<   2012年 04月 ( 7 )   > この月の画像一覧

横坂源さんのチェロ

 ラ・フォル・ジュルネ新潟2012のもう一つの感動は横坂源さん
のチェロを聴けたこと。もう5年以上毎年横坂さんの演奏を聴き続
けている。毎年の成長がとても著しくて楽しみだ。彼の礼儀正しさと
音楽的な表現力の豊かさに好感を持つ。ドイツ留学してから力強さと
深みを感じる。だんだん男っぽくなっている。
 昨年は、ベートーベンのチェロソナタの演奏だったが今回は、オケ
との共演。
 313の公演はチャイコフスキーの「眠れる森の美女」と「弦楽
セレナードハ長調op.48の演奏もあったのだが、せっかくの「弦楽
セレナード」で楽章終了ごとに拍手する人がいて、ちょっと残念だっ
た。これは4楽章続けて聴いてこそすてきなのに。
 
 そして待ちにまった「ロココ風主題による変奏曲op.33」の演奏。
やはり生で聴くといい。CDで聴いていたときに見逃していたオケ
の音を今日たくさん発見。視覚ととともに音楽を楽しむ喜びを感じ
た。よくできた変奏曲なのだということを今更ながら実感。8つの
変奏曲それぞれの魅力を再確認。
 横坂さんのチェロは力強い。硬質な音とやわらかな深い音とが
絡み合い、心地よい。この曲がますます好きになった。
 アンコールは「鳥の歌」。カザルスを意識しているのだろうか。
 
 彼のチェロをもっと聴きたいという思いを抱いて会場をあとに
した。
[PR]
by nokogirisou | 2012-04-30 04:54 | 音楽

ラ・フォル・ジュルネ新潟2012 4/29

 ラ・フォル・ジュルネ新潟2012、
 4月29日19時からの全席完売の人気の公演へ。
まずは、チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」から
花のワルツ。なんと軽やかなワルツ。楽しい音楽の時間だった。
その後、コンサートミストレスが交代して小山実稚恵のピアノ、
ムジカ・ヴィーヴァの演奏によるラフマニノフのピアノコンチェ
ルト2番。
 このオケは女性がとても美人なのが特徴だ。ホルン、オーボエ
フルートの男性がなかなかすばらしい活躍をする。ロシアらしさ
とは何かを説明するのは難しいが、ロシア音楽がまことにぴったり
とするオケだと感じた。

 私は二階右手の席で、ピアニストの正面にあたる。小山さんの表
情、腕の筋肉がよく見えた。なんとたくましいこと。
 
 ピアノ独奏から始まる1楽章。ロシア正教の鐘を模した、和音だ
という。力強い音だ。
 それからめまぐるしくラフマニノフ的な主題が展開される。
例の聞かせどころでは、小山さんはとってもゆっくり弾いた。とこ
ろどころ小山さんは目を閉じ、全身でオケの音を聞いてうたっていた。

第2楽章はゆっくり静かに始まる。第1楽章と対照的な感じ。
独奏部分はとても美しい。こういうところは小山さんらしさが出て
いる。

第3楽章
 二拍子の調子の良い主題の部分と、歌う部が順番に現れる。オケ
とピアノを合わせるのが難しそうな部分が何カ所かあった。
しかしそんなことをものをはしない力強いピアニズムで小山さんは
ぐんぐん進む。最後はとても盛り上がってみなの息が一つになって
終わる。

 拍手喝采、圧巻である。
 小山さんがアンコールを演奏すると、オケの中から「ブラボー」
の声が響く。アンコールはラフマニノフのプレリュードOP35-2。
繊細で、美しい曲だった。
 
 
[PR]
by nokogirisou | 2012-04-30 03:56 | 音楽

新潟 「旬庭」にて

 私が気に入っている新潟のフレンチのお店「旬庭」に若き友人が
予約をとってくれたので、ラ・フォル・ジュルネの終了後向かった。
新潟市民芸術会館「りゅーとぴあ」から白山公園を抜けて、上古町を
歩いて、西堀へ。この散歩がとても楽しい。しばらく来ないうちに
上古町はとても魅力的な通りになっていた。小さい新しいお店が
たくさん出店し、歩いている人も増えていた。和装関係のお店、
古着のお店、麹の店。もちろんなくなってしまったお店も良店も多
いのだが。一方、柾谷小路を越えて下に向かうと、急に空き店舗が
多いことが気になる。「テナント募集」の看板がむなしい。
 
 さて、「旬庭」に到着。ドレスアップした友人とともに店内へ。
シェフやギャルソンの感じのよい挨拶にむかえられる。
 食事とおしゃべりがすばらしくて、まったく写真など撮っている
暇とタイミングがない。

 1 タマネギのムース
 2 サーモンのマリネ
 3 かぼちゃのスープ
 4 真鯛のポワレ
 5 宮城産牛肉のヒレステーキ
 6 自家製パン
 7 ハーブティとデザート(いちごのロールケーキ
   チョコレートケーキ ヨーグルトのソルベ)

 グラスで赤ワインをいただいたが、これもまた美味。
バランスがよく、カベルネの香りが心地よい。満足、満足でおなか
もちょうどよい。こういうお店が新潟にあることをほこりに思う。
 連休初日、ちょっと贅沢、大変充実していた。新潟観光をした気分。
 
