北書店(新潟市)

書店が大好きで、旅先でも、地元でもよく立ち寄るが、やはり、何度か通わないと本当の魅力はわからない。北書店は最も好きな書店の1つで、つい長居してしまう。私などは、まだ初心者だか、かなりコアな客が多く、そういう方々のコミュニティやイベントもある。店内はワンダーランド。棚が生きている。相性がよいのかもしれないが、まるで、自分のために本を選び並べてくれたのではないかと錯覚するほど、気になる本が、それぞれの棚面ごとに並んでいる。小説の棚模様が毎回変わっていて感動する。作家がとても大切にされている気がするのだ。さりげなく、高野文子の『るきさん』が平置きになっていたりするところも好きだ。クラフトエヴィング商會の本がたくさん並んでいるのもワクワクする。一番気になるのが、本屋さん関係の本を集めた一角で、古い観音開きの扉のついた棚の中に並ぶ本に惹きつけられる。児童書のコーナーも独特で、ここだけでもっと時間をかけて立ち読みしたくなる。
目下の目標は、カウンターと棚を行き来し、忙しそうな店長さんと本の話をすること。なかなか声をかけられなくて、決まりきった挨拶で終わっているのが残念。北書店は新潟市役所の向かえのマンションの一階にある。
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# by nokogirisou | 2016-05-01 01:53 | 本と図書館

清塚信也PIANO SHOW

新潟市民芸術文化会館コンサートホールで清塚信也のピアノ演奏を聴いてきた。まさに、ピアノショーだった。
ピアノは、ヤマハ。
清塚さんは、縞柄の派手なスーツで登場。ドビュッシーの「月の光」で始まった一部は、クラシックの音楽史をたどる。時代ごとの音楽の受容のされ方、作曲家の話をしながら、正統派のバッハ、ショパン、リストの名曲を楽しんだ。
 
二部は、オリジナル曲や、清塚さんのアレンジ曲を楽しんだ。超絶技巧が際立つ。やはり、自分自身の表現をしたいという思いから、作曲したくなるそうだ。清塚氏は、ピアニストをサーカスの曲芸師や、スポーツ選手にたとえる。間違えないために現代のピアニストがどれほど練習をしなければならないことか。しかし、ただ楽譜を正確に弾くだけでは、あきたらないのだ。
今日もすべて暗譜。すべての音楽がすべての頭に、心に入っていて、客のために精一杯表現しているという印象を受ける。とにかく楽しいおしゃべりと演奏に魅了された。じぶんのことを「チャラい」と言い、軽口もたたくが、ピアノに向かった瞬間表情が本気になるのをみのがさなかった。なんと彼の手元が見えるかぶりつきの席だったから。

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# by nokogirisou | 2016-02-21 21:16 | 音楽

キャラメルボックス『BREATH』

11月29日に、キャラメルボックス30thクリスマスツアー「BREATH」の新潟公演千秋楽に行ってきました。千秋楽といっても新潟公演は、わずか2日間。GREENチームの公演です。ネタバレがありますので、これからご覧になられる方は、ご注意ください。
途中泣くまいと思っていましたし、最後まで笑わせてくれたお芝居でしたが、不覚にも涙を流してしまいました。まんまとキャラメルの罠にはまっていました。

それぞれの伏線、バラバラだと思われた人生が、だんだんに結びついて、一気に収束していく、その描き方が、見事でした。たくさんの人生が、どれも本当にありそうで、みんなほろりとしてしまう。これが、成井さんのいう「誰かが誰かを大切に思う気持ち」のせいなのかもしれないと思いました。舞台が劇場の事務所というのも、面白かったです。これまでのキャラメルボックスのポスターが貼り巡らされていて、それも圧巻。
キャラメルボックスのたのしみは、やはりダンス。
そして今回は、30周年を記念して、TUBEが挿入歌を書き下ろしてくれていました。
夏の『時をかける少女』とは全く違う舞台装置で、真ん中のクリスマスツリーが最後まで活躍していました。
風呂木さんとも役の菅野さん、いい味だしてました。狂言回しにぴったり。劇中には、たくさんのキャラメルネタが散りばめられていたようです。

