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失敗

  私は本当に失敗の多い人間である。
  時間を巻き戻すことができたら…と思うことが多い。
失敗の種類は多々あるが、
1)準備、確認不足による失敗
2)誤解をまねく発言による失敗
3)能力不足による失敗
 が多い。できるなら失敗をしたくない。失敗しないように
したいのだが、してしまった時にどうするかがとても重要だ
と痛感している。
 もちろん、どんなに誠意を持って対処しても、どんなにジタバタ
しても何の改善にもならない場合もある。それでも手をこまねいて
失敗を眺めているよりは、何か考え、行動した方がよいと感じている。

 今日もまた初歩的な大失敗して、多くの人に迷惑をかけてしまった。
自分の不注意さ、考え無しのところに呆れて情けなく思う。どんなに後悔
してももとには戻せない。
 まずは、ひたすら謝罪する。関係各所に誤りまくる。誠意を持って誤る。
最大限修復できるところは、修復する努力をする。回復できる限りの時間
と空間を回復に努める。そこまでだ。あとはひたすら自己嫌悪に陥る。
同じミスをしないようにするため、反省する。

 まったく、情けないないが、絶対同じ失敗をくりかえさないように
注意したいと肝に銘ずる。
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by nokogirisou | 2011-05-30 00:37 | 日々のいろいろ

清塚信也 りゅーとぴあプライムクラシック1500

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 清塚信也を初めて知ったのは、映画「神童」だった。松山ケンイチの扮する
音大をめざす浪人生ワオのピアノ吹き替えをやっていたので、その名前を知
った。その後「のだめ」の千秋真一のピアノ演奏の吹き替えもやっていたという。
それでちょっと気になるピアニストだった。
 その清塚信也が新潟に来ると聞き、ふらふらと出かけてきた。世の中には
様々な趣味や好みがあると思うが、私にとっては、生のクラシック音楽を聴く
ことが、何よりわくわく、命の洗濯である。私はどちらかというと、大編成の
オーケストラよりも室内楽や、器楽演奏が好きだ。自分の中でピンときた
コンサートやリサイタルは、衝動的にチケットを買ってしまう。何がなんでも行って
しまう。それで家族の顰蹙を買っている。今回は風邪がまだ完全に治っておらず、
咳が出ないかととても心配だったが、ヴィックスドロップを大量に持って行ってきた。
 席が、一番前の八番で、残念ながら、清塚さんの後ろ姿を見ながら聴くかっこう
になってしまった。ピアノはスタンウェイでなく、YAMAHAのものを使用していた。
 とにかくトークが圧巻。クラシック音楽のバッハ以降の流れと音楽家のエピソード
をとてもわかりやすく、おもしろく語る。ちょっとしゃべりすぎか…と思うところもあっ
たが、お客さんに対するサービスなのだろう。曲目もベートーベン、ショパン、リスト
ドビュッシー、ポンセ、ガーシュインとポピュラーな曲をあれこれ多様に披露してくれる。
サービス精神旺盛、営業熱心なことがよくわかる。

 場所のせいか、ショパンがやや音色がこもったり、響きが重なって聞こえてしまった
のは残念だが、リストのラ・カンパネラは迫力があり、美しかった。またメキシコの作曲家
ポンセの間奏曲やガーシュインのラプソディインブルーがとても面白く印象に残っている。
その他NHK大河ドラマ「龍馬伝紀行」のテーマ曲やアンコールで披露した、オリジナルの
「Fortuna〜フォルトゥーナ」は清塚さんらしさの出た、すてきな演奏だったと思う。テクニ
ックのある人だし、頭のよい人だということがよくわかった。ジャズも得意なようだ。器用貧
乏に陥らず、自分らしさの出る演奏をさらに続けていってほしいと思った。 
 
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by nokogirisou | 2011-05-28 00:58 | 音楽

ながくひどい風邪

 はじめは、外耳炎だった。耳が痛くてかゆくて、免疫力が落ちているな
と思った瞬間、風邪にやられた。喉が痛い、頭がいたい、身体の節々が
痛い。めずらしいことに、体温が37度5分だった。
 時期が時期で仕事が休めず、人間ドックもあって、開業医に行って
風邪薬と抗生剤をもらってなんとかしのいだ。どんなに具合が悪くても
食事は作らなくてはだめだし、風呂掃除も私の仕事だ。しんどい。
 熱は1日で下がったのだが、それからが大変だった。のどがかゆくて
咳がとまらない。息ができない。しゃべれない。めずらしく食欲もない。
 咳とだるさが続いて、本当に自信をなくした。体調が悪いということが
めったにないので、たかが風邪でがっくりくるのだ。
 テニスはできないし、仕事の能率も落ちる。けれどもやらねばならない
ことはどんどん増えるし、本当に不安になった。
 けれども薄紙をはぐように、時間の経過とともに風邪はだんだん治って
いった。当たり前だが、とてもありがたかった。人間は回復するのだ。
 山沢くんには小心者だと言われたが、まったくその通りだ。自分があまり
病気をしないので、具合が悪いということに対する備えがない。心の準備
がない。自分が悪い病気になって仕事ができなくなる想像ばかりしてしまう。
 それにしても健康一番。風邪をひいてよくわかった。
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by nokogirisou | 2011-05-21 19:09 | 日々のいろいろ

