一週間

 魚屋では貝が旬だ。近所の魚惣菜の店では、「貝祭り」をやっている。
この間まで、寒ブリ祭りをやっていたのに。台所でアサリの砂出しをし
ながら、テレビを見ていてたら「サザエさん」が流れていた。もう一週
間がたったのかと思う。ついこの間、この番組を見たと思ったのに。
おそろしいことだ。こんなペースで時間はどんどん過ぎていく。年を
とるばかりだ。まずい。
 一方で、月曜が始まって、火曜、水曜と進む中で、「早く一週間すぎ
ないかな。週末がこないかな」と思っている自分がいる。どんどん
時間が流れろと念じているのだ。週末を恋しがるばかりに。
 矛盾だ。
 花は桜から、チューリップにうつりかわりつつある。あちらこちら
のチューリップ畑で見事な開花を発見する。時の流れはとどめること
はできない。当り前のことながら。 
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# by nokogirisou | 2015-04-20 05:29 | 日々のいろいろ

村上春樹の言葉

4月19日の新潟日報に「村上春樹さん時代と歴史と物語を語る」
が掲載されていた。

 村上の作品が意識上の世界より、無意識の世界を重視している
ということはよく感じることだ。
「ロジックという枠を外してしまうと、何が善で、何が悪かが
だんだん規定できなくなる。善悪が固定された価値観からした
らある種の危険性を感じるかもしれないですが、そのような
善悪を簡単に規定できない世界を乗り越えていくことが大切な
のです。でもには自分の無意識の中にある羅針盤を信じるしか
ないのです。」
その羅針盤を生むために
「体を鍛えて健康にいいものを食べ、深酒をせずに早寝早起き
する。これが意外とききます。一言でいえば日常を丁寧に生きる
ことです」
とあった。多忙に流されて生きていると丁寧に生きることはでき
なし。結局日常を丁寧に生きるということは、結局ゆとりがある
ということ。心にゆとりを持とうとすることか。
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# by nokogirisou | 2015-04-20 05:20 | 本と図書館

大人の遠足~図書館めぐり~

 昨年の秋以降、仲間と「大人の遠足」を続けている。
第1回は魚沼に電車に出かけ、六日町図書館と十日町情報館
を回った。初めて乗車したほくほく線が楽しかった。
十日町情報館では思いがけなくギターライブを聴くことができて、
わくわくした。図書館の様々な企画展示が魅力的だった。
第2回は新潟大学図書館とツルハシブックスの見学をした。
大学図書館が市民に親しまれていて、にぎわっていた。
ツルハシブックスには若い人たちが集まり、語り合っていた。
今話題のコンセプト書店。地下は20歳以下の若者しか入れ
ない。お昼はカレーで有名なクラシック喫茶カフェウエスト。
昔よく行った場所だ。懐かしかった。

 今日はあいにくの雨だったが第3回の遠足に出かけてきた。
まずは聖籠町図書館。新しくなって、とてもいい雰囲気に
なった。蔵書も魅力的。構造的にも理想的だ。ただ利用者が
少ない。日曜日なのに、子どもや若い人もいない。残念。
もったいない。

 次は水原中学校内にある、「水原中学校市民図書室」。
学校の中に公共図書館をつくるという趣向はこれから増えて
いくだろう。書架が高いのと本の並べ方がちょっと残念。
細長い構造で、カウンターから奥の閲覧室がまったく見えない。
しかし、部活帰りの中学生が立ち寄ったり、歩いて市民が
ふらっとやってきたりして、親しまれていることがわかった。

 3館目は新しくなった新津図書館。以前の暗くて重い雰囲気
から一新。とてもスタイリッシュでいい図書館になった。
書架にはLEDのライトがついている。書架はツートーンのデザ
インで新潟産の杉材を使ったデザインがいい。書架の脇のスツ
ールやベンチもおしゃれだ。
 郷土資料、非核資料、鉄道資料が充実している。子ども図書館
も絵本が探しやすく、にぎやかだった。そう、ここは利用者が多
い。
 館長さんが出てきていろいろ案内をしてくれ、図書館について
語ってくれたのもありがたかった。
 大人の遠足でリフレッシュ。明日からの仕事をがんばれそうだ。
  