千秋楽は、終演後のたのしみもたっぶり。満足の日曜日でした。
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# by nokogirisou | 2015-11-30 23:53 | 舞台

第70回新潟室内合奏団演奏会

 11月14日(土)18:45開演
新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)に聴きにいってきた。
第4回ウィーン・フィル&サントリー音楽振興祈念賞を受賞
されたそうで、最初に賞状授与のイベントもあった。

指揮は、まだ若い、東京芸術大学大学院に在籍中で様々な
楽団で指揮を務め、千葉県立柏井高校の吹奏楽部の講師も
やっている松川智哉さん。
弦楽器トレーナーが奥村愛の父、奥村和雄氏で、奥村門下
の弦楽器奏者が多数参加していた。
 
今回は、ハープ奏者の山宮るり子、ファゴット奏者の
エリック・メスマーというお二人のソリストが出演という
豪華なプログラムだった。

G・ピエルネ ハープと管弦楽のための小協奏曲op.39
  
A・ジョリヴェ  ファゴット協奏曲


F・メンデルスゾーン交響曲第3番イ短調 「スコットランド」op.56

アンコールは ラベル 亡き王女のためのパヴァーヌ


ハープの音色が圧巻。すばらしかった。
ファゴット協奏曲は現代曲でむずかしい曲だったが、とても安定した、
落ち着いたいい音色だった。聞きなれると不協和音が心地よくなって
くる。

 仕事を持ちながら楽団に入って活動しているみなさんに敬意を
 いだく。
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# by nokogirisou | 2015-11-15 22:08 | 音楽

グローバル時代のアクティブラーニング

 玉川学園の第4回探究型学習研究会に参加してきた。
午前は9年生(中3)の「学びの技」商学部中学部
の「学びの技」12年生(高3)の理系現代文、
SSH、SGHの課題研究のポスターセッションの発表
を見学し、ワールドスタディーズの授業見学をした。

ワールドスタディーズは公民の選択授業で、日常的
にアクティブラーニングを実施しているようだった。
知識注入型一斉授業とは趣が異なる。学んだことは
ダイアリーとしてまとめて提出させている。授業では
英語と日本語が使われている。ファシリテーターの役
に徹していた。
グループディスカッションのあとに発表があり、さら
に課題が出されて「金魚鉢ディスカッション」という
方式で各自が課題に対する自分なりの意見を語っていた。
グループワークを体験することで、自分たちの偏見に
気づき、後半の課題解決ディスカッションに生かされて
いる。見学していてとても面白い授業だった。生徒たち
が少しも臆することなく堂々と意見を言い合っていて
発表に慣れていることがよくわかった。
 午後はDvid Selby先生の基調講演があり、その後
分科会に分かれた。
 私は、SSH学びの技「探究型学習の実践」に参加した。

「学びの技」とSSH、SGHの授業のしくみを理解
するのが難しかった。全体の学校教育の中で「学び
の技」や課題研究の授業がどういう位置づけなのか
外部の人間には理解が難しい。たくさんのプログラム、
たくさんの講師による講義、探究学習の指導をどの
ように組み立てられるのか、どうやってマネージメント
されているのか。
 教科指導のほかに探究型学習を全職員がするとなる
と職員研修も必要になる。そうやって共通理解を得て
いるのだろう。

 玉川学園のほかに、神奈川県立小田原高校、公文
国際学園中等部・高等部、立命館中学校・高等学校
の先生方が探究型学習の実践発表をされていた。
 苦労はいろいろあるのだろうが、グローバルリー
ダー育成のために、それぞれ努力されていることが
伝わってきた。さまざまな軋轢もあるようだ。
どの発表にも学校図書館との絡みの話が出てこなか
ったのが気になった。探究はどこで行われているの
だろうか。