ラ・フォル・ジュルネ新潟

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 5月1日からラ・フォルジュルネ新潟が始まっている。今年は
「ウィーンのベートーベン」というテーマでかなり大がかりな音楽祭
となった。
 震災の関係で、チケット発売が遅れたり、出演予定の外国人演奏
家が出演キャンセルをしたりして、紆余曲折を経ての音楽祭である。
 私は、音楽文化会館で鍵冨弦太郎のヴァイオリンと横坂源のチェロ
をなんとしても聞きたかったので、その二公演のチケットを発売日に
購入した。(おかげで前の席をとることができた)
しかし、現地にいってみると、会場全体がお祭りムードで、もっともっと
聞きたい気分になる。しかしみなすでに満員御礼のシールが貼ってあ
るではないか。あきらめるしかない。
 芸術文化会館りゅーとぴあの周辺は老若男女であふれていた。

 まずは鍵冨弦太郎。前回、音楽文化会館でリサイタルをやったときに
比べて格段に成長していることを感じた。
 韓流スターのような面持ちで登場。ヴァイオリンをかまえると表情が
変わる。空気中に音をつかまえるようにベートーベンのヴァイオリンソナタ
第9番イ長調「クロイツェル」を熱演した。高音部の繊細さと、低音部の
豊かさ。音色が心地よい。そして、とにかく全身でうたっている感じがした。
 テンポは速く激しく、若々しい演奏だった。その後のロマンスはゆったり
として、気持ちよく弾いていた。本当にかっこいいおにいさんだった。

 清心女子高校校中学校のハンドベルの演奏を聴きながら、お茶をのみ
心を落ち着けてから、横坂源の変奏に向かう。
 横坂くんは、鍵冨くんより、ちょっとワイルドな感じ。目はくりくりとしている。
ピアニスト、エマニュエル・シュトロッセとのコミュニケーションをとる様子が
よかった。
ベートーベンのチェロソナタの四番を演奏してから、暗譜で三番の演奏に
移った。彼三番への意気込みを感じた。かれもまた、音をつかまえるような
演奏だった。全身でチェロを格闘。目をつぶっている時間が長い。すべて
ベートーベンの音楽が自分の中にあるといった様子だ。汗だくであろう。
 力強く弾くので、第一楽章の途中で、弓の数本が切れた。しかし少しも
気にせず演奏を続ける。余裕を感じた。
 すばらしい演奏だった。

 全くタイプの異なる二人だが、新潟出身の若手演奏家の存在感にうれしく
なった。
 やはりCD演奏より生の演奏の方がずっといい。音楽はライブで楽しみたい。
音楽は空気と時間といっしょに味わうものだ。この緊張感と集中力がたま
らなく好きだ。ラ・フォルジュルネを堪能した。
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by nokogirisou | 2011-05-08 17:37 | 音楽

『シュガータイム』と『サマータイム』

 小川洋子の初期の長編『シュガータイム』と佐藤多佳子の初期の
短編連作の『サマータイム』を連続して読んだ。こうやって小説を
連続して読めるのは、やはり図書館係職員になったおかげだろう。
やはり図書館に常駐していると、本が身近であり、本の情報に敏感
でいられる。本当にありがたいことだ。
 『シュガータイム』は大学4年の主人公の切なく、奇妙な青春が描か
れる。私の知っている大学時代ととても近く、とても恋しく感じられて
ならない。彼女を悩ませているのが、食べ物に対する執着と過剰な
食欲だ。だからと言って彼女は病的ではなく、それによって不健康
になっているわけではない。しかし彼女は、いくつかの心配ごとを
抱え、それでもきちんと日常を送っている。美しい食料品にあふれる
サンシャイン・マーケットと親友と小さい弟に支えられて。心地よい、
懐かしい青春小説なのに、小川洋子の表現は時として、なまなまし
く私たち読者を突き放す。それが心地よいことがある。
 『サマータイム』はピアノが出てくるので惹かれる。読んだあと、「サマー
タイム」が聞きたくなる。小学生の二人の男の子、進と広一の出会いから
物語は始まる。これもまた不思議な三角関係がある。進の姉の佳奈と
広一と進の微妙な関係。あまり詳しい説明がないところが新鮮で詩的で
想像をかきたててよい。森絵都とどこか似ている。
 二冊連続で読んだことで何かつながるような、新しい世界に出会った
ような、さわやかな思いに浸ることができた。
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by nokogirisou | 2011-05-03 00:12 | 本と図書館