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# by nokogirisou | 2015-04-05 17:52 | 本と図書館

久しぶりのblog

事情があって、ずいぶん長い間、「右腕を鍛えたい」を
書かなかった。4月も5日目になってやっと日常が戻って
きた。この数か月は疾風怒濤の日々であった。
 そろそろ自分の生活を取り戻そうと思う。
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# by nokogirisou | 2015-04-05 17:18 | 日々のいろいろ

学校図書館にかかわる者として

 すっかりごぶさたしてしまいました。
まったくログインできない怒涛の日々でした。書きたいことは
たくさんあったのですが、どんどん流れていく…。

 さて、学校図書館に関わる仕事をしながら、毎度思うのは
本当に手間ひまがかかるのに、地味な商売だということです。
1月にお会いした関西の私立中学高校に勤務する司書教諭の
先生が言われていましたが、図書館が表だちすぎてはいけない
のだそうです。その学校の教育の中に自然に溶け込み、必要と
される存在になることが重要だと言われました。
 それぞれの学校に求められる図書館像があり、いわゆる
モデルとなるような立派な学校図書館のマネをしてもだめなの
です。

 これまで私は、生徒や職員のみなさんに図書館の存在をアピ
ールすることに腐心してきました。できるだけ新しい企画を、
できるだけ授業に使ってもらえるように呼び込みを、リスト
作りを、広報をとやってきました。けれども学校図書館が評価
されることはまずありません。
 むしろ、学校図書館が自己主張するとけむたがられます。出
る杭はうたれるものです。新しいことをすれば「そんな必要が
あるのか?」と言われ、継続していることは「形骸化している」
と批判されるのです。まあそんなものなのでしょう。
 学校図書館で仕事をする以上、評価されないことを不満に
思ったり、批判されることを恐れたりしてはいけないなと思い
ます。そうはわかっているのですが、不理解や誤解から批判
されることもままあり、本当に悲しい限りです。

 まあ、どんな仕事もがまんと忍耐が肝心。
 ほかにもやらねばならないことはたくさんあるのだし、
淡々と笑顔でこなすのみ。
 
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# by nokogirisou | 2015-02-07 23:37 | 日々のいろいろ

高倉健と會津八一

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」
「高倉健という生き方」を見た。
自分でもどうしてこんなに高倉健が気に
なるのか不思議であるが見始めたらテレ
ビの前から動けなくなっていた。

 昨日観た映画「あなたへ」の撮影
裏話、共演者とのかかわり、ロケ地で
の地元の人たちとのかかわりを見聞き
しながら、映画の深い行間の読み方の
必要性を感じた。映画はやはり芝居と
は異なる。一回性とリアリティの追究。

 高倉健は台本を入れたファイルの
うしろに會津八一の歌を書いて貼って
いた。

あめつち に われ ひとり ゐて
 たつ ごとき
 この さびしさ きみはほほゑむ

これは八一が法隆寺の夢殿の救世観音
にささげた歌だ。
 
この歌に感銘をうけ、いつもこの歌を
眺めていたという高倉健の孤独を思った。

その人間が一番現れるのは
「日常生活」だと高倉健が言っていた。
やはり一日一日を丁寧に生きたい。
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# by nokogirisou | 2014-11-24 10:16 | 映画

高倉健さん

 俳優の高倉健さんが亡くなったニュースは感慨
深かった。すでに亡くなって一週間が経過していた。
 私自身は高倉健の映画の熱烈なファンではなかった
が役者として彼はすっと気になる存在であった。
 その理由の一つがプロ意識がとても高い人だった
からだ。それはインタビューからも作品そのものから
も感じた。