 このままでは地方のふつうの公立高校は差をつけ
られてしまうだろう。
ふつうの地方の高校では教科横断的な授業が不足し
ている。探究学習の機会がない。校外講師の授業が
少ない。英語を使う機会が少ない。いろいろやって
も最終的に受験対応の授業に収束している。国公立
大学に何人合格させるかが、最重要課題になって
いるのだから。
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# by nokogirisou | 2015-11-01 00:13 | 本と図書館

アクティブラーニングとタブレットと言語技術

 今日は国語の研究会があった。
いろいろな情報が一気に頭に入ってきて少し
混乱している。
 アクティブラーニングという言葉がとびかった。
「グループ学習や討議、発表という活動を伴うもの
だけでなく、本来生徒個々の頭の中をアクティブに
するものだ」という説明があったが、やはり、活動
の方に目がいく。実践発表も学習方法、授業形態を
中心にした発表になる。
 もちろん、みなさん、熱心に勉強され、授業を組
み立て、真摯に実践されていてすばらしい。
 けれども、授業は手法だけではないのではないか
という思いがよぎる。授業の目標があって教師の
抑制のきいた働きかけと、生徒の意欲をくすぐる
教材があって、生徒の主体的な活動がある。そして
次の学習につながる有効な評価があるという一連の
日常的な学びを私は大事にしたいし、それを深め
たい。
 タブレットや電子黒板、その他IT機器を使った
授業やテストも試みられている。ツールとして
IT機器は有効だと思う。使い方しだいでいい授業
になると思う。ツール使用は授業の目的ではない。
私は基本的に「国語」というのは実技教科だと
考えている。デジタルできれいなテクストや資料
を見ることができても、それで理解が進むとは
思えない。自分で手を動かし、頭を動かし、読ん
で書いてしゃべって聞いてという活動を繰り返さ
なければ、身につかない。本当の力にはならない
と考える。わかったような気にさせるのではなく、
自分でできるという自信をもたせるような授業を
めざしたいと思った。
 講演では、「つくば言語技術教育研究所」の
三森ゆりか先生のお話を聞いた。日本の国語教育
の問題点を指摘された。10年ほど前にも三森先
生のお話を伺って同じような指摘をうけ、刺激を
受けたが、改めて日本の国語教育が未だに変わっ
ていないこと、学習指導要領もあまり変わってい
ないことに気づき愕然とする。もちろん言語技術
を教える必要があるといわれ続けている。論理的
思考の必要も言われ続けている。けれども現場の
国語教育は、あまり変わっていない。もちろん高
校では、文学作品の登場人物の心情を読み取る読
解の授業ばかりしているわけでない。教員が一方
的に自分の解釈を語るような授業もほとんどない。
けれども言語技術が体系的に示されたり、カリキ
ュラム化されたりする動きがあると聞いたことが
ない。 
 論理的思考力の必要性は感じている。しかし、
具体的に論理的思考力をどうつけていったらよい
のかは手探りだ。問答ゲームをしたり、論理の型
を示して練習したりすることがあるが、結局は個
別の添削指導や生徒との対話の中で指導するのが
論理的思考力を育てる一番効果的な方法ではない
かと感じている。

 
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# by nokogirisou | 2015-10-30 00:04 | 日々のいろいろ

鍵冨弦太郎 Presents室内楽の調べ

10月29日りゅーとぴあ新潟市市民芸術文化会館能楽堂
で行われたレスパス弦楽四重奏団の演奏会を聴きにいっ
てきた。多国籍の作曲家の弦楽四重奏曲を楽しめた。

 第一部
グラズノフ:5つのノヴェレッテ作品15より
     「スペイン風」
モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番イ長調K 464

