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ラ・フォル・ジュルネ新潟2017

今年のラ・フォル・ジュルネもあっけなく終わったが、昭和の日29日一日中、祭りをたっぷり楽しめた気がする。
加羽沢美濃さんのピアノ、横坂源さんのチェロ、村治奏一さんのギターを聴いた。今年のテーマはダンス。

私が最も印象に残っている横坂さんの演奏について書こう。横坂さんは、演奏前にインタビューを受けていた。
彼の音楽を語る言葉、比喩に私はいつも引き込まれる。的確に探るように言葉を選んでいく。あたりまえなのかもしれないが、楽曲について構造をよく捉えていて素人相手にわかりやすく教えてくれることに感心させられる。その後、彼はチェロを抱えて、演奏会場に向かった。途中、何人かの市民や知人が話しかけていた。私もたまたま話しかけようと思えば話しかけられる位置にいた。しかしできなかった。これから本番を迎える横阪さんにミーハーな声がけをしてはいけないと声がしたのた。

演奏は、バッバの無伴奏チェロ組曲第6番と、黛俊郎のBUNRAKU。ある意味共通点があり、ある意味正反対の曲で挑んできた。どちらも私にとってそんなに馴染みのある曲ではない。バッハの無伴奏チェロ組曲の中で、6番は私が一番聴いた回数が少ない。黛さんの曲は、横坂さんの演奏会でしか聴いたことがない。横坂さんにとって、こちらの曲は、馴染みの得意曲なのだろうと思う。

横坂さんは、あえて挑戦してきたのだと思った。それは、演奏のあと、彼自身も明かしていた。6番から今まで逃げていたが、今回初めて演奏したと。
彼の演奏は滑らかに耳に流れこむというより、私にとっては、耳にひっかかる、気になる演奏だ。だからこそ印象に残る。緊張感ある、ごつごつした演奏だった。

アンコールはバッハを二曲サービスしてくれた。こちらはメジャーな安心して聴ける曲であった。デザート効果で、客はみな満足しているように感じた。

横坂さんの演奏家としての気骨を感じる時間だった。






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by nokogirisou | 2017-05-04 19:34 | 音楽