 春に亡くなった義父は晩年に高倉健の映画を見たがり
私は、ビデオ屋を回ったり、DVD化された作品を
購入したりして父に映画を届けたことがあった。
なぜ今高倉健なのだろうと不思議だった。

 友人が映画「あなたへ」を見て、思うところがあって
竹田城を旅していた。人を旅にかきたてる映画に興味を
持った。竹田城が天空の城だと知って自分も行きたくな
った。

 職場出入りの書店員さんは高倉健が好きで、あるとき
「高倉健さんがお好きなんだそうです」と會津八一の歌
のメモを持ってきてくれたことがあった。座右の銘に
八一の歌とはおどろいた。 

 そんな小さな偶然が重なって、高倉健は心のどこかで
気になる存在になったのかもしれない。

23日日曜ロードショーで映画『あなたへ』を見た。寓意
やなぞがしかけられた、心の旅をする男の映画だった。
登場人物の魅力と登場人物たちの偶然と無骨な交流にひか
れていった。
 
 しかし最後までこの夫婦の愛の在り方は私にとっては
なぞであった。しかし、こういう夫婦の在り方もあるの
だろう。「さようなら」の意味が私には違う意味におも
われてならいのだが…。
 とにかく映画を愛した高倉健の最後となる205本め
の映画作品だった。
 
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# by nokogirisou | 2014-11-24 00:56 | 映画

小野田正利先生の講演会

演題は「子どものために手をつなぐ
~あらためて保護者と学校の関係づくりを考えて」
だった。
 長岡市三島地区でひらかれた小野田正利先生の
講演会を聴いてきた。
 小野田先生は、「モンスターペアレント」という
言葉を使わない。モンスターと言った瞬間に見えな
くなってしまうもの、きこえなくなってしまうもの
があるからだ。
親のイチャモンを教師がどう受けとめるか、どう聴
くかがとても重要になる。
 保護者と教師との間のごたごたは、「教師の理屈
と親の思い」ずれから生じていることが多いからだ。

 小野田先生は昨今の日本の状況をつぶさに観察し
ている。日本人は「待つ」ということと「他人にも
事情がある」という寛容性をいだくことができなく
なっている。そしてクレーム社会になってしまった。
いつのまに、こんなに満足基準、期待水準が高くな
ってしまったのだろうか。そのせいで、いたるところ
に予防線を張る現象が生まれてしまった。あらかじめ
つっこまれないように言い訳じみたことを言ったり、
書いたりする現象だ。
 小野田先生はこういう社会の中で、教育が「商品化」
されることを心配しておられた。
 教育とは子どもを自立させ自信をつけさせていく
ことだ。子どものすることには「わけがある」という
ことを前提に周囲の大人は見守り、関わっていかねば
ならない。教育はビジネスや商品化や即効性にはなじ
まない。他人の子も自分の子も大切に幸せにしていく
のが子育ての原点なのだ。
 
 小野田先生のお話を聴いていて、大人が本質を見抜
く力を失ってはいけないと改めて思った。現象や、
社会や政府の要求にふりまわされてはならない。
すべては人と人の関わりから始まる。 
 
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# by nokogirisou | 2014-11-16 01:05 | 日々のいろいろ

10年ひとむかし

 ほそぼそと続けているいくつかの会がある。
朝の読書実践研究会もしかり、アニマシオン研究会しかり、
国際啄木学会しかり。その他もろもろ。興味を持って参加した
くせに何度もやめたくなった。しかしやめられなくて続けている
自主的な勉強会。ただ体だけ、参加しているだけの会もある。