 第二部
ハイドン:弦楽四重奏曲76番 ニ短調 
     作品76-2「五度」
ピアソラ:オブリビオン エスコラッソ

 レスパスとはフランス語で「空間」を意味する
という。
 今日は、第二部がすばらしかった。第一部のときと
演奏者たちの表情が違った。鍵冨さんが「五度」の
説明をしてくれて、この曲への興味が一気に増した。
実際に2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの絡み
合いが織物のようにすてきだった。
 そして、ピアソラの演奏で4人の息がさらにぴった
り合った。ピアソラの音楽の懐の深さを感じた。
「オブリビアン」の哀愁は魅力的だった。まさに私
の好きな曲だった。
「エスコラッソ」は快活なのだが、これもまたいか
にもピアソラ的で、ずっと聞いていたい心地よさ。
 楽しい演奏会だった。
 
 レスパス弦楽四重奏団の演奏は、8月7日に角田
コミュニティ多目的ホールで行われたときも聴きに
いった。
 そのときはモーツァルトの弦楽四重奏曲18番
イ長調とラヴェルの弦楽四重奏曲ヘ長調の演奏だった。
ラヴェルの弦楽四重奏曲がとても新鮮で、ピチカート
が楽しくて、印象深かった。 

 今日の演奏を聴いて、レスパスがどんどん進化
していることを感じている。
これからも聴き続けていきたい。




 
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# by nokogirisou | 2015-10-29 23:18 | 音楽

沢知恵 ピアノ弾き語りコンサートかかわらなかれば

 10月10日に新潟県民会館でハンセン病講演会と
沢知恵のピアノ弾き語りコンサートが開催された。
主催は新潟県藤楓会。沢知恵の名前に思わず申し込んだ。
 第一部は敬和学園大学教授の藤野豊氏の「ハンセン病の
隔離政策について」の講演。

 第二部はピアノ弾き語りコンサート。
コンサートは、アメイジンググレースから始まった。
下北沢のラ・カーニャの季節公演とは雰囲気が違った。
しかし、どこかなつかしいような、どこかでこの空気を
味わったような気分だった。
 二曲目の「リッスン・トゥ・マイ・ヴォイス」を歌い
ながら、沢さんは「はるばる岡山からきたよ」と語った。
そう、彼女は千葉から岡山に移住したのだ。
大島青松園に通うために。毎月のお葬式に通うために。
少しでも大島に近くなるために。
 なぜ彼女がここまで、ハンセン病と関わるのか、大島
青松園でコンサートを毎年行っているのか。そのなぞは
すべて今日とけた。彼女は生後六か月で大島にわたって
いたのだ。彼女と大島青松園とのご縁の話を聞いて涙が
こぼれた。赤ん坊だった彼女を島の元患者のみなさんは
覚えていてくれた。
「覚えていてくれる」という愛。そのとおり。忘れない
でいることは愛だ。手紙を書かなくても、声をきかなく
ても、覚えているという愛がある。
 沢さんが詩人、塔和子のことを語るときも涙が流れた。
「ふるさと」を会場にいるみなさんで歌おうといわれた
が、私は歌えなかった。死の床にあった塔和子の真上で
沢さんが歌い続けたというこの歌を。
 沢知恵のくっきりとわかりやすく、うつくしい日本語
にも心を打たれた。このように語る人がいるのだ。
 「かかわらなければ」は私の好きな詩であり、この歌
の入ったCDはすでに購入して何度も聞いていた。
それでも今日、新潟で生で聴くと、とても新鮮だ。
「かかわる」という言葉がとてもリアルに立ち上がって
くる。当事者であれ。関わらなければ何も始まらない。
たとえ、面倒なことや大変なことが襲ってこようとも
関わらないでいる人生よりも、かかわる人生のほうが
いいと思う。と書きながら、関わることを恐れる自分
もいる。十分私はおせっかいであれこれと関わりなが
ら、ちゅうと半端になってしまったものが多いからだ。