[PR]
by nokogirisou | 2012-04-29 04:02 | 日々のいろいろ

ラ・フォル・ジュルネ新潟2012 4/28

 
a0023152_2251275.jpg

 今日は14時すぎに仕事を終えて、家に車をおいて「りゅーとぴあ」に
向かった。ひさしぶりに散歩した。歩くというのはこんなにも楽しいこと
なのかと思う。私だけでなく散歩している人が多い。今日はぽかぽかよい
天気で散歩日和。
 桜やモクレンが末期であること。道ばたのたんぽぽが綿毛になっている
ことを発見する。
 会場は人であふれていてお祭りの雰囲気だった。外国人のお客様もけっこ
ういる。まずは交流ステージで、テルムカルテットによるロシアンミュージック
を聞く。ロシア独特の民族楽器を楽しそうに弾く楽団たちがうらやましい。
 それから劇場で鍵冨弦太郎のヴァオリン演奏を聴く。
 プロコフィエフの5つのメロディとヴァイオリンソナタ2番、そしてラフマ
ニノフのヴォカリーズ、アンコールは5つのメロディから4番。
 予習のギドン・クレーメルとはまったく音色が異なり、おもしろかった。
若々しい演奏だったというべきか。
高音部はとても繊細でのびやかで、低音は豊かなひびき。力強さもあるが
しなやかな演奏で、特にソナタ2番はよかった。ソナタの2楽章終了後に
チューニングをしていたが、その後とくに調子が上がってきた気がする。
 ピアノは宮崎若菜。長崎出身のかわいい学生ピアニストだが、二人の
息は合っていて、互いに信頼しあっていることがわかる。
 アンコールは高音がとても美しくうっとりした。少しずつ、確実に鍵冨
弦太郎は成長していると私は感じたのだが…。
 
[PR]
by nokogirisou | 2012-04-28 22:43 | 音楽

プロコフィエフヴァイオリンソナタ

 ラ・フォル・ジュルネのための予習を続ける(笑)。

 プロコフィエフのヴァイオリンソナタと、ヴァイオリンとピアノ
のための5つのメロディを聴く。誰の演奏で聴こうか迷ったが、
思い切って、これまであまり好きでないと思ってきたギドン・
クレーメルのヴァイオリンとマルタ・アルゲリッチのピアノで聴いた。
 私は基本的に繊細で、高音が伸びやかなヴァイオリンの演奏が好き
だ。クレーメルのたくましく力いっぱいの演奏はちょっといただけない
と思っていた。しかし今回、クレーメルに対する私の偏見は打ち砕かれ
る。力強く、神々しい響きに魅了される。とても安定した音で豊な響き。
またアルゲリッチのピアノは決して伴奏でなかった。二人の確かな共演
だった。互いの音が迫り合う。
 
 CDの演奏は次のとおり
1. ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調op.80
2. ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディop.35bis
3. ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調op.94a

 もっとも耳慣れ聞きやすい2番のソナタは、もとはフルートソナタだ。
プロコフィエフ自身がヴァイオリン用に書き直したものだ。これはやはり
名曲だと思う。しかし聴けば聴くほど、1番のソナタもおもしろくなって
いく。初めはまったく耳に入ってこないのに。
 何度もがまんして音楽を聴くということは、重要なことのように思う。
[PR]
by nokogirisou | 2012-04-22 21:54 | 音楽

ラフマニノフのピアノコンチェルト2番

 別の演奏者のCDでラフマニノフのピアノコンチェルト第2番
を聴く。聞き比べはなかなかおもしろい。
1枚目
 キリル・コンドラシン指揮 
モスクワフィルハーモニー管弦楽団
 ウラディーミル・アシュケナージ(pf)
2枚目
 Walter Goehr指揮
 Philharmonia Orchestra
 ベンノ・モイセイヴィッチ(pf)

 アシュケナージは無難な落ち着いた演奏なのだが、
 例の1楽章の一番の聴かせどころをドタバタするのが意外。
 
 モイセイヴィッチの演奏は私が生まれる前のものだがこれは
 すばらしかった。低音がしっかり響き、細部の技巧も優れ、
 全体にスケールが大きく堂々とした演奏。ラフマニノフ自身
 が理想的な演奏だと絶賛したのは頷ける。
 
 ピアニストにばかり集中して聴いてしまったが、オケの方
にも注目して聴いてみたい。
[PR]
by nokogirisou | 2012-04-09 01:03 | 音楽

アンドレイ・ガヴリーロフのラフマニノフ

 アンドレイ・ガヴリーロフのピアノ、リッカルド・ムーティ指揮、
フィラデルフィア管弦楽団の演奏のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番
を聞く。人気の曲だが、私も大好き。ラ・フォル・ジュルネ新潟では
小山実稚恵のピアノ、ムジカ・ヴィーヴァ(アレクサンドル・ルーティン
指揮)で聴く予定で、予習を始めている。
 このCDはIさんからいただいたものだが、なかなかすごい。
 ピアニストの強弱の付け方、テンポの揺らし方がおもしろい。
第1楽章のもっとも聞かせどころの、あの部分(blogでは歌えない
ので示すのはむずかしいなあ)のテンポが「え~あれ~」となる。
これはムーティの趣味なのか、ピアニストの意志なのか。
全体にほかのピアニストの演奏とは明らかに異なる個性的な演奏を
聴かせてくれる。これまで聴いてきたラフマニノフの中でも特に
印象に残る演奏だった。
 
[PR]
by nokogirisou | 2012-04-06 05:33 | 音楽