 国際啄木学会例会は1年に1度しか会合がなく、1年に1度
しか会員に会わない。今日その例会があった。ついこの間、みな
さんにお会いしたような気がするのだが、確実に1年以上経過して
いた。最初の頃は場違いのような気がして、なんで自分はここにいる
のだろうと思っていたが、いつの間にかたいして勉強もしないくせに、
図々しく、会のあとの食事会を楽しみにするようになっていた。いつ
までたっても初心者のような質問をしている。
 それにしても1年のなんと早いことか。気が付くともうこの会には
20年以上お世話になっていた。その間に互いに年をとった。
新しい人が入らないまま、会員は一人二人と減っている。
 今日は本当にタイムマシンにのってきたような錯覚を覚えた。
20年前のことが昨日のようなのだが、昨年のこと、一昨年のことも
しっかり覚えているふしぎな感じ。
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# by nokogirisou | 2014-11-15 20:21 | 日々のいろいろ

コンポーザーピアニストフェスティバル2014

 辻井伸行、加古隆、レ。フレールの3組のコンポーザー
ピアニストが一堂に集い、競う、ライブに行ってきた。
会場のりゅーとぴあは3階席まで満席だった。

 ステージには3台のピアノが並んでいる。
 辻伸行はスタインウエイ、加古隆とレ・フレールは
ベーゼンドルファーを弾く。
 プログラムに曲名は書かれておらず、すべて本人が
ステージ上で紹介した。そのため、一部曲名不明である。
 
 生の辻井伸行の音色はやはり、すばらしかった。辻井の
「水の戯れ」の演奏をFMで聴いたことがあるが、音の輝
きと粒だちがとても印象的だった。しかし生の音色は、
それを超えて、本当にみずみずしくつややかだった。

 「神さまのカルテ」「はやぶさ」「マエストロ」などの
 映画のための作品を披露してくれたが、「はやぶさ」が
特に印象的だった。それまでの辻井作品とは異なる雰囲気
だと思った。
 「コルトナの朝」スイスを旅したときの曲。
「それでも生きてゆく」
 震災後、音楽は何ができるかを考えぬいて作った曲だと
いう。背中をまるめて弾く。
 最後は、新しいCDに収録されている、リストの
「ラ・カンパネラ」を熱演。ノリにのっている。
会場との一体感を感じているようだった。

 加古隆は、大人の雰囲気で登場。MCも落ち着いていて
とても聞きやすく、ことばが深い。
音楽に対する静かで挑戦的な姿勢にとても好感を感じた。
 さまざまなテレビ番組のために作曲してきたことを知る。
「ポエジー」
「白い巨塔」
ピアノ組曲「クレー」から2曲
NHKスペシャル「映像の世紀」のテーマ曲「パリは燃えているか」
 この曲のときの照明がとても効果的だった。
「少年時代」
(この次の曲のタイトルは失念)
映画「蜩ノ木」の秋谷のテーマ

 最後はレ・フレール。
 斎藤守也と斎藤圭土の兄弟のピアノデユオ。
 一台のピアノ、一台の椅子。
 4本の手で弾く。
 ピアノのプレイスタイルを研究し、チャレンジし続けている。
 楽曲は激しい。
 パフォーマンスがすばらしく、かっこいいので、客席は魅了される。 
 手拍子や掛け声も。
 「サムライ・ファンキー」
 「空へ」
 「キャトルマンのテーマ」
  あと3曲の曲名不明


 最後は、辻井も登場、即興の共演。のりのりだった。

 演奏会はこれで終わらなかった。
 すばらしいフィナーレが待っていた。
 加古隆の「黄昏のワルツ」を3台のピアノで3組の演奏家が共演した
のだ。これは感動的だった。
 3組の息はぴったりだった。
 スタンディングオベーションの嵐。

 興奮しっぱなしの演奏会だった。
 楽しいだけでなく、心ゆさぶられた。
 
 すでに夏休みはとっくに終わり、日常生活に疲れを感じていた
このごろだったが、この演奏会で、また明日からがんばろうという
気になった。音楽の力はすごい。



 
 
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# by nokogirisou | 2014-08-29 22:26 | 音楽