 たっぷり歌を聞いたあとにCD『われ問う』を買っ
てサインしてもらった。言葉を交わしたくて。
目を見て話してくれてどきんとした。 
 






 記憶をたどる。
「盛岡スコーレ高校校歌」「はじらい」「六月」
「こころ」「故郷」「胸の泉に」「ありのままの私を愛して」
「白菊によせてー死刑囚の願い」「われ問う」
 
 
 
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# by nokogirisou | 2015-10-11 03:41 | 音楽

「ゆっくりいそげ」

KURUMED COFFEE
職場に出入りしている書店員さんから教えてもらった。
ぜひ行ってみたいカフェだ。
『ゆっくり、いそげ―カフェからはじめる人を手段化しない経済』
(影山知明著 大和書房)に出てくるカフェだ。
この本に書かれている時間の感覚に共感を持った。

「いまという時代は、『時間と闘って』しまっている。」
著者は時間を味方にしてい生きてくために、人間関係をギブ
から始めること、目的や目標を絶対視しすぎないことをあげ
ている。
常に今をゼロと捉えるこことの持ちようを私は忘れ
ていなかっただろうか。いつも足りない、足りない、と考え
ていた。今がマイナスだったのだ。
一つ一つの時間を愛したいという気持ちがあれば、もっと
人生は豊かになるような気がする。
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# by nokogirisou | 2015-09-26 13:01 | 本と図書館

学図研2015全国大会埼玉大会の個人的な報告

iいまさらながら、8月はじめに開催された学図研全国大会 
埼玉大会(in熊谷)の個人的な報告
                   
1 竹内 悊 先生の講演
 最初の「図書館ロケット」のDVD上映には驚いた。
2013年のNHK「みんなのうた」に登場した歌だ。畑亜貴さん
の作詞作曲だそうで、アニメの斬新さもあって目と耳が釘付けに
なった。なんとこの歌は2013年の10月24日のカレントアウェア
ネスですでに取り上げられていて(http://current.ndl.go.jp/e1491)
畑さんはインタビューに答えて「戦争という悲劇を繰り返さずに
済むように,歴史を紐解いて皆で手を取り合って生きて行こう。
というメッセージを折り込みました」と答えている。
竹内先生は学校図書館の可能性を私たちに託されたのだろうか。
竹内先生の仕事のスタートは学校図書館だったという。これは
意外だった。男子校で司書をされていたそうだ。
 それからランガナタンの「学校図書館の五法則」について
くわしく語っていただいた。「図書館は成長する有機体である」
という言葉に私はいつも勇気をもらう。
今回たくさんお話していただいた中で特に印象に残っているの
は、図書館は一人の利用者、一人の生徒に対するサービスを忘れ
ないという精神だ。それから自己研修の話だ。研修で学んだこと
は抜け落ちていくので、たえず、復習し、学び続けることが必要
だといわれていた。また竹内先生の恩師のショアーズ博士の言葉
は印象深い。
  ①まず自分の一日を顧みる。何もしていない15分はないか。
  ②読みたい本と、読む場所とを決める。
  ③その時間に、きっかり15分その本を読む。
  ④それを毎日続ける。1年続けるとそれだけで20冊の本が
   読める。

