう傾向がある。子どもたちを読む気にさせる
ように、工夫したい。

 ブックトークの実践例12+αは大変実践的でわかりやすい。

 後半の「ブックトークを行うための日ごろからの準備」はかなり本格
的なアドバイスになっている。「学校図書館で働くものに絶対必要な
ことは『常に本を読んでいる』ということです」とびしっと書かれている。
ちくちくちくちく、時間をひねり出して読むしかないという。
 
 どんな仕事も地道な努力の積み重ねからしか、花は開かないのだ。
高桑さんの信念と仕事ぶりから、学ぶことは多かった。
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by nokogirisou | 2011-03-05 00:39 | 本と図書館