 2 ナイターB「読む」ってどういうこと 島根県担当
ある司書が、ある教育委員会の指導主事に「本なんて読む意味
あるのかね」といわれたという。こういうことは、実はよくある。
最近冗談でなく、真面目に「読書は生徒のためになるのか?」と
聞いてくる教員も多い。
 それを受けて、私たち学校図書館に関わる大人は、どう答えた
らよいか、どう説明したらよいかをグループに分かれて話し合っ
た。 
 まずはそれぞれの体験から各自の「読む」ことに対する思いを
語りあった。それから、それらをまとめて、どういう言葉にした
ら、説得できるかを考えた。教育員会の人たちを納得させるには、
やはり具体的な力や成果となって表れる部分をアピールしなけれ
ばならないだろうという結論になり「自分で考える力がつく」
「コミュニケーション力を高める」「生き抜く力がつく」等の、
やや抽象的な言葉にまとめられた。しかし、それらの言葉の背後
には、それぞれ具体的なエピソードがちゃんとある。ある高校司書
が語ってくれたエピソードは印象深い。無気力だった男子生徒が、
ひょんなことから本を読むようになった。それで自信を持つよう
になり、その後の生き方が変わったというのだ。そういう実例は
みんなが持っているにちがいない。
 最後にグループごとに話し合った内容を発表し、「本を読むと
は〇〇」というキャッチフレーズを紙に書いてホワイトボードに
貼りだして交流した。
3 実践報告
 東京都杉並区の横山寿美代さんの報告はパワフルだった。彼女
には様々な研修会でよくお会いするし、学校図書館プロジェクト
SLiiicの活動でも有名である。
 その彼女の実践例は様々なヒントと可能性に満ちていた。スタ
ートはPTA役員、図書館ボランティアだというのも驚きだった。
現在公立小学校の非常勤の司書である彼女が失敗を語るという
コンセプトだったが、どれもいいお話で失敗には入いらないと思
った。しかし注意すべき点をたくさん示唆してもらった。
「好きだからと言って図書館の仕事をやりすぎないこと。一人で
はなくて、コミュニケーションをとりながら進めること」
これは肝に銘じた。 

もう一人の実践発表は、小林聖心女子学院の山本敬子さん。
彼女は昨年度まで甲南高校中学校の司書だった。甲南といえば
潤沢な予算とたくさんのパソコン、図書館授業時間が年間700時間
を超えることで有名だ。今回特に、レポート提出までにいくつもの
不安や困難を抱える生徒たちに、どのようにアプローチしたかを中
心に語ってくれた。とにかく甲南は学校体制がすごい。学校図書館
のイベントも多いし、学びの中心に図書館があるという印象を受けた。

4 分科会 1「どう実感してもらう?学校図書館の教育力」兵庫県担当
事前に『教育を変える学校図書館』(塩見昇編著2006 風間書房)
の第一章を読んでくるという宿題があった。これがためになった。
 私が関心を持っていたのは「学校図書の教育力」7項目中7番目の
「学び方、学ぶ力(リテラシー)を身に付けた生涯学習者の育成」
だった。これをどう意識して学校図書館運営に生かしていったらよい
のか日々考えている。
 分科会の前半は箕面市立第3中学校の田中瑞穂さんの実践レポート
だった。箕面市の学校司書は任期付き短時間勤務職員で一日実働7時
間45分、週31時間。研修は保障されている。「学校図書館の教育力」
に照らし合わせて、生徒と教職員を観察し、図書館の授業利用を進め、
図書館事情を目に見える形で職員、生徒、保護者に見える形で提示し
ていた。
 後半は「こんなとき、どうする?」というミニシアターだった。
現場でちょっと困った場面を寸劇で紹介してもらい、どう対応すれば
よかったかを班で考えるワークショップだ。これがとてもおもしろか
った。「教員に生徒の貸し出し情報を聞かれたときどうしたらよいか」
「授業で利用したい本が学校図書館になかったので司書が『市立図書館
から借りてきますよ』と提案したら、『悪いわ』と教員に断われた。
そのときどうしたらいいか」
等、日常よくありそうなケースを想定して、どう対応したらよいかを
グループで話し合った。様々な立場の方と同じグループで、話し合いは
大変盛り上がった。

5 まとめ
 学図研の楽しさは関係性にある。様々な知人とここで再会できるのも
楽しいし、新しい出会いがあるのもわくわくする。 合宿のような和気藹々
とした雰囲気も好きだ。
 学校図書館は常に進化していて、必ず学ぶことがある。毎年お土産が
たくさんだ。その持ち帰ったものを現場にどう生かすか。これが実はしん
どい。頭でっかちで、なかなか実践がともなわない。大いに反省する。
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# by nokogirisou | 2015-09-26 12:38 | 